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界螺旋聖・遠方見聞録

45彗斗:2013/04/08(月) 12:32:43 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第二十二乃呪印 突然の襲撃
「やれやれってところだな。しかし妙だぜ?」
「――操られてるとしか考えられないところがか?」
 メテオ達はまず、戦闘不能になった彪華達三人を回収して、木陰などに寝かせておいた。三人を運び終えたのと同じ時、パタパタと手を叩いた桜は、ジーっと上を見たまま動かなくなった。
「ちょ…おい、桜? どうしたんだよボーっとして……」
「不味いっ!! この場所から全員逃げて!!」
「「は!?」」
 いきなり逃げてと言われても、何な何かのかさっぱり分からない。一向に動かない二人を見て地団駄を踏んでいる桜は、大きな声を出した。
「木端微塵にされたくないなら早く逃げなさい!!」
 その声にはじかれた様に走り出したメテオと爽、彼等の肩には先程倒した彪華や鸞、鷯が担がれていた。
「早く! あと十秒もしたら……!!」
「したらどうなるんだよ! 早く言えよ!」
「煩いわね! ギャーギャーやっても始まらないから早く逃げなくちゃいけないでしょ!!」
 桜に一蹴された爽は黙って走り続けた……とこの時、メテオの頭上で電球がピカリと光った!
「そうだ! 俺にはあの能力があった! 桜に爽! 俺の近くで走ってろ!」
「は?! いきなりあんた何を言って……」
「粉微塵にはされたくないぜ! 俺はメテオの言う事を信じるっ!」
 桜もブツブツ文句を言いながらだが、メテオの近くに寄ってきた。その頃合いを見計らったメテオがパチンと指を鳴らすと……六人の姿が一瞬で消えてしまった……。


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