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+不死鳥+

39日陰:2013/06/08(土) 10:47:40 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 小刻みに震えて小さな声で「さ、三万……円」と言う透。それを聞いて「少な……」と声を漏らす綾本。

 そして、それを……――。

 屋上ドア付近でニヤニヤ笑っている二人の男子生徒に気付かれまいと階段の影にひっそり隠れている―― 一夜。

 一夜は、到底聞こえもしないようなか細い透の声をしっかりと、その耳に焼き付けていた。

 「……こら、また面白いことになっちゃって……」

 まるで面白いものを見つけたとでも言うように笑うと、一夜は階段を下りていった。

 「――……なんか、最近お金無いねぇ、透君。金欠?」

 笑って言われると「ご、ごめ……――」透が言いかけた瞬間、透の腹部に激痛が走った。

 激痛の原因が綾本に蹴られたためだと理解するのに、透は数分を用いた。

 アスファルトに膝をついて腹を抑える透。

 「……んじゃぁ、今日の昼休み。給食のパンと牛乳持って中庭に来てねぇ〜。三万も忘れちゃダメだよぉ」

 綾本は笑ってそういうと、手を振って屋上から出て行った。


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