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+不死鳥+

162日陰:2012/12/08(土) 22:26:32 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
  +第11話+  +其の03+

 『キィィィン!』と『ガァァァァン!』の音がオンリーのその戦い。
 「―――…何その石?頑石?どれともダイヤ?」
 リズは目の前で自分の剣を、両手で握っている石風情で食い止める一夜に苛立っている。
 『イヤ。そこら辺に落てた石ころ。つい3秒前、愛用岩石第97号になった』
 とことん文章及び文内がおかしい。なんで97号。今までの96号どうした。ギャグ漫画か銀●(世代人気アニメ)だったら突っ込みが返ってくるだろう。だが、今の一夜はそんなの興味がないふうにぐっと体を前に押す。
 (!?……なんちゅう怪力だよコノヤロウッ!怒った鬼嫁かよ?!)
 なんとも思えない例えでリズは顔をしかめる。だが、そう思っているのもつかの間。一夜は手に持った大きめのいしを器用に使い、リズと距離を置かせる。
 (ッ――――――!!…これが、篠原さんが言ってた暴走設定…!その本人の意識はなく、違う者の意思が灯る。だがその意思は――)
 人間のモノとは、遥かに違うモノ!!!
 リズは一夜と距離を起きながら考える。
 「……が、あんたか…」
 しゃがみながらリズは呟く。『ハァ〜イィ〜?スんませぇ〜ん!虐めにあった高校生レベルに聞こえませんよォ〜。コノ野郎』口の周りに手を当てて、わざと声を響かせる。
 「ソレが、あんたかコノヤロウ!一見一夜は結局、あんたの被せ者なんだろう?一見一夜にはあんたが!あんたには一見一夜が!パズルのピースみたいに無くてはならねぇもんなんだろう?!でも、それが…!」
 女の子からは飛び出しそうにもない発言が紅眼一夜に真っ向から放たれる。
 「最後にはいりもしない、堅苦しく思い枷になるんだ」
 『やっぱお前も、少し沈黙しろ…』
 リズの言葉を遮って、一夜の言葉と手が飛んでくる。その手はリズの首を掴み、上に上げる。
 「ッ――――――!?…ガハッ……」
 『こいつに俺が?面白すぎて両腹痛ぇよコノ野郎。こいつは俺にとってただのパネル台だ…』
 手に力を入れ直して、一夜は続けた。


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