[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
| |
―ヤサシイコト―
10
:
鳳凰
:2012/08/26(日) 10:45:10 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
――――
「イッタ…!!」
午後7時頃。 紫呉はコンビニで晩ご飯のおにぎりやら何やらを買って、施設に戻ってきた時。 紫呉の右手に痛みが走った。
「んだぁ…?」
紫呉は右手に持っていた、コンビニの袋を左手に持ち替え、右手の甲を見る。 特に何か怪我をしたというわけではないが、ヒリヒリと痛む。 まるで、電流が走ったかのように。
「…ん?紫呉、どうした?」
紫呉が部屋の前で立ち往生してると、玄次郎があらわれた。
「親父…。いや、なんか手が痛むっツーか…」
そこまで言うと、玄次郎は小刻みに震える紫呉の右手を取る。
『…………』
玄次郎も紫呉も黙る。 紫呉はキョトンとしていたが、玄次郎はあきらかに真剣な顔だった。
「な、何だよ親「お前、魂霊―コンレイ―の言葉に応えたのか」
言葉をさえぎりまで発された言葉に、紫呉は「っは?」っと聞き返す。
しかし、玄次郎はそれ以上言葉を返さない。 そして、玄次郎は服のポケットから黒い携帯を取り出しどこかにかけ始めた。
「…あぁ、俺だ。今からそっちに行く。ドアを開けとてくれ…あぁ、頼む」
それだけ言うと、玄次郎は携帯を切りポケットに入れ直した。
「…紫呉、お前今年でいくつになる?」
そして今度は意味不明な質問だ。 紫呉は、またも「っは?」と聞き返したが、「いいから教えろ」と玄次郎にきつく言われた。
「今年で、17…だけど…」
とう言うより、もう17だ。 高校2年という歳だが、高校に入っていない。 中卒というわけではない。 ただ単に行っていないだけだ。
「そうか…、もうそんな歳になってたのか…」
玄次郎はうつむきがちに言う。 一体なんなのか、と思うが、次の言葉でそんな考えどこかに飛んでいった。
「紫呉、お前は……化け者なんだ」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板