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パープルストリーム・ファンタジア 幸運の紫水晶と56人の聖闘士
83
:
彗斗
:2012/08/09(木) 13:58:32 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第31色 大接戦! フラッド・デスマッチ!
ここでは、今まさに静かな決闘が始まろうとしていた。
その決闘を行っている者は、ナギサ(ラグフォーム)とヒース、そして向って反対側に波がいる。このメンバー全員に言える事は、剣術に長けており、接近戦を得意とする。が、今回は違った。
「…そう、それなら水中決戦(フラッド・デスマッチ)のルールに従ってやりましょうか…」
と、波が片手に持っている物を地面に落した。見た所、ただの水の塊だがこれは違う。この水は、決闘場を囲む壁(ウォール)の役目を果させるためだけに波が設置したものだ。ヒースは少々意表を突かれた様な顔をして、
「…まさか、あんな卑劣な事をする奴にも騎士道精神があったとはな…これは正直驚いた」
と、一人ボソッと呟いた。…だが、波にははっきりと聞こえている。波はすぐにムキになってヒースに噛み付きそうな勢いで
「ちょっと! そこのアンタ! 誰があんな卑劣よ! 人聞きが悪いしついでに口も悪い! ちょっとはその口直したらどうなの!」
ナギサは一人心の中で、その前にアンタは人間じゃないでしょ…と突っ込んでいた…。が、そんな事は知らないヒースはその言葉にカチンと来たのか、ますます口調を荒くして波に言い返す。
「あ!? それなら何回でも言ってやるよ! お前はロクでもない騎士だ! 騎士道の風上にも置けねぇ奴だってな!」
どんどんと、拍車がかかってヒートアップしていく言い争い。それを見かねたナギサは未だに言い争っている二人に向って大声で
「アンタ達いい加減にしなさ〜〜〜い!! もうあったま来た!! 覚悟しなさい!」
そう言いながらナギサは、青い大きな剣を抜いた。勿論その事で頭に血が上ったのか、ヒースも波も既に剣を抜いて手に持っている。その直後
――ギィイン!!
金属がぶつかる時に出る特有の音が決闘場の中に響く。ナギサは、その様子を茫然とした目で眺めていた…と、不意に持っていた剣が話しかけて来た。
「…ほぉう、なかなかの腕だなあの男。魔導剣士と互角に渡り合うとは…しかも、お前をかつて苦しめた波と互角に…」
「あのね、それ私の腕が落ちたみたいな言い方やめてくれる? なんか私が、ヘタクソみたいじゃん」
…何故かナギサをそっちのけにしてヒースは、一生懸命波の剣筋を分析していた…だがこの戦法は…独自の我流剣法。とてもではないがヒースには分らないとナギサはふんでいた。…が
――ギィイン! ガァァン!
…少しずつ、少しずつだが波を押している。今さっき、明らかに彼の中の何かが変わった様に見えた。…が、その何かがナギサには分らない。戦術? いや違う。剣速? いや、それでも無い…と、手当たり次第に剣に関する重要なポイントを挙げては消していった…で、その結果残ったのは…
「…感情と覚悟…か。一体、何がそこまで彼を突き動かすのか…俺には理解が出来ないな」
ナギサは私はもう少しでわかる…けど…そう思っているがハッキリとした答えは出て来ない。ナギサは考えた、波と戦っているヒースを見ながら。と、その時ナギサは直感した。
(そうか! 彼の強さは…護る者が居るからこそ発揮されてる! つまり…覚悟もそれと同じかそれ以上って事になるわね…こりゃ、私が負けね)
その時、ギィン! と鋭い音がして波の手から剣が弾かれた所だった……
84
:
フンボルトペンギン
:2012/08/09(木) 17:10:45 HOST:softbank221065195187.bbtec.net
感想ですけど、
はっきり言って才能無いですねwww
まず内容痛すぎでしょうwwwwwww
ってか名前から痛いわw
何?『パープルストリーム・ファンタジア』ってwwwwwwwwww
『紫色の流れのファンタジー』ってwwwww
ちょwwおまwwwww
痛いったらありゃしねぇww
ホント痛すぎてこっちが恥ずかしくなるわwwwwwwwwwww
ってかさ、なんでわざわざ書こうと思ったの?
自分で読み返して死にたくなったりしないの?wwwwww
あ、自分で面白いと思ってる痛い子だからこんなとこに投稿してるのかwwwwwwwwww
ごめんよ察してあげられなくてw
残念な子に何言っても無駄だったね。
ホント可哀そうにw
85
:
月波煌夜
:2012/08/09(木) 17:31:40 HOST:proxy10030.docomo.ne.jp
こんにちはですー(o^_^o)
おお、ヒースが戦っている!
「護る者がいるから」こそ強くなれるって、さ、さすが彗斗さん…!
こいつの本質をとても良く分かっていらっしゃる…!
