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界螺旋聖・遠方見聞録

36彗斗:2013/03/17(日) 01:00:55 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
十六乃呪印 最終奥義『呪印』
「さて……ここから響と穹が誘導してくれる筈の仏界に行く事になるんだけど……準部は良いかしら?」
 そう言った後、面倒臭そうに頭を掻きながら桜は全員を見てから付け足しの言葉を言った
「ここからルートは一つしかないの。だから、途中にどんな敵がやって来たとしても……」
「文字通り正面突破って奴か?」
 爽の言葉に小さく頷いた桜は、もう一つ注意を行った。
「私は穹と響の使える『呪印』は知らないわ。だけど最後になるともう接近戦では無く光線の嵐になってると思うけど……」
 二人が頷いているのを見て頭に「?」が浮かんでいるメテオは隣にいた爽にコソッと尋ねた。
「なぁ、爽。桜の言ってる「呪印」って一体何なんだ?」
「あぁ……アレの事か? アレは……」
 爽が言っている事を纏めると、『呪印』と呼ばれる代物はこの世界に設けられている三つの掟の内の一つ、「個人で最低一つは特別な技を持つ事」に深くかかわっている事柄である。「特別な技」と言うのは文字通り「必殺技」でその中でも一際大きく、絶大な威力を誇る必殺技を『呪印』と呼んでいるのだそうだ。
「因みに、そんな強力な必殺技をバンバン撃たれちゃ撃たれた方も困るし、撃つ方も魔力の消耗が半端じゃないんだ。そこで! ある制限を設けたんだぜ」
 その制限と言うのが所謂「使用可能条件」と呼ばれる条件だ。この条件を一つでも満たさない限り「呪印」の力を使う事は出来ない。その条件は一つだけ呪印が使える能力者全般に関係して言えることだと言う。
 これは種族によって差が無い様にと作られた掟の一つ、「種族に関係なく平等に戦う事」に則って作られている。「感情によって使用可能条件を無視する事が一度限り出来る」という条件があるのだ。
「これ以外は個人によって設けられてるから他の人と同じと思わないようにな?」 
「あぁ……大体は承知した」
「あんたたち〜。何してんの〜?」
 そう言ったとほぼ同時に桜の声が聞こえた。声がした方向に振り向いた時、ある物がメテオの目に入った。
 まだほんのりと赤味を帯びた蒼い空に浮かぶ一つの幼女のシルエット……彪華だ。
「アレ? あいつあんな所で何をして……」
 とメテオが言いかけていたその時!
「――乱迅風 クレイジー・トルナード!」
 いきなり此方に向って暴れ狂う暴風の大砲を撃ち込んで来たのだ!!


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