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+不死鳥+

72日陰:2013/06/30(日) 16:49:36 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「――っていうか、マジで怪我とか無い? 健全な男の子がこんな意味不なことで怪我しちゃダメだからね」

 一夜は人混みの中で腕を組みながら透にそう言う。

 透は逆に「い、イヤイヤ……! か、一見君こそ……け、怪我……!」と、一夜に心配の声をかける。

 それもそのはず。一夜は頭から血を流しながらも平然としているのだから。

 「ん? あぁ、コレ? 大丈夫、大丈夫。すぐ治るから」

 愉快に笑いながら一夜が言うと「っえ、えぇー……」と青ざめる透。

 「――おぉい!」

 不意に上の方から大きな声が聞こえてきた。「っお! 雅日君じゃーん!」と一夜は上を見ながら大声で言う。確かに、屋上方には雅日が怪訝しそうな顔で居る。

 「『っお! 雅日君じゃーん!』じゃねぇよ、ドアホ! どうすんだよ、コイツら! 一発で全員伸びちゃったんですけど!」

 「っえ、マジで〜? じゃあ、降りて来てよぉー」

 雅日は屋上は「面倒臭」と言うようにため息をついた。その光景は、一夜たちからも確かに見えた。

 「はぁい、透君、ちょっと下がって〜」

 透の肩を握って、少々後ろに下がる一夜。

 「っえ……一体、何が――」

 透が言った瞬間、雅日が両手に殴った三人を担いで屋上から中庭向かって‘落ちてきた’。


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