あと、一応例の二人について。
ルイーズ
本名ルイーズ=リィ=ユリア=ローエンシュタイン。
王国の第三王女。
13歳だが身長が低く、見た目は未だに10歳ほど。
くるくるとカールした赤味が混じる金髪に深い碧の瞳を持つ、天使そっくりの愛らしい姫君。
でも中身は極度の甘党、ワガママ、破天荒。
暴漢一人くらいなら平気でぶちのめします。
学業や作法の類はことごとく絶望的。
一人称は平仮名で「わたし」。
「〜じゃ」などのいわゆる爺言葉を使う。話させるときには、結構難しいので申し訳ないですけど番外編をサラッと見直すことを推奨。
相手を「そなた」「おぬし」と呼ぶことがある。どっちでも良いけど「そなた」の方が比較的使いますかね。
クロード=ヴィスエル
後ろで一つに括った黒髪に冷たい緑の瞳、白い肌を持つ長身の美青年。
24歳で、レオンより3つ年上。
シェーラの元彼(一応)。
マルグリット一の凄腕の剣士であり、その実力はヒースをも凌ぐ(話には出てきてないけど)。
その人間離れした強さと美しさから《悪魔》、また時折《戦神》と称される。イルファーレの、とか黒き、とかの形容詞はお好みで。
誤解されがちだが、感情がないわけではなく無愛想で超がつく不器用なだけ。
ルイーズの騎士兼世話係兼教育係兼お目付役。
主に逆らう者があらば無表情のまま即座に斬り捨てます。
一人称は「私」、基本堅い感じの敬語。
ルイーズのことは「姫様」と呼ぶ。
脇役の中の脇役のクラウス&ティルダ兄妹は紹介しなくても良いですよね?
何かあったらどんどん聞いてください、それでは長文失礼しました\(^o^)/
86
:
彗斗
:2012/08/09(木) 19:59:05 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
月波さん>>
あ〜えっとクラウスとティルダ兄弟についても補足お願いします。クラウスやティルダ兄弟もちょっとぐらいは扱ってもいいかなって思いましたので…←何と気ままな……
あ、後一応聞いておきますけどこの二人もイルファーレの一員ですか…ね?(脇役だからちょっと分らなかった(汗))
間違っていたら訂正お願いしますm(_ _)m
87
:
月波煌夜
:2012/08/09(木) 22:14:53 HOST:proxy10078.docomo.ne.jp
いや、無理はしなくて大丈夫ですよ?
兄:クラウス
番外編『我儘王女〜』で初登場。
亜麻色の髪に淡褐色(ヘーゼル)の瞳。
《イルファーレ》は国きっての美形揃いなので多分顔は良いはず。
国内最強の騎士団《イルファーレ》の首席騎士であり、現騎士団長を務める。
クロードに次ぐ実力を持つ。
何かと誤解されやすいクロードの数少ない理解者で、唯一の親友でもある。
さばさばした明るい性格で、生真面目すぎるクロードをフォローする。
一人称「俺」。
こいつの紹介は、番外編の
>>200
に大体載ってます。
妹:ティルダ
番外編『黒の騎士〜』
>>151
で初登場。
エインズワーズ家に仕えるメイド。
シュオンの担当が多い。
兄と同じく亜麻色の髪と淡褐色(ヘーゼル)の瞳を持つ。
メイドのリーダー格なのもクラウスと似てるかも。
姉御肌で、器用なのにどこか抜けているシェーラの面倒を良く見ている。
一人称「アタシ」。
あと一人だけ隠れキャラがいるんですけど、それはまた後々ということで。
……この二人よりも、カークランド伯爵オスヴァルトとか、父上母上の方が書きやすい気はしますけどねw
88
:
彗斗
:2012/08/10(金) 12:34:22 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
あ…言われてみればそうかもしれない(汗)
今この小説はギュウギュウに詰まってる状態だからなぁ…追い打ちはちょっと避けたいし…
…でも無理するぐらいが丁度良いのかもしれません。修行にもなりますし…
89
:
彗斗
:2012/08/10(金) 12:34:22 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
あ…言われてみればそうかもしれない(汗)
今この小説はギュウギュウに詰まってる状態だからなぁ…追い打ちはちょっと避けたいし…
…でも無理するぐらいが丁度良いのかもしれません。修行にもなりますし…
90
:
彗斗
:2012/08/10(金) 12:35:23 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
あ…失敗した(汗)
二回も書いてしまったけど片方スル―でお願いします。
91
:
月波煌夜
:2012/08/10(金) 13:04:50 HOST:proxy10036.docomo.ne.jp
>>彗斗さん
見てるこっちは楽しいだけですけどねw
無理はしない程度に頑張って下さい(*^_^*)
更新楽しみにしてます!
ルイーズ&クロードの番外編もラストスパートに入りましたので、宜しかったらまた覗いてやって下さい☆
92
:
彗斗
:2012/08/10(金) 13:46:30 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
月波さん>>
分りました。無理はしない程度に頑張ります。(とか言いながら無理しそうになる私って…)
ルイーズとクロードの番外編ちゃんと見ておきます☆
93
:
彗斗
:2012/08/10(金) 15:25:42 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第32色 眠れる黒き豹と蒼き刀身の怪鳥と火を噴く海蒼の大砲
「ちっ…ここまでか…アンタも相当ヤルわね」
波は、諦めた様にヒースに言った。…が、ヒースは剣を波の首筋に当ててから険しい表情で波に言った。
「…まだだ。まだ隠し玉があるんだろ? こう言う場合の為の…切り札がよ!」
ヒースは、未だこの状況下で笑っている波を見て直感を感じた。コイツにはまだ…まだ何かある! コイツはあそこに居る奴と同じ魔法使い、それなら何かがある筈だ。…と。
「……フフフッ。やっぱりバレちゃってたか。なら…仕方ないわねっ!!」
その瞬間、倒れていた波が…消えた。いや正確にはヒースの肉眼で捉えられない程のスピードで突発的に移動してヒースの剣先を避けたのだ。その彼女の姿は一気に水のグラウンドの隅に移動していた。彼女の周りに蒼緑の風が舞っている…その時波はヒースにこう言った。
「私に剣は必要ない! 私は…ただ一人の自分で在ればいい!! ただそれだけよっ!!」
――ソーサー・リバース セコンドグラス!!
