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界螺旋聖・遠方見聞録

64彗斗:2013/07/13(土) 23:33:54 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第三十一乃呪印 トライアングル・バトル!

 桜と爽は自分に伸びる影を見て、後ろを振り返った。するとそこには、先程倒した筈である鷯と鸞の二人が上から見下ろしていた。

「お前達をどうしてでも……」

「慧様に合わせる訳にはいかない。」

 そう言った二人は瞬時に消え、桜の隣に鷯、爽の隣に鸞が立っていた。

「俺と桜で、コイツ等とダブルバトルかよ……っ!!」

 そう言った直後、背後から紅い燕が襲い掛かって来た。その群れを辛くも回避した桜達に向かって、先程襲って来た彼女が呟く。

「私もいるわよ? と言う事は……トライアングル・バトルね?」

 トライアングル・バトル……それは文字通り三人一組で布陣を組み、戦闘を行う形式の事だ。布陣の形は自由で、相手を殺さない程度ならば、何をしても良いと言う問答無用のルールである。勿論、三人一組の戦いなのでチームワークが一番だが、『ダブルバトル』よりもより緻密で、より戦略的な戦いを求められる事になるのだ。

 だが、相手は人間一人で、自分の思い通りに動かせる人形二人の様なものだが……。

――『連携妙技 コンビネーション・ウイング』!!

 開始早々、桜と爽にいきなり大竜巻で仕掛けてきた鷯と鸞は、メテオと引き離す目的でいるようだ。しかし、彼等より数枚上手だったのはメテオだけではない。

「私達を誰だと思ってそんな真似してるのかしら?」

「……あぁ、誰かってこの世界の巫女と……魔法使いだからな!!」

 その瞬間、紅い炎と白い閃光が竜巻を突き破り、風の塔とも呼べる竜巻を崩した。桜は片手に陰陽印の札を持ち、爽は片手に羅聖印が刻まれた物を片手に持ち、戦闘に備える。

――この瞬間、戦いの火蓋は切って落とされた。


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