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―ヤサシイコト―

39鳳凰:2012/09/01(土) 21:49:55 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「……………」

 紫呉は静かに立ち上がり、悪霊を見つめる。 ヒュゥゥゥ―…と横に流れる夜風が頬に冷たくぶつかる。

 紫呉は何も言わず、ただ黙って悪霊を見つめるだけ。 悪霊は切り落とされた腕の付け根を見つめる。 

 「卑劣なもんだな、神様ってんのは……」

 ヤッと発された言葉。 紫呉は自分がいた場所から少し前に歩を進める。

 「てめぇらを、そんな姿に変えちまってよぅ…」

 紫呉の足はどんどん悪霊に近付いていく。

 「だがなぁ、同情は…」

 そう言いかけた途端、悪霊はもう片っぽの腕で紫呉を捕まえようとした。 だが「ザンッ!!」という一音で、悪霊の腕は無残に地面に落ちた。

 「…しねぇ!!」
 
 紫呉は、その言葉が合図でその場から一瞬にして悪霊の首元に飛び移った。 手には先ほどの刃が握られている。

 「その憎しみ、地に落ちろぉ!!!!!」

 そして、また「ザンッ!!」という音が響き、悪霊は黒い砂となっていった。


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