何処からか無機質な音が聞こえた瞬間、波は蒼い甲冑を纏った騎士(ナイト)に変身した。その光景を見たナギサは、目を丸くする。この能力は、前の波には無かった。ましてや、「ソーサー・リバース」なんて魔法も聞いた事が無い。一方でヒースは…怒っていた。この上ないぐらいに…。元々剣士に剣は不可欠、それなのに剣士である筈の波は真っ向から剣の存在を否定した、不必要だと言った。その言葉がヒースの今まで静かに眠っていた怒りを呼び覚ました……!!
「…何が…何が剣は必要無いだ! 何が一人の人間だ!! お前は剣士である前に人間でも何でもねぇんだよ!! …お前は…ただの化け物だ!」
怒りの鴉色に染まった双眸の内に燻ぶるのは覚悟、ただそれだけだ。その時…ヒースは…怒りの果てに黒き豹へと変貌する……
「…何が…一人の人間だぁ? フフッ、言わせておけば何言っているの? 一人の人間でなければ私は…何も出来ない!!」
波は感情に任せて自分の手に魔力で描いた巨大な斧を形成した。そして…一気に振り下ろす。
「何が化け物よ!! アンタは何も知らないくせに!! 私がどんなに苦しんだか何て知らないくせに!!!」
――ズガァァァァァァァン!!!
大地をも引き裂く衝撃波、そして斧自体の重さもあり斧を打ち付けた所は見事に……砕け散っていなかった。台地には一つのヒビすらも入っていない。
「…やっぱり、あなたなのね…ナギサ!!」
…ヒースの前に立っていたのは…刀の様な鱗を全身に携えた蒼い怪鳥。そしてその怪鳥の上に騎士が馬に乗る様に跨っていたのは……
「…ナギサ…って言うのか。お前。」
ナギサだった。そしてその怪鳥は大きな斧を易々と体で受け止めている。怪鳥に傷は一つも無い。
「残念だったわね。生憎この「レイン・ウオーカー」の前にはそんな程度の攻撃は聞かないわよ」
波にそう言い捨てた後、レイン・ウオーカーから降りて来てナギサはヒースに手を差し伸べる。蒼い髪が何処となく優しく揺れていた。
「そう言えば私はヒースに名乗って無かったかしらね? 私は「鳴滝 渚」。さ、こんな事してる前にちゃっちゃと片付けましょう」
「…あぁ。それもそうだな!」
ヒースはそう言った後、ナギサの手を取って起き上がった。
…と同時に水のバリケードが破壊される。波は驚いた様子で周りを見ると…そこには一人、海の蒼に似た色の甲冑を纏った人物がいた。その片手にはとてもナギサが持つ事は出来ない様な大きな大砲が握られていた。
「あ〜やっと壊れたぁ…もう壊すの大変だったんだから!! …あ、あなたね? ナギサって人は?」
「え? わ…私ですけど…何か?」
ナギサの本人確認が出来た瞬間、歩み寄って来てナギサの前に立った。そして…
「私はハヤテって言う人の指示を受けてここに来たの。私の名は「坂屋 水崎」。そんで…あれが討伐ターゲットなのね?」
と言いながら自分の肩ぐらいまである大砲を構え直すミサキ。どうやら戦いはまだまだデッド・ヒートしそうだ……
94
:
ピーチ
:2012/08/10(金) 20:34:09 HOST:nptka405.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
久々に一気読みしたよ~!!
文章力高すぎっ!!
慧斗さん組とつっきー組の個性が分かりやすい!!
更新待ってるね~♪
95
:
彗斗
:2012/08/10(金) 21:23:49 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
あ〜!! やっと来てくれましたね! ずっと待ってたんですよ? 評価ありがとうございます(泣)
褒めて頂けるだけで光栄です!!
所で…中々来なかった理由は…ひょっとしてPCが壊れてたんですか?(本来こんなこと聞くものではないと思いますが……)
96
:
ピーチ
:2012/08/11(土) 11:37:27 HOST:nptka305.pcsitebrowser.ne.jp
慧眼斗さん〉〉
あははww PC壊れてないよ~ww
旅行先にPC無いからお母さんの携帯から書き込んでるww
お待たせ致しましたww
更新待ってるね~ww
97
:
彗斗
:2012/08/11(土) 12:42:30 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
あ、旅行中だったんだ。
じゃあPC壊れて無かったんだねww
それじゃあここから先もヨロシクお願いしますm(_ _)m
98
:
ピーチ
:2012/08/11(土) 14:16:32 HOST:nptka101.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
うん、旅行中ww
こちらこそよろしくですじゃ~ww←意味分からんww
99
:
彗斗
:2012/08/11(土) 16:07:25 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第33色 機械を破壊する禍々しき者達
場所を変えてここは庭園の中の一角、主に木々が群生している所だ。そして…ここでも生と死を分ける戦いが既に始まっていた…
その次の瞬間、男の二体の駆動人形がそこに居た人物に向ってありったけの砲撃を放った。…しかしそこに居る人物も駆動人形を所持していた。懐からカプセルを取り出して…天に掲げた。
「…仕方が無い。あの時のつかなった決着を今ここでつけようぜ! 行くぞ!! 起動! ダイス!!」
その言葉を叫んだ瞬間、人に似た影が現れた。そして…その駆動人形は喋ったのだ。しかし、機械故に無機質且つ感情の無い声が聞こえてくる。
「イエス、マスター。バルスト・ウオール!」
…でも、出て来ていきなりイエスなんて言われても…とその持ち主は内心困っていた。そんな事は気にも留めないダイスはその持ち主に無機質な敬語で話しかける。
「マスター・ダン。どうかされましたか? 何か問題でも…?」
「…いいや、何でも無いよ。それとダイス…この人形…何処かで見た事無いかな?」
ダンはダイスの問い掛けにウソをついた後、相手が使っている二つの人形「ソルト・バーナ」について尋ねた。だが、その相手は考える時間すらくれもしない様だが…その男はいきなり懐に飛び込んで来た後ダイスを思いっきり蹴飛ばしたのだ。その姿を見てダンは、苦虫を噛み潰したような表情をつくった後その男を罵った。
「迅、お前はとんでもない駆動人形師だよ。大切な人形を平気で蹴飛ばすに至ってはな」
迅と呼ばれたその男は…見た目からしてもとても人間とはかけ離れた容姿だった。この世にいる者では無い様な程に整った顔、そして無表情で変化の無い顔。正に悪魔と呼ぶに相応しい顔をしていた。その顔には何故か憎悪の念が詰まっている。
「これ位しないと正直な話やっていけなくてね。幾ら罵られても構わないさ俺はな…」
(おやおや、それは感心しないですねぇ)
…不意に木々に木霊する一人の声。その声は正直な所掴み所の無い声だった。
――ガサササッ!
