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界螺旋聖・遠方見聞録
63
:
彗斗
:2013/07/13(土) 01:26:30 HOST:opt-115-30-141-24.client.pikara.ne.jp
第三十乃呪印 全ては主の為に…… 〜煉獄紅蓮の翼、猛襲!〜
「痛てて……みんな大丈夫か?」
「あ、あぁ……何とかな。」
「えぇ、私も平気よ。」
爽の声でやっと意識を取り戻した二人は、周囲を改めて見渡してみた。周囲は凄まじいどころの話ではなく、当たりの地形が全て一変してしまっていたのだ。だが、時は待つことを知らない。ほどなくして新たな刺客を送り込んできたのだ。
「…………」
何の前触れもなく現れた少女、年齢は桜達よりは少し年上だと思える、大人びた印象の強い紅い長髪の少女だった。だが、この少女には、先程戦った鷯や、鸞の様な翼が生えていた。尤も翼の柄や生え方は、火の鳥『朱雀』を彷彿とさせる神々しい翼だったが……。
「連戦は少々キツイわね……。」
「でもコイツやる気だろ? それなら潰すしかないんじゃないか?」
「……だな。コイツは他の連中とは違い過ぎる……!!」
――『紅燕 スワロー・アークス』
メテオの言葉を遮る様に、紅い瞳を覗かせ技を仕掛けてきた。両手を何気なく交差させ、紅い線を創り出した途端、その箇所から紅い燕の様な燃え盛る鳥が、桜達目掛けて飛来してきた。
しかし桜達も疲弊しているとは言え、疲れの欠片も見せない素早い身のこなしを見せ、その場から飛び退いた。
「……いきなりやってくれるな。見た目に合わず冷酷な事してくれるぜ……」
「綺麗な薔薇には棘がある……正にこの事ね。」
変な冷や汗をかきながら呟く桜と爽。それに対しメテオは紅い髪の少女に、ある紅髪の少年の姿を重ねていた。
(まさかとは思うが……アイツもそういや紅髪だったな……。こりゃ、ひょっとするとひょっとするかも……な。)
そう考え、身構えた瞬間、瞬く間に少女の姿が消えてしまった。直感を信じたメテオは、即座に身を翻し、反射的に自分の背後に回し蹴りを打ち込んだ。そうすると、片手でメテオの蹴りを受け止めた無表情の少女が居た。
「やっぱりか……お前、魔法じゃないみたいだが、『音速移動』が可能なんだな。」
「……!! は、速いっ!?」
「おいおい……いったい何をどうすりゃ、そんな事が出来るんだよ?」
桜と爽は半分驚き、半分呆然とでも言いたげな態度をとった。だが、この少女は……
「――貴方達をここで……止めて見せます。」
その時、彼等の背後に二つの影が差した……。
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