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An side GENERATION 〜DARKNESS〜

8彗斗:2013/07/02(火) 16:11:04 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第五乃鍵 全ての事実

「……フフッ、アイツも上手くやってるよねぇ?」

「だな。このまま欺きとおせるんじゃね?」

 この声からして、先に話した人物の声は少女、後に話した人物の声は青年であると予想できた。だが、その二人のバックに、途轍もない存在感を放つ、もう一人の気配を感じる……。その人物はその二人の会話に水を差した。

「ヘイル、ファルナ。何もかもが俺達の予想通り……と言うわけでもないだろう? 現に私の『創った世界』は全て、神の力で抑えきれていないだろう?」

「……ひょっとして彼女達の事? 『橘 望』や『容堂 飛鳥』。それに、『鋲武 皐』とか『嵜良 霊』に『緋山 葵』、『望月 麗奈』とか『凰早 桜』達とか……?」

 『創った世界』という単語を口にしたへイルと、その脇で何処かで聞き覚えのある単語を、連発したファルナと呼ばれる人物。その二人の話を聞く所を見ると、全てのメンバーを知っている様にも見て取れる。そして、バックに居た途轍もない存在感を放つ男の様な風格をした人物は、威厳と重圧を重ね掛けした声音で、口を開く。

「全く以てその通りだ。そろそろ俺達には限界が近づいて来ていた。そう判断した俺達はある計画を始動させたが……。」

「それもコイツ等の所為で、見事に木端微塵の如く玉砕……って訳か……?」

 呆れた調子で、包み隠すこともしないで話すヘイル。しかし、その横で聞いていたファルナは、ある単語を口にした。

「やっぱり『――リート』達を使ったのは……失敗?」

 前半の声が聞こえなかったが、聞き覚えのある単語が聞き取れた。『――リート』と呼ばれる単語。それは……。

「まぁ……彼等には悪いかもしれんが、そうとしか言いようがないな。結果として何も残していない。」

 切り捨てた様な口調で、無慈悲な言葉を口走る男の様な風貌の男。だがその真横で、忌々しげに苦虫を噛み潰したような表情のヘイルが、吐き捨てる調子で口を開いた。

「だけどよ……その『――リート』はどうでもいいとして、『アイツ等』の所為で事が引っ繰り返ろうとしてるのは確かだろう? 何とかして早いとこ潰しにかからねぇと……!!」

「……あ!」

 何か悪戯を閃いた様な口調でファルナが口を開いた。

「良いこと思いついちゃった……この守護神(アルカディア)と……潰し合いさせれば良いんじゃない?」

 その笑みは残酷で、どこか悪意の無い子供の様な笑みに近かった……


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