木の上から落ちて来たのは武装も武器も持っていない少年だ。だがこの少年は他の人物と決定的な違いがあった…。それは片方の眼帯が物語っていた。そしてそれがかえって何か不思議な雰囲気を醸し出していた。
そして、仕草と言えばこの少年は何かを掴んでいる様にポケットの中に両手を入れている。と不意にその姿勢のまま、ダンとダイスの方に向き静かに抑揚の無い声でこう言った。
「あなたですね。ダンと言う人は? しかし、あなたを探し出すまでに随分と時間を喰ってしまった。何しろこの屋敷は広くてね。…ま、無駄話はこれ位にしておこうか。そろそろ君の相手もしたいしね」
ダンから視線を逸らした後、輝きの一つも無い黒味を帯びた紺色の半分だけ見開かれた瞳が迅を捉える。その眼元には薄っすらとくまの様な物も出来ていた。正直に言って長い事見詰られる顔では無い。その時ジッと見ていた迅からまた視線を外してから…
「あ…そう言えばまだ名前を言ってませんでした。僕の名は「城礒 靖牙」。まぁ単なるちょっと変わった物を調べている科学者です」
それを聞いた途端ダンは頭の中にカイの姿が思い浮かんだ。が、そのイメージを頭の中から消した後セイガに聞いてみた。
「…で武器や装備などは…」
「無いです。ハッキリと言いますがね」
ダンは絶望的な気分になった…何しろ助けに来た人物が何も持っていないとなると…誰しも絶望するだろう。…が迅はその様子を見て二つの人形に指示を出した。
「排除せよ。ディパライト・ランチャー装備」
その時、ダンは気がついたがもう遅い。セイガを連れて逃げようとした…がセイガは動かない。そして、こんな事を言い出した。
「大丈夫です。今まさに放とうとしているあの技もどんな技でもあの人形は出す事が出来ない筈です。だって…中身が無いんですから」
そう言い終わった瞬間、二つの人形が爆発を起こした。何が何だか分っていない二人。するとセイガはポケットからシャーレを取りだした。…が、中には見た所何も入っていない。
「…何も無い様に見えますがこれは細菌です。これは機械の内部破壊及び爆発を引き起こす大変危険な菌その名は「KILL−02」です。……あ、大丈夫です。ダンさんの方向にはばら撒いてませんから」
簡単に言い換えれば破壊細菌。これは正直言うとダンには信じられなかった。いつの間にこんな細工を…その様にダンが考えていた時、セイガがアッサリと口を割った。
「何故、僕が高い所から降りて来たか…それを考えれば妥当です。その時に撒いたんですよ。破壊細菌兵器を…」
一体何がどうなっているんだ…考えれば考える程混乱して来たダンだが、その様な事は一切迅には関係ない様だ。その時の迅の顔は…まるで面白い物を見つけた時に出てくる笑みにダンは見えた……
100
:
彗斗
:2012/08/11(土) 17:03:56 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
☆祝! 100レス突破記念&前代未聞のちょっと変な企画☆
…ハイ、何か中途半端な所で切ってますが100レス突破記念です。この駄作者から見て下さっている方に感謝の意をささげたいと思います。
…所で私の方から気まぐれな提案が…
ちょっとした出来心から友人が「何なら出演してみたいって作者の人達も出してみたら? そんな数で小説が成り立つならそのぐらいできるっしょ」と挑発気味に言われたので悔しくなってこの企画を打ち出しました。
え〜と内容を整理するとこんな感じです↓
内容
「パープルストリーム・ファンタジア」に出てみた〜い! って作者様を100レス記念に募集します。(別に役者が足りないって訳では無いからねっ!!)
〆切
もし出して欲しい人が居るなら〆切は8月20日までとさせて頂きます。
備考
・人数制限は特にありません。
・出して欲しい時はこの小説に出す「名前」「特徴」「口調」等々をご記入下さい。
正直な所自分でも変な企画だなぁ…などと思っていますが、やってみたいって人が居らっしゃれば喜んでお受けいたします。(興味本意でも構いません)
…でも、まぁ本当の所はこの企画は作者同士の友好を目的にもしてますけどね。
(こんな事やって来てくれる人っているのかな……? ちょっと不安だな…)
101
:
彗斗
:2012/08/12(日) 11:18:48 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第34色 神に仕えし無言の巨神兵達
場所をまた移して、ここは同じ庭園の中。丁度この二人が対峙している場所は、庭園の中央部に当たる所だ。だが綺麗に手入れされていた庭園の草木は悉く枯れ果てていた。おまけに、庭園に敷き詰められている土は至る所で融けてしまっている…
「本当に久しぶりね。もう何年前かしら……? お互い少しだけ老けて見えるわね」
「老けたって…その言い方以外に何か無いの? 例えばちょっとは綺麗になったね…とか…」
橙色に染まっている長い髪が吹いて来た風で綺麗になびく。その容姿はまるでモデルの様な姿だそれを老けたなどと言うとは……とその反対側に立っている人物は静かにその少女に向ってこう呟いた。
「あのね…レン、誰だって歳は取るでしょ? なら老けたって言ったって間違って無いんじゃない? …あ、でもあたし達には年齢は関係ないけどね」
そりゃそうよ、アンタ達は人間じゃないもん…と胸中で呟くレン。その呟きの後、レンはふっとある事に気がつく。…少しずつ、少しずつだが確かに枯れた草木が蘇ったり草木や土の融けた部分が徐々に再生していっているのだ。だがこの場に物体を再生できる力を持った人間はいない。…と言う事は…とレンは仮説を胸中で組み立てる
(…もしも、あれが見間違いじゃないとすると第三者が何処かでどちらかの援護を行っている…って事になるわ。…でも私の知り合いにはそんな人いないし…!!)
