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エクストリーム・レジェンズ 〜絆の章〜

2:2013/04/03(水) 03:36:41 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
プロローグ FINAL・RECORDES 〜平行世界に残された追憶〜

 暗夜と白昼が入り混じる中、黒い髪の少年と白い髪の少女は立っていた。静かにお互いを見つめながら、ある事を呟いた。
「「絶える事無き世界……崩れる事無き世界……それを望む者、今我らの前に姿を示せ」」
 その黒と白の少女と少年が片手を重ねた瞬間。十七の白黒の塊が周囲に出現した。そしてその白黒の塊は、七つの群れと三つの群れ、そして四つの群れと三つの群れを作り、それぞれ何処かへと飛散していった……
「我が望むは偽りを真相へと導く世界……理想」
「私が望むは真相が偽りを打壊す世界……真実」
 その言葉を発した後、もう片方の手を重ねた。その瞬間……二人の声が揃い、ある事を口にした。
「「統一して望むは矛盾を超えたその先にある真相真理のその先……その世界を実現する事……」」
 その瞬間、彼等の周囲に衝撃波が発生し、暗夜の黒と白昼の白が混合を始めた……!!
〜〜〜〜〜〜〜
 過去の記憶を追い掛け、ある三人組が辿りついた場所は……全てにおいて妬み嫉みが伴う薄汚い街。リーダー格の少年は、遥かな過去にかけられたある言葉を思い出す……。
「私と君以外の人間が居なくなればいいのにね……」
 少年は静かに、仄かに赤みを帯びた己の手を見つめた。少年の表情に覚悟の意が現れた。幾重にも重ねたこの咎は……自身の手によって、成し得てきた物であると十分理解していた。
「……お前達、準備は良いな?」
 返事の言葉はないが、静かに頷いた二人を見た。そして前を見て、静かに瞳を閉じ、カッと双眸を見開くと……闇の黒であった双眸の色は、灼熱の煉獄色へと色を変えていた。
 三人の暗黒の双眸の中に揺らめく白い光になっていた光は、血の様に紅く、残酷に光っていた。
「DESTROYER MODE」
 その機械的な音声が聞こえた瞬間……真紅の狂気を携えた三つの光が、壊滅を呼び起こした……。
〜〜〜〜〜〜〜
 人には不運や災厄に遭う人間と、幸運や奇跡に逢う人間が居る。そしてこの七人は……ある御告げを耳にした。
「幸運、奇跡を根絶やしに出来る力……それがお前達は欲しいか?」
 七人は有無も言わずに、その言葉に飛び付いた。そして……
――次々に身近にいた忌まわしい人間を消していった……
 結果として御告げを聞いた七人に接点は無く、周囲の人を消して言った為に全員一人になった。
 そして一人になった時、ある衝動に駆られるのだ。
――一人は嫌だ
 あまりにも身勝手すぎるその狂気が満ちた衝動は、七人を引き合わせた。
 その後、その世界が不運と災厄のみが永遠と繰り返される世界になったのは言うまでも無いだろう……。
〜〜〜〜〜〜〜
 その種族は忌み嫌われていた。特に嫌われている理由もなかったが忌み嫌われ軽蔑し、遠ざかっていた。そして……
――その一族の根絶やしが始まったのだ。
 だが、根絶やしによって一族全員が、完全に駆逐された訳ではなかった。四人の赤ん坊だけが、残されていた。孤児施設に入ったその四人の子は、他の子と変わらない育てられ方で育ち、立派な少年と少女になった。しかし……
――彼等は思い出してしまった。
 その瞬間、彼等は人間である存在意義を捨てた。彼等は一族に眠っていた獣操の力を、憎悪、憤怒の感情のみで増幅させた。
 そして彼等は……自分達を拾ってくれた人間を……その施設にいた全員を……抹殺した。
 その後彼等は、地上の人間を抹殺する為に、大破壊と殺戮を繰り返した。
〜〜〜〜〜〜〜
――生物は究極を求める性だ。
 一度、究極に触れればその者は最早、生物と言う理に反した生を有する者になる。――だが今、正にその存在が……完成しようとしている。
 究極の力、完璧な知識、そして……外道と謳われる最悪、且つ禁忌と呼ぶべき力――無限の命。
 不死の神に仇名す究極と謳われる最強の能力……奴と戦えば勝負にもならないだろう。失われた箇所が、頭部だろうが心臓部だろうが何処だろうと関係無い。相手の有無を聞かず、再生する。
 そんな奴等の奴等の正体は……「SPIRAL・ZERO」。
「「「…………」」」
 今奴等はどこかに隠され、暴走しない様に安置されている。絶対に解けない鍵を創り上げ、堅牢な牢獄の様な場所に、三体を押し込めた――筈だった。
「……死を齎す死神」
「……魔を宿す獣操者」
「……狂気に染まる忌端者が砕けた時」
「「「……我達が目覚める」」」
 紅蒼、桔梗、宵闇に染まった三つの収容カプセルが爆発したのだ。

今、一人の神と四人の英雄と、謳われる人間と、その仲間達の……五つにわたる壮大な物語が幕を開ける……!!


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