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界螺旋聖・遠方見聞録

70彗斗:2013/07/28(日) 05:25:26 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第三十三乃呪印 狼獅と流星と炎鳥と……

 その狼とも獅子とも似つかない化物は、メテオを眼中に捉えた瞬間、口を大きく開き、細く紅い閃光を放った。その速度はかなりのもので、メテオの移動スピードの二倍は軽く超えているかもしれないと思えるスピードだった。

 それでもメテオは何とか避けきり、紅い光線が地に消えた着弾地点を見た。すると……。

――緑に覆われていた地が紅く、そして熱を持った炎に焼き尽くされていた。

「……ほぉ、威力とスピードは一級品って訳か。」

「フフッ、流石ね。そうこなくっちゃ面白くないわ。」

――『炎技 エリオーネ・ディ・テンペスタ』

 その呪文を唱えた直後、紅い魔法陣が出現し、彼女はその中に飛び込んだ。すると彼女の両手足に、炎の鎧が纏わりついていた。と、ここで思い出したかの様に彼女は口を開く。

「そう言えば私はまだ名乗ってなかったわね。私は『羽岸 焔』。貴方の名前は?」

「俺の名前は『ブルメテウス=メテオ』! お前程度のスピードじゃ、時空を飛び越える俺のスピードには追いつけないぜ!!」

 そう言って大胆不敵に笑ったメテオは、焔を指さし付け足してこう言った。

「お前に走ってる俺の姿が見えるか? 流星の本気、見せてやる!」


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