その時、フッと頭の中に過ったのは…機皇神ギ―ク。そうだ、彼ならこんな事朝飯前だわ…と結論が出来た。…と言う事は従ってこちらの仲間だ。
「ギ―ク!? 何処に居るの? そんなまどろっこしい事しないで出て来なさい!!」
レンは見えない相手に悪戯っ子を叱る様な口調で出てくるように言った。…と突然、地面が割れて銀色の装甲がちらりと見えた。そして大きな体に見覚えのある顔、銀に染まった双眸は間違い無い。あの時レンの命を救った、彼女の英雄(ヒーロー)だ。
「あ〜どっこいせ〜と…やっぱりばれてたか……結構いいアイデアだと思ったがなぁ……」
その見るからに鈍臭そうな銀色のヒーローは面倒臭そうに土の中からはい出て来た……その様子を見てレンは少し呆れた様な表情をつくった後、ゴツイ見た目に反して意外にセンチメンタル寄りなギ―クに向って心に突き刺さる一言を言い放った。
「あのね…神様なんだからちょっとはマシな登場できないの!? 何か鈍臭いみたいになってるわよ?!」
――グサッ!!
「…あ〜あ〜そうですよ…俺はいつまでたっても……」
大きい体のわりに小さいギ―クの心に今、一気に20本程の心の矢がグサッ! と音を立てて突き刺さった。…その所為でギ―クは落ち込んでいじけている……
「ちょっと! 何いじけてんのよ! サッサとこの日陰者の「暉」を倒すわよ!」
…その様子は何故か年の離れた兄妹に見えてしまう…とその時ムキになって暉が言い返した。
「何よその日陰者って! アンタじゃないの!? その言葉に当てはまるのは?!」
――ガタッ…ガタガタッ…ギュリッ!
「……ん? ちょっと待って。何? この音…! はっ!! まさか!!」
レンは後ろを振り向いたがもう遅い。ギ―クは何処かに消えていた…そして辺りを見回したが暉しかいない。…空か! レンはそう直感した後、上を見た。そして見てはいけない物を見たのだ。ギ―クが…特殊な四体の駆動人形を操っている所を…
「………今の言葉にカチンと来た。覚悟しときな、地獄はもうすぐそこに在るぜ!」
出たっ!! 死皇神ギ―ク! レンはこの時のギ―クの話を七大神達から聞いていた。この時のギ―クは通称「死皇神 ギ―ク」。ギ―クを除く七大神達からはそう呼ばれている。…が肝心のギ―クは平和ボケしている為か滅多に見る事は出来ないとの事、だが一度怒ると周囲を破壊し尽くし後形も無く敵を消し去っていたとの事だ…当然の事ながらこうなってしまうとクロスも他の神にも止める術はない。……考えるだけで身の毛がよだつ話しだが……
彼は昔、伝説の駆動人形師ギ―クと言う皆の憧れの存在だった。駆動人形の製造から操作まで何無くこなす万能の人形師だったと言われている。今、ギ―クが操っているのは過去に行われた幾多の製造過程の中で生み出された最強の人形。どれもおぞましい程の性能を誇る。…だがその存在自体があやふやだった為、殆どの人間は信じていなかったのが現状だ。
「…強い順に言い伝えられてるのは…鉄駆動 クサナギ、轟駆動 ベルグ、死駆動 アヌビス、双駆動 デュラフ…まさか本当に実在するとはね……」
これは私の出る幕はなさそうね…と胸中で呟いてその場に腰を下ろすレン。その様子を見た時ギ―クは
――満足そうに銀色の双眸をギラギラと輝かせた。
102
:
彗斗
:2012/08/12(日) 15:27:41 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第35話 流星と絶望と悪魔と…
「…おい! サツキ、ラン、ユウ、ミオ! 俺だ、メテオだ!」
…いくら待っても返事はない、恐らく気絶しているのだろう…とメテオは考えた。それなら今のメテオに出来る事は…一つしかない。その時メテオはもう一つの呪文を唱えた。
「無限を創りし千手の手よ。今ここに現出せよ…」
メテオはその呪文で四つに増えた手でサツキ達が持っていた大砲を手にした。その様子は、正に歴戦の勇者と呼ぶに相応しい風貌だった。
「…お前にゃ分らねぇだろうよ。大切な物を護る気持ちも……人間の心もな!」
メテオは強い口調で目の前に居る絶に一方的に問いかけた。すると絶は最も意外な言葉を発する。
「…あぁ、分らない。…だがな、お前の立場でもそれは言える事なのか? お前は神だ、人間じゃない。それに…聞く話によるとかつて仲間が信じられなくなって仲間をお前の降星魔術で皆殺しにしたそうじゃないか」
その時メテオの脳裏に浮かんだのは…深い闇の中に溶ける様なぐらい暗い牢獄、鉄の棒を持った人間、両手にはめられた手錠。この映像は…メテオの暗い過去を物語っている。
クロスの元を離れ一人で色んな世界を見て回るうちに神と言う立場上、こんな目に遭う事もしばしばあった。その度に何度人を信じない様になってしまったか数えればキリが無い。そしてその憎しみの感情が爆発した事が一回だけあった。それが絶の話していた時の事だ…一瞬で周りの命が無くなっていき、気が付くと一人になっていた。その時の恐怖は未だ体の中から抜けきっていない。それが兄 クロスから課せられた一つの罰だったのだ。
「…分ってる。その事は一生…いや、永遠に償わなくてはいけない「罪」の一つだ。…だがな、ちゃんと良い出会いもあったんだよ。こいつ等みたいに良い奴も沢山いた。だからこそこいつ等を命を代償にしてでも護らなくちゃいけねぇんだよ! それが…兄貴との誓いだから…」
