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飛行機雲✈

1ななんこ:2013/02/17(日) 18:01:07 HOST:i114-182-140-17.s05.a020.ap.plala.or.jp
「死にたい…」
そう思って生きてきた。
ずっとずっと家に引きこもって2年
久しぶりに出た外は
景色が変わっていた
キミの姿も
キミはまるで

別人だった…

2ななんこ:2013/02/17(日) 18:01:49 HOST:i114-182-140-17.s05.a020.ap.plala.or.jp
「麻衣さん…学校来てよ…先生麻衣さんが何を考えているかわからないし…」
「うるさい!!!!!帰って!」
「麻衣さん…」
「うるさいうるさいうるさい!先生なんかには一生わかんないよ!」
「麻衣さん…また来るね」

タタタタタッ

「先生すいません…」
「いえいえ…」
「わたしからも説得しますから…」
「お願いします。ではまた来ますので」
「ありがとうございます」
「では…」
「ありがとうございました」

がちゃ…

「麻衣ーーー!いい加減にしなさい!」
「………」

お母さんにも…先生にも…わたしの気持ちなんかわかんないよ…
友達に裏切られて学校に行ってたわたしの気持ちなんて…

3ななんこ:2013/02/18(月) 18:04:05 HOST:i114-182-140-17.s05.a020.ap.plala.or.jp
…わたし…一体…これから…どうなるんだろう…
このまま…ずっと…家で過ごすのかな?

ピンポーン

誰だろう…?

「あら…雄飛君。久しぶりね」
「どうも…」
「どうしたの?」
「あの…麻衣…いますか?」
「いるけど……」
「話しかけてもいいですか?」
「前と部屋は変わっていないから…」
「ありがとうございます」
「麻衣ーー!」
「……」

何で…今頃…

「出れない?」
「………」
「じゃあここでもいいや」

えっ…帰んないの!?
だったら入れてあげても…
いやいや…でも…

ガチャ…

「外だと寒いし…中に入ったら?」
「ありがとう。麻衣」

雄飛が部屋に入るのは…久しぶりだな…

「麻衣の部屋はいるの久しぶりだな〜」
「そう…だね…」
「ねえ麻衣。久しぶりに外へ出よう!」
「……いやだ……」
「そんなこと言わないで。ねっ!」
「…数分だけなら…」
「んじゃ行こう!」
「じゃあ準備するから…待ってて」
「うん。外でまってる」

ニコッ

「////」

わたしはこの笑顔に弱い…
でもわたしが学校に行かなくなったのは
雄飛のせいだという事を

雄飛は知らない…

4ななんこ:2013/02/18(月) 18:04:27 HOST:i114-182-140-17.s05.a020.ap.plala.or.jp
玄関へ向かうと
もう雄飛の靴は無くなっていた
という事はもう外へ出たらしい

「行って…来ます…」
「行ってらっしゃい(^O^)」

久しぶりにわたしが外に出るとわかったお母さんは
すごくうれしそうに笑っていた…
絶対外にでたこと先生に言いそう…

ガチャ

玄関の扉をあけると
太陽がわたしたちを照らしていた。
まるでわたしを歓迎しているかのように

「あっ。きた〜」
「おまたせ…しました…」
「いえいえ。何処行く?」
「別に何処でも…」
「ん〜…じゃああそこ行こ!」
「どこ」
「僕らが出会った場所」

わたしたちが出会った場所…

そこは…虹色公園…

5ななんこ:2013/02/26(火) 23:48:02 HOST:i114-182-140-17.s05.a020.ap.plala.or.jp
〜2年前〜

私は友達の杏菜と一緒に遊びながら帰っていた

「それでね…」
「え〜そんなことって」
「…あれ…こんなとこに公園会ったんだ…」
「ホントだ」
「ねえ行ってみよ!」

好奇心で入って行った公園
そこで私たちは出会った

「ねぇ…あれ…誰?」
「ん??」

杏菜が指差したところを見ると

「男子…?」
「何してるんだろう?」
「見に行く?」
「いいよ」

私たちは男子のとこに駆け寄った

「ねえ!何してるの?」

が問いかける

「!!!あっ…」

男子の隙間から見えたのは……

「ネコ…?」
「かわいい〜」
「どうしたのこの子?」
「……れてた」
「えっ?」
「捨てられてた…」
「「!!!!!!!」」
「かわいそう…」
「ねえ!どうせならさ3人でこの子飼おうよ!」
「えっ…でも…」
「いいじゃん!ねっ!」
「僕は…別にいいですけど…」
「じゃあいいよ」
「よし決定!」
「あっ…そういえば君なんて名前?どこの学校?」
「雄飛…杉田雄飛…南ヶ丘南門小学校」
「あれ?近いじゃん。私坂口杏菜」
「私は佐々木麻衣」
「うちらの南ヶ丘北門小学校」
「じゃあ放課後にここで集ろう!」
「いいよ!」
「はい」

私たちはネコを通じてすごく仲良くなった
いつもみんなで笑いあって
かわいがって
楽しい日々だった…

「ねえそういえば雄飛って何年生なの?」
「そういえば!聞いてなかった」
「5年生」
「よかった〜同い年だ」

その安心していた杏菜の顔はどこか遠くを見つめているようだった…。


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