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学園ギャグSTORY

16一二三:2012/08/13(月) 23:09:09 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 ☆第二ノ巻 粗製濫造

 『ボキッ』

 そんな音が、安城高校1年1組の教室に響く。それがどこから発せられたのか、一番最初に気付いたのは杏珠だった。なぜかというと、音は自分の前の席から聞こえたからだ。

 「どうしたの美貴?」

 自分の席の前の生徒、美貴に杏珠は聞く。

 「杏珠ちゃ〜ん。鉛筆が折れた〜(泣」
 「高校生にもなって鉛筆はないでしょう」

17一二三:2012/08/13(月) 23:14:29 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「大体なんで鉛筆?高校生になったんだからシャーペン使いなさいよ」

 呆れ顔で杏珠が聞くと、

 「でもね、杏珠ちゃん。この鉛筆ねぇ昨日買ったばっかりの新品なのぉ。今日この時間でしか使ってないのに折れちゃったのぉぉ(号泣」
 「ただの粗悪品ってことでケリをつけなさい(少怒&シレッ」

18一二三:2012/08/14(火) 17:24:44 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「意味わかんない!なんで急に折れちゃうの〜!!」

 バシバシと机に八つ当たり。

 「そんなに駄々コネタって鉛筆は直らないわよ。他のに変えればいいじゃない」

 アンタはガキかと言うのをこらえて、呆れながら杏珠は言う。すると、

 「他の鉛筆も折れちゃったの!!!!」
 「高校生の特権捨てたの?」

19一二三:2012/08/14(火) 17:37:43 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「あんた、高校生にもなってシャーペンの一つも持ってないとかどんだけ偉い子ちゃんなのよ」

 ため息混じりに杏珠は言う。杏珠と美貴は中学からの仲なのだが、杏珠は1度として美貴を呆れた目以外で真剣に見たことがない。云わば0(‥^▽^‥ハハ)

 「だって小学校の時に、シャーペン持って言ったら先生に
 『シャーペンの芯を出す音は、授業中にふさわしくないから持ってきちゃダメ』
 って、言われたんだもん!」
 「小学生の思い出は小学校か家に置いてきなさい」

20一二三:2012/08/15(水) 10:45:36 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「にしてもあんたは、引きが悪いわねぇ」

 授業中なのでできるだけ小声で、杏珠が聞くと、

 「鉛筆買うのと、引きって関係あるの?」

 との返答。
 
 「そりゃあ、あるでしょ。販売されている中から、一つだけ不良品引いたら、引きが悪いとしか言いようないじゃない」
 「じゃあ、あの`オジさん`随分引きが悪いんだなぁ」

 杏珠はその言葉に「ハイ?」と思う。そして「オジさんって?」と聞き返すと、

 「この鉛筆50本を1000円で売ったオジさん」
 「ちょっと待て(怒」

21一二三:2012/08/15(水) 11:07:06 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 (イヤ、イヤ、イヤちょっと待て!ついこの間、自分の家にオレオレ詐欺がかかってきたらどうするってくだらない課題でHR潰してまで話し合ったのに、この騙されっぷりはナニ!?)

 アングリと口を開け、杏珠は苦情を放つ。

 (ちょっと待ってよ〜。50本のうち1本が100円だとしたら、そりゃまぁ得だ。だけど一回使っただけで折れるようなものは1本10円と考えてもおかしくない。つまり計算すると…)

 杏珠の頭に計算式がグルグルと回る。

 「おーいこの答え…日下部答えてm…」
 「500円の特!!」

22名無しさん:2012/08/15(水) 13:36:56 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 一瞬の沈黙の後で、担任である音無の「正解だ…」という声がした。しかし答えた本人は、「えっ…」という顔になる。

 「どったの、杏珠ちゃん…?」

 ビックリしながら前の席の美貴は聞く。
 杏珠は顔がどんどん赤くなる。

 「……あ、あ、あ、あ、あ、アンたのせいでしょうが!!!!」
 (八つ当たり!!?)

23名無しさん:2012/08/15(水) 18:30:07 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 〜授業終了〜

 (にしても何で、杏珠ちゃん怒ってたんだろ…)

 美貴は前の時間で使った教材をトントンと机に当てながら側面をそろえ机の引き出しにしまう。

 (私のせいって、どう言う意味なんだろう…私が何かしたのかなぁ…)

 ウ〜ンと頭を抱え込む。

 (まさか…!!?)

 ハッと我に返ったような顔になり、美貴は教室を出ようとした杏珠のところへ走っていき、

 「杏珠ちゃん!!」

 と叫ぶ。言われた本人はキョトーンとした顔になる。そして、そんな杏珠に対しての美貴の言葉は、

 「前借りた500円返すの忘れててごめん!!!!」
 「一体何のこと!!?」

24一二三:2012/08/15(水) 19:52:46 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 「――…つまり、あんたは私が2ヶ月前に貸した500円を未だ返す気がないから怒っているって勘違いしたわけね…」

 涙目の美貴をなだめながら杏珠は聞き返し、その答えに「ウンウン」と頷き返す。そんな、美貴に「ハァ〜…」と深いため息をこぼす。

 「あんたは飛び切りの馬鹿ね。私はただ単にあんたが騙せれて買わされた鉛筆のお金の特を計算してたのよ」

 「そうなの?」という顔で杏珠は見られ、「そうよ…」と美貴に返す。

 「良かった〜。じゃあ500円もまた今度でいk」
 「すぐ返せ、今すぐ返せ、即返せ!!!!」


                       ☆第二ノ巻 粗製濫造 完

25一二三:2012/08/15(水) 20:08:50 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
[反省会 第2回目]

作「第2話完結〜(嬉泣」

美「そんなに嬉しい?」

作「ハイ!超嬉しいですよ!!」

杏「前々から思ってたんだけど、私たちってどんな格好してるわけ?本編では全く説明され得ないじゃない」

作「それもそうですね。私が考えるに、美貴っちはツインテールの天然っ子なんですよね〜。んで、杏ちゃんは肩まで髪のあるマジメちゃんです!と言ってもキャラクターなんて読んでいる方に考えてもらえばいいんですけどね〜」

美・杏「美貴っちって?/杏ちゃんって(男みたいじゃない)?」

作「お二人の呼び名です」

美「音無先生は?」

作「晴ちゃん?」

杏「それってもう恋愛関係に持ち込んでない(男のオリキャラにちゃんを付けるか…!?)」

作「持ち込んでない、持ち込んでない」

杏「本当でしょうねぇ…。まぁいいわ。え〜、こんなギャグで、しかも字の間違えもある小説ですが今後も読んでくれると幸いです」


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