メテオの声に苛立ちか何かを感じたのだろうが表には出さずに絶は声音を変えず、メテオに感情のこもらない声で淡々とこう冷たく言い放った。
「…だろうな。だが…この戦いの果てに何が在ると言うのだ? お前はかつて人を殺した。その罪を分っていてこの『戦争』に参加して人を殺す…それでは意味が無い様に思えるが…」
(決してそんな事はない。また新しい未来を築けばいいだけの話しだ。)
短く聞こえた声に耳を傾ける二人。そして、その聞こえた方向に目をやると…黒に染まった髪と白い肌。そして、手にしていた白手袋にはとある物が縫われていた。
――騎士団イルファーレの紋章(エンブレム)
その人物は今もなお黒き悪魔、またはイルファーレの戦神と呼ばれ民衆は勿論、色んな人々に恐れられている王国きって最強の騎士、「クロード・ヴィスエル」。メテオは、この王国に来た時、千里眼を使いこの町の構造を把握していた時、偶然この顔の人物を見たのだ…一人の女性と一緒に歩いている所を…。そしてその時「クロード」と言う単語を聞いたのを記憶していた。
「…アンタは…確か『クロード』って言っていたな…何で「イルファーレの戦神」様が何でこんな所にいるんだ?」
メテオがその様な質問をすると、うわさ通りの無表情と冷たい緑の瞳でメテオを見据えながらこう返答した。
「私は此方側で少し問題が発生しまして此方にやって来たのですが…成る程、貴方が民衆から噂に聞いたロード・シュオンの元にやって来た新しい従僕(フットマン)…噂通り何か違和感があると思っていました。どうやら…貴方はレオン陛下が申していた人の様ですね」
…と言いながら差してあった剣を引き抜く。その時の滅多に感情を表に現さないクロードの瞳は…何処となく喜びの色が灯っている様にメテオは見えた。
…一体、クロードはどうしたと言うのだろうか…
「貴方はそこに居る人達を護っているだけで宜しいです。この曲者の始末は私一人で十分です。」
今ここに絶望対悪魔の戦いが始まろうとしている……
103
:
ピーチ
:2012/08/12(日) 16:52:28 HOST:nptka403.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
やっほーww 面白そうな計画だねー♪あたしのも入れて欲しいけど…
家帰ってPCから載せてていい?
104
:
彗斗
:2012/08/12(日) 18:34:12 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
うわぁぁぁぁぁぁ〜〜!! やったぁぁぁ!! 本当にこんなバカみたいな事やってくれる人が居たぁぁぁぁ!! (煩いですよね。すみません…)
勿論、喜んでやらせてもらいます☆
その時まで待ってますよ〜☆
105
:
ピーチ
:2012/08/12(日) 18:43:19 HOST:nptka406.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
りょーかーいw
もーちょい待っててー!
106
:
彗斗
:2012/08/12(日) 23:53:50 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第36色 金銀銅の妖精と二人の暗殺者
…ここはエインズワーズの屋敷の屋根裏。ここに金銀銅に輝くバカ三人衆と約一名別の人物が気絶していた。
「…ん? ここは…ごへっ!? …妙に埃っぽい所に飛ばされちまったな…」
異様に咳ごんでしまうぐらい埃っぽい。人が入らないからこんな所は掃除しないのだろうが…この銀に輝いている髪の持ち主の名は「ラギア」。そして、向って右が「ラルド」。そして、ラギアから向って左が「ガルザ」だ。
…そして後一人…問題なのが…ガルザの片側に寝ている黒く煌めく髪をもった美形の女性、年齢は若干15辺りで大人とも子供のどちらにも付かない少女だった。彼女の名は「ソルディ」と言った。
「あ〜あコイツいつまでたっても目を覚まさないぜ? どうするんだ? ラルド」
ガルザはこの三人衆の筆頭であるラルドに助けを求める。いつもこう言う事はバカなラギアやガルザにも出来た真似では無い。
暫くの間考えたラルドが口を開く。
「……ま、取りあえずここから出てから考えよう。それに周りの様子も知りたいしノゾミ達とも合流しないとな」
「…確かに、今はそれしか術がなさそうだな」
と言う事で、ソルディをガルザが背負いこの広い屋敷の屋根裏で出口捜しが始まった……とは言え三人共々、共通して言える事があった。その事に付いたラルドがフッと口を開く。
「――そう言えば…俺達は今の現在地を把握してるか?」
「「……あ」」
そうこの三人、実は揃いに揃って全員方向音痴なのだ、何故かと言えばいつもノゾミに付いて回るだけで良かったのだから…と言う事は当然、従って自分で考えて移動しする事が無い…と言う訳だ。
「な〜〜っ!! どうするんだよ!? このまま俺達この屋根裏彷徨わなくちゃいけねぇのか!?」
「今の所…ラギアの言うとおりになってる…認めたくもない事実だが…」
「おいおい…今戦いが始まっていたらど〜するんだ? このままノゾミにフルボッコにされたいのか? お前たちは?」
「「いやそれだけは勘弁(して欲しい)」」
