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+不死鳥+

60日陰:2013/06/15(土) 18:30:39 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「――あぁあ〜……。‘成功’しちゃったぁ〜……。あぁあ〜」

 中庭にいた透目掛けて落とされた跳び箱。それを屋上から見ていた――綾本たち……。

 「成功しちゃった……ねぇ……。失敗したら拙くねぇか?」

 綾本にそういう、男子生徒。「それも、そうだなぁ。うん」と笑う。

 「いやぁ、簡単だねぇ。意外と。適当に跳び箱落としたら、もうおしまいだもん」

 中庭からキャー、ワーと悲鳴のようなものが上がっていく。

 綾本は目も口も笑わせながらスっと身を後ろに引いた。

 「さってと。そろそろ行きますか。もちっとで先生来るかもだし」

 手をパンと鳴らすと綾本は屋上を後にしようとする。

 だが――、

 『――ドォン!』

 ――屋上のドア縁を勢い良く蹴り綾本の行く手を阻む脚。

 そして、面倒臭いと言わんばかりに赤色の頭を掻くその人物は――。


 中庭に落ちた跳び箱から離れたところに人集が出来ていく。

 小さく悲鳴を上げていく者や、口を抑える者。

 騒ぎを聞きつけ教師達も集まってくる。

 「怪我人はいないか?!」
 「生徒が下敷きになったぁ!?」

 上がる怒号に、増す悲鳴。

 そして――、

 『――ガダッ……ダン!』
 
 ――音を立てて崩れていく跳び箱の山。

 その中から出てくる二つの人影――。


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