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+不死鳥+

154日陰:2012/12/04(火) 19:20:58 HOST:i121-113-228-192.s41.a018.ap.plala.or.jp
  +第10話+  +其の07+

 アリミノの叫びに少女、リズ・コスト・ホリウムは首をかしげる。まさに「何で?」とアリミノの言った言葉の意味が分からないというかのように。
 「とぼけんじゃねぇ!!?何でテメェ等が日本に来て、ここに居るんだよ?!」
 「何で…?そんなの決まってんじゃん!」
 キミと不死クンを仲間にしにっ!! リズは首を傾げて笑って見せた。アリミノはフザケルなと言いたそうに歯を噛み締める。
 それを見てか見ないでか、雅日がもうダッシュっで外に出てきた。アリミノの隣に立ち、リズを見ると大体の状況を察したように、険しい表情になる。
 「てめぇ、何モンだ……。答えによっちゃぁ、手段は選らべ」
 「…ヤメ……ロッ…!………みや…び…ッ……!?」
 微かに聞こえてきた一夜の声。雅日はその声を聞くと口を噤め、一夜の名を呼んだ。
 「―――…何だ、まだ生きてたんだ…?……っあ!不死者だから死なないんだっけ?!」
 リズは屋敷のずっと向こうを見て独り言のように呟いた。リズの見つめた方には、自力で立ち上がる一夜が居た。しかし一夜は咳と一緒に血を吐き、目の上からは血が流れ落ちている。
 『一夜ぁ!!!?』
 雅日とアリミノの叫び声が重なる。
 「んじゃ、気絶するぐらいにしとこうかなっ!!!!?」
 リズはそう言うと居た場所から一瞬に一夜の場所にまで飛んで行き、一夜の腹にもう一発強い蹴りを喰らわせる。「ガハッ!」一夜はまた血を吐きながら前に倒れ込む。っが、倒れ込むその前に、リズの持っていた大剣の柄尻が一夜のうなじに振り落とされる。
 バタッ。音を立てながら一夜は前に倒れた。リズはそれを見終えると微笑みながら一夜の服襟に手を伸ばす。だが、その前にまたもその場に『ズドガァアァァァアン゛!!』と言う音が響き渡った。


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