見事なまでの漫才劇…流石はバカ三人衆…と言った所か。…とラギアがフッとある音をキャッチする、物が動く音だ。かなり小さいが確かにこの耳で聞き取れた。
「…午後6時の方向! 何かいるっ!!」
「だ〜か〜ら〜!! 俺たちゃ今、方向が全くわかんねぇって!!」
「…いやラギアはからかって言ってる様じゃ無いみたいだ。本当に何かいる」
真面目に答えるラルドに口をつぐむガルザ。そしてラギアが指さした方向には…人が二人いた。
「…なんでこんな所に人間が居るんだ? 普通いないだろう」
まさか…抹殺者(スレイヤー)の類か? と思ったりしたが流石に嫌な予感がして口をまたつぐんだ。
「…ねぇ…本当に大丈夫?」
暫くして女の声がした。姿もハッキリと見て取れる、が相手はこちらに気が付いていない様だ。その時ラギアはフッと思いついた、
そうだ、こいつ等に付いていきゃひょっとして出口に出れるのではないかと…
「…なぁ、今思いついたんだがアイツ等に付いていきゃ出られるんじゃねぇか?」
「「それだ! それしかない! ナイスだラギア!」」
そしてその後金銀銅の人間達は屋根裏部屋を脱出すべく偶然見かけた二人を尾行し始めた……
107
:
月波煌夜
:2012/08/13(月) 16:17:14 HOST:proxyag067.docomo.ne.jp
>>彗斗さん
おお、早速クロードが登場ですね!
皆さんの力になれるかな?
某暗殺者二名の影もw
108
:
彗斗
:2012/08/13(月) 21:22:18 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
月波さん>>
ハイ! クロードなら恐らくこの程度ならフルボッコに出来るかと…でも実を言うと絶達にはある秘密が…でもまぁそれは後々と言う事で……。
もちろんあの二人にもラギア達を助けてもらいます。それに色々活躍できる場もありますし…
109
:
ピーチ
:2012/08/13(月) 21:52:01 HOST:nptka304.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん>>
おぉ!クロードお馴染みの無表情!←お馴染みか?
…バカ三人衆?
110
:
彗斗
:2012/08/13(月) 22:36:20 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第37話 白銀の大地と黒の幻
ここは丁度山間部に位置する所、ここでも、所構わず二組が戦闘を繰り広げていた。戦いはやろうと思えば何処でも出来る。これこそが、この四人の考え方だ。所々凍結している木々、そして凍りついた大地。これは明らかにある人物の仕業と見て取れる。
「…ちょっとやり過ぎたかな? …でもまぁ、ここは誰も使っていないから大丈夫かな」
そう一言呟いた後、ボリボリと白銀の髪を掻いていたのは…やはりカイだ。面倒臭そうに辺りを見回した後、何もいない事に気がつく。それと同時に考えてはいけない最悪の結末を想像してしまった。
(…しまった! 2対2は1対1に持ち込むだけでは無くて1対2にも持ち込めるっ!! 攻撃に夢中になっていたから僕の目を掻い潜ってカノンの所に加勢しに行ったのか…くそっ!! やられたね…)
そう苦々しく思いながらカイは、我がライバルを追い駆けるべくもと来た道を急いで引き返していった……
〜〜〜〜〜〜
「全く…カイは何してんだか…」
カノンは、黒い髪をはためかせながら呆れ気味にボソッと言った。何しろ一人に付き一人だった筈がいつの間にか一人に二人体勢になっているのだ。明らかに集中攻撃だ。
「…あのねぇ…あんたらには戦いのポリシーみたいなの無い訳? 無いなら一つ位作ったら?」
そう呆れ気味に且つ心の中でカイを恨みながら目の前に居る二人に問う。が、二人は声を揃えてこう言い返して来た。雹の白金の髪と紘の月色の髪が無感情に揺れている。
「「無い。それに作ろうとも思わない」」
「ハァ…あんた達は本当に性格が似てるわね。それもそっくりそのままに…ってか顔は似て無いけどね」
こんな奴らに話しするだけ無駄だったかな…と密かに思うカノン、とそろそろ先手を取って雹が先に動き出したその両手には既に魔法構成が出来あがっていた。複雑な形状からしてかなり強力な魔法だ。
(この一撃で私を仕留めるつもりね。…でもそう上手く行かないわよ!)
カノンは後ろに立ちそびえる巨木の幹を利用して跳ね返る様に軽く華麗にジャンプした。難無く避けはしたが雹が勢い余って巨木に打ち付けた魔法は粉々に巨木を打ち砕いてしまった。しかも木の茶色では無く銀色のままで…
…この攻撃を難無く避けたとしても次に待ているのは…紘の「束縛魔法」だ。紘の束縛魔法は基本的に幻術で生み出した触手に捕まらなければいいのだが…その動作が何よりも難しい。それに相手も捕まらないと思っているのか、特徴としては数が物凄く多い。
「…ちっ! これだから貴方の技は嫌いなのよ!」
愚痴をこぼしながら懸命に且つ確実に紘の追撃を避け続けている。
…がやはり体力にも限界と言う物がある。それは例え魔導師であったとしてもだ。
「…くうっ! やはり私にはここまでしか…出来ないとでも言うの?!」
徐々に迫る触手に絶望に酷似した感覚が追い打ちをかける。その無力感にカノンは…何もなす術が無いとでも言う様な目で恨めしそうに紘の操る触手を睨んだ。
――とその時!!
