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+不死鳥+

5日陰:2013/05/11(土) 18:00:51 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 +第壱話+ +其ノ二人ハ――+

 『東ヶ丘高校』の西校舎二階に位置する『二年三組』の教室に、二人の転校生がやって来た。

 一人は銀髪の爽やかに笑った少年。

 もう一人は赤毛の少し怪訝しそうな顔をしている少年。
 
 朝の教室朝会前に、二年三組の教師を受け持つ女性教師が二人の少年を連れてきた時には、皆驚いたものだ。
 
 何より、連れて来られた二人が物凄い髪色をしていたことに皆驚いていた。

 「――……えぇっと……。一見一夜(かずみ いちや)って言います! 宜しくお願いします!」

 銀髮の少年―― 一夜は、照れくさそうに笑いながら頭を掻く。
 
 赤髪の少年はそんな一夜の横で面倒くさいと言わんばかりにどこか遠くを見るような目になっている。

 「……あぁー……。高角雅日(たかつの みやび)でぇ〜す……。宜しくお願い……いっでぇ!?」

 特に表情を作るでなく自己紹介をしていた赤髪の少年―― 雅日の頭に硬い拳が落とされた。爽やかに笑った一夜の拳だ。
 
 それを見た生徒は全員身震いした。
 
 雅日は「いっつぃ……っ!? ……て、テメェ! 何しやがる?!」と頭を押さえながら一夜に怒鳴る。前には二年三組の生徒がいるのに、だ。
 
 一夜は「いやぁ〜? 自己紹介くらい明るく持っていこうよ? って、思って殴っちゃった。ごめんねぇ〜。いやぁ、本当にごめぇ〜ん」と、悪気等全くないというような口調だ。
 
 その言葉が雅日を怒らせたのか「テメェ巫山戯てんのか!? ブッ殺すぞ!」と物凄い剣幕を作る。

 「アッハハァ〜。巫山戯てんのはテメェだろぉ〜? ついでに言えばブッ殺されんのはテメェだぁ〜」

 笑って言う一夜にまたも「んだとぉ!」と怒鳴り声を上げる雅日。
 
 流石に転校初日に喧嘩事など起こらせる訳にもいかず、担任教師が間に入る。

 「ちょ、初日から喧嘩は止しなさい! 貴方達は子供ですか!」
 
 「大丈夫ですよ、先生。男はいくつになっても心は少年ですから」

 爽やかな笑顔の一夜に担任教師は「そういう問題じゃありません! そもそも、誰からそんな言葉教わったんですかっ?!」とツッコミを入れられる。
 
 見ていた生徒からしてみればコントにしか見えない風景だった。


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