したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

+不死鳥+

75日陰:2013/07/06(土) 22:38:01 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 物凄い風圧と音と共に雅日が屋上から大の三人を抱えて‘落ちてきた’。
 
 『ダァン――!』と音を立てて雅日が地面に着地をすると、透と他の生徒やら教師が目を見開き息を飲んだ。
 
 「っんなぁ……!」

 挙げられる声は呆気にとられ、何とも表現しづらい感情から来た声だった。
 
 「おぅおぅ、派手なご登場だねぇ〜。……って言うか、大丈夫? 雅日君」

 「しゃ、喋りかけんな……っ! て、って言うか……脚……! 脚つった……っ!」

 「何も考えず、派手な登場するからだろうが。自業自得だよ。自業自得」

 シレッと言ってみせる一夜に、雅日は「うっさい」と半泣き状態で言ってみせる。

 雅日はそれから数分の間、足をフルフルと小刻みに震わせ、半泣き状態で立っていた。


 「――おぉしっ! 完全復帰じゃあ! もう一発じゃあ! サンドinバックじゃあ!」

 「いや、だから。五月蝿いって。日本語分かる? 五月蝿いの意味解かる?」

 数分経って足の痺れが引いたと同時に、抱えていた男三人の胸ぐらを掴みながら怒鳴った雅日にそうツッコミを入れたのは一夜だ。

 明るく気を持っているのは一夜だけで、酷く怒っているのは雅日だけ。

 他の者は皆、固唾を呑んで今の現状を見ていた。透もその一人だ。

 「あとさぁー、雅日くぅん。ソイツら殴るのは、君じゃなくて……――」

 ―― 透君でしょ?

 小憎たらしい笑顔で一夜は振り返った。笑いながらも、その視線は透に向けられていた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板