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An side GENERATION 〜DARKNESS〜

3彗斗:2013/03/14(木) 06:11:28 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第一乃鍵 抹殺指令
――雷輝が微かに動いた様な気がした日から何日経ったのだろうか……
 鳥嵜は培養槽にも似た容器の中に入っている雷輝をジッと見つめていた……
「……本当に驚いたよ君が掘り出された時は……」
 鳥嵜には家族がいた。だが、その家族は別の国に逃げていた。鳥嵜が危険と判断した為、家族だけを国外に逃がしたのだ。
 その家族の中に目の前に居る雷輝と本当にそっくりな彼の子供がいた。だが、彼の息子は元々病弱な体質だった為に旅立ってすぐに亡くなってしまったと鳥嵜の元に連絡が入った……
 勿論、一人息子を失った鳥嵜の悲しみは中途半端なものでは無かった。だが、彼は息子のある言葉を思い出す。
「研究している父さんの後ろ姿はカッコイイな……」
 その時、鳥嵜は思った……。
――息子の記憶を残した守護神を創り上げようと……
 その時から彼は異常だと言われる程、研究を繰り返した。
――科学に不可能は無い
 これが彼の掲げるモットーの様な物だ。科学が嘘をつかないのなら息子を別の形でこの世に蘇らせる事が出来る……彼はその一心で研究を続けた。
「……例え自分の命と引き換えにしても……君を完成させて見せる……!!」
 そう言って雷輝の入っているカプセルに触れようとした時……
――カプセルを突き破って出て来た手が鳥嵜を貫いた……
「グホッ……」
 貫通した手を見た後、鳥嵜は血を吐いた。朦朧としている意識の中、彼が目にしたのは……
――残酷な輝きを緋色の双眸に灯した彼の息子そのものだった……


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