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強気なenjyer!

1花音:2013/03/05(火) 17:55:59 HOST:p26005-ipngn1101sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp
アイツが、帰ってきた…

【登場人物】
高橋 佑磨(タカハシ ユウマ)

剣城 美狩(ツルギ ミカリ)

相澤 大樹(アイザワ ダイキ)

松岡 千鶴(マツオカ チヅル)
________________________
「佑磨…。おい、見ろよ。美狩だ…」
凛としたその横顔は、美しい黒の瞳、髪をよりいっそうひきたてる。
彼女は、剣城 美狩。
中学生の頃同じクラスだったが、美狩が急にロンドンに転校することになり、
それっきり会ってない、が。
今日、また美狩が帰ってきた…。
俺は、美狩に何か、激思を持っていた。
多分、美狩が、『好き』だったんだ。
切ない、思いだった。
もう、あいつには、会いたくなかったのに…。

「皆さんっ!剣城 美狩さんです!」
担任の野沢 幸子先生が明るく紹介する。
美狩の視線は、真っ直ぐ千鶴を向いている。
俺じゃない。
…当たり前か。
あいつは俺に、鼻っから興味無かったんだもんな。
千鶴は、美狩の、親友だもんな。
先生が、慣れた目つきで周りを見つめる。
「美狩さんの席は__じゃあ、高橋さんの、隣ね」
えっ、俺___!?
不審なまばたきを繰り返す俺。
「はい」
鈴の音のような通った声が、俺の耳に響く。
カタン…
少しだけ音をたてて、美狩は俺の隣の席に座る。
「嫌…?」
苦笑いしたような、はにかんだような、皮肉のような
そんな表情で美狩は俺を見る。
周りの男子の視線が、一気に俺らに集中する。
「…別に」
俺は、無愛想に答える。
クスッ と、美狩は笑った。
そうだ、コイツは昔からクスリと笑うのが癖だったな。
ちゃんと笑えば良いのに、クスクスとしか、笑わない。
それが、俺の気になってる事だった。
_____________________________
「佑磨!お前美狩の隣だな!!」
「まぁ、な…」
相澤 大樹。
コイツも美狩と俺の幼馴染み。
いつも明るくて、お調子者で、それでも皆から好かれる。
俺の、親友。
唯一、仲の良い奴だ。
「千鶴、久しぶり」
「美狩も〜。元気してたぁ〜?」
「まぁね。」
美狩と千鶴が楽しそうに喋る声が耳に入り込む。
俺も、美狩と、話したい…。
でも____
「大樹、行こうぜ」
やはり、声を掛ける勇気が出ない…


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