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幻影師

114たっくん:2013/01/09(水) 09:37:20 HOST:zaq31fa4b53.zaq.ne.jp
↑話がちょっと雑ですね〜雑

これが本当の雑談です(笑)

115ナコード:2013/02/16(土) 13:40:20 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 >>114
 アンタは本物の迷惑人ですね(笑)

116ピーチ:2013/03/16(土) 23:40:19 HOST:EM114-51-31-109.pool.e-mobile.ne.jp
番外編 




 ―――この、人殺しっ!!
 そう言ってキッと男を睨み付けた少女の身体が、力なく横たわっていた。
 それを見た少年が小さく呟く。
「あね…き……、…おふくろ……」
 ごめん、と。
 たかだか自分のためだけに、二人もの犠牲が出てしまった。
「なんで……だよ………っ!?」
 あの男が、父親が最も忌み嫌っていたのは、他ならぬ自分なのに。
 なぜ、二人が代わらなければいけない。
 そして、自分の父親を冷たく見下ろす。
「……なァ、なんでおふくろとかあねきってさァ…」
 ―――オレなんかを、かばったの?
 しかし、どこを見渡しても、返事はない。
「――――――はは……っ」
 当たり前だ。三人とも、死んでいるのだから。
 彼は、死んで当然だ。母親と姉を、その手にかけたのだから。
 だが。
「………ふたりとも…」
 弱々しく発された言葉に答えるものは、いない。
 それを分かっていながらも、少年はぽつぽつと呟くのだ。
「オレさァ…ひと、ころさないといけないみてェなンだ……」
 二人とも、絶対にダメだと言うのだろうが。
「オレ……もうひきかえせないんだ…」
 だから。
「ゆるしてくれよ、……おふくろ、あねき」
 そう呟いた少年の瞳から零れたそれは、彼にとって最後の涙だった。


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