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+不死鳥+

157日陰:2012/12/07(金) 19:00:12 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
  +第10話+  +其の10+

 「ッ―――――――――!!!!」
 前が見えない。功刀の大きな一蹴りのせいで、また目の前に砂煙が立つ。
 そしてまた砂煙が一瞬にして晴れる。今度は自分たちの向こうで剣相手に素手で勝負をしている功刀が目に映った。
 「功刀ッ!」一夜が身を乗り出して叫ぶと、スっと目の前に奈津樹の手が伸びる。反発しかけた一夜だが、奈津樹の「手を出すな」と言いたげな眼を見て口を閉じる。
 「……一夜…」
 「アリミノ…」
 アリミノに声をかけられ、一夜は我に返ったような目になる。
 「…お前は少し下がってろ。不死者とは言え、はたから見れば重傷者なんだぞ……」
 一夜の体にある処々の擦り傷や、滴れ出てくる血を見てアリミノは物言えぬ表情になった。
 「そうだ、そうだ〜。怪我人は下がってやがれ…」
 次に雅日がニヤけた表情で言う。驚くような顔で一夜は雅日を見る。雅日は薄笑いを浮かべたあと、功刀に加戦するかのようにリズの方へ走っていく。それを筆頭に他の者も笑ってリズの方へ走っていく。
 「馬鹿野郎!!…そいつは女でも軍け」
 「だから何だ…」
 最後までその場に残っていた奈津樹が冷静な口調で話す。
 「軍犬だの、なんだのと…御託を並べたところで進める訳がないだろう」
 奈津樹の眼に灯るまっすぐな光。
 「……少しくらいヤンチャをしてもバチは当たるまい」
 奈津樹も優し気な笑みを浮かべると、刀を手にリズの方へ走った。


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