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―ヤサシイコト―

33鳳凰:2012/09/01(土) 19:54:36 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 音は、施設員がくらす寮から聞こえた。 3人は音のしたほうに瞬時に顔を向ける。 そこには、先ほどの悪霊、いや先ほどより大きくなっている悪霊が立ち込めた砂埃の中に居た。

 「…っな…?!(何だあの大きさは?!!」

 『先ほどより巨大になっているだと!!?(冗談であろう!?悪霊が巨大化するのは、近隣で死人が複数出た場合だけのはず…』

 「さっきの化け物かよ、アレ!?(河南たちはどうなったんだ?!」

 3人同時にそれぞれの考えを浮かばせる。 しかも全員が考え終えた瞬間何かが、砂埃の中から3人のところに飛んできた。 それを最初に何か、見破ったのは玄次郎。

 「河南、水滸、一体どうした?!」

 そう、砂埃の中から飛んできたのは、額から赤い血を流す添と水滸たちだった。

 「スんません…。あともうちょいぐらい食い止められると思ったんスけど……。行き成りあいつが巨大化して…」

 添は四つん這いになりながらも立ち上がろうとする。 そんな添に、玄次郎は「動くな…!」と釘を指す。

 「おい、河南!どうし「紫…呉!お前は逃げろ…。あいつは…お前の命を……狙ってんだ!早く…逃げろ!」

 添は紫呉の言葉をさえぎり、息絶え絶えになりながらも、そう叫んだ。

 『…そ、れに…私達は……まだ十分…戦えん……のよ…!!』

 水滸も口から出てくる血を拭いながら立ち上がる。


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