「まだだ!! 諦めちゃいけねぇよ!」
――灰色の光が目の前に迫っていた触手を切り刻んでしまった……
111
:
彗斗
:2012/08/13(月) 22:51:02 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
はい! 簡単な数式で表したら
小アホ(ラルド)+大アホ(ラギア)+ドアホ(ガルザ)=大バカ×3
…と言う事を言いやすく纏めるとバカ三人衆になると……こう言う事ですww
(後個人的には一番ラギアが描きやすい(笑))
112
:
彗斗
:2012/08/14(火) 10:24:52 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
…で今回は珍しく七聖徒の方も並行させていきたいと思います(何でかって? そりゃ色々本編では扱いが酷過ぎたと反省してるからさww)
―――――――――――――――――
第38色 神々の策略と動き出す聖徒
「…なぁ? セン、俺達何時までこんな事やってなくちゃいけねぇんだ?」
その言葉は、裏を返せばもうこんなのはやりたくない! などと戯言を言っている様にも聞こえる。その言葉に反応したのは勿論の事、七聖徒リーダーのセンだ。
「あのね…クウ分ってよ…クロス達からこう言う事を言われたんだからしなくちゃけないこと位…」
「あのなセン、一ついいか? …今クロスが居ないから大声で言えるけど…来る日も来る日も武器の手入れと神殿内等の警備って明らかに留守任されるだけだろうがっ!!! 俺達は除け者になっているんだぞ!? 悔しくないのか?! ノゾミやナルキに先越されて俺たちは黙って見てろって要言われてる様なもんだぞ!」
クウの言っている事を手短に話すと……つい最近、クロス達はノゾミ・ナルキ兄妹達を連れて何処かに行ったっきり今日で丁度一週間目だ。そして何故か本来いつも傍に居なくてはいけない筈の七聖徒を放置して何所かに行っているのだ。その事に関して恐らく、クウはご立腹なのだろう。……最もな話だが、叫んだ所で何も変わらない。
「ちょっとそこ煩い! ちょっとは静かに出来ないの!?」
「あ…楓様、スンマセン、煩かったですか?」
クウが途端に弱腰になってペコペコしている人物は七聖徒の中でも癇癪を起こしやすい危険人物。通称「爆弾少女」の異名を取る「咲間 楓(さきま かえで)」。だが今回の留守についてはカエデは珍しく癇癪は起こさなかった。いつもならクロスにでもギ―クにでも誰にでも噛み付きそうな勢いで怒鳴ったりしているのに……その後、呆れた表情でカエデはクウに言い聞かせる。
「全く持ってセンの言う通りよ。ノゾミちゃん達だけ行ってるだけ良いじゃない。何故かって言うと…この命令は私達七聖徒を休ませる為にクロスがついた嘘なんだから」
「……え? 今何て? ってかそんな情報一体どこから…」
カエデの情報網は一応ノゾミ達の住む世界にまで広がっている。これは他のメンバーにも共通する事だが、彼女は元々ノゾミ達が住んでいる「地界」の人間だった為地界に降りる事がたびたびあった。それに色々な所で芯の強さを見せたりする姉御肌でもあった為センを始め、他のメンバーにも信頼はされている。言わばチームの知恵袋と言った所だ。…癇癪を起こしやすいのは玉に傷だが。
「クロスを脅したら本当の事を言ってくれた。だから私は何もしないのよ」
…とんでもない女だな…コイツ…などと絶対に思ってはいけない。七聖徒もお互いにテレパシーも使える為見えない所で読心戦が始まっている事もある。…もし仮にカエデにそんな事がバレでもしたらたちまちにして塵一つ残さない位に破壊されてしまうだろう……同じチームの一員であったとしてもだ。取りあえず無感情にいる事が先決なのだ。クウは口をついて出した嘘で何とかごまかそうとした。
「…ま、それならいいかな。休暇なんて無かったしな、…でもなんで休暇なんて素直に言わなかったんだろうな?」
「そりゃあれよ……あれ…言葉が出て来ない…やっぱり何かあるのかしら」
クウもセンも言葉を失って暫しの沈黙が流れる。…とそこに残りのメンバーの四人が顔を出した。当然の事ながら、賑やかな声もだんだん近くなってくる。
「へぇ〜そんなのがあったんだ…でそれにはなんて書かれてあるの?」
「え〜っとね〜……ん? あ! センだ、丁度良かった、皆を探していたんだよ」
「あんた達が探す? 私達を? 一体何の為に…」
カエデはその話しかけて来た少年から手紙を受け取るとその内容に目を通しそしてその後目を剥く事となる。手紙の内容はこう書かれていた。
「…この手紙を呼んでいる頃にはお前たちはきっと不平不満を口にしていると思う。そこでちょっと、路線変更だ。今すぐ、マルグリットに来い クロス」
「「「やっほ〜〜い!! やったぜぇ〜〜っ!!」」」
クウを含む三名の男性陣は飛んだり跳ねたり大喜びだが女子陣は然程嬉しくもなさそうだったが。仕方ないと思い直してメンバー全員にセンが指令を下す。
「よ〜し! 各自準備が整い次第クロスの言う通りマルグリットに向うよ! クウ、カエデ、リュウ、サイ、マリ、レツジそれでいいね?」
「「「「「「おっけ〜〜!!」」」」」」
その掛け声とともにセン達は即座に身支度を始めた…このマルグリットに全ての英雄が集うのも時間の問題の様だ。
113
:
ピーチ
:2012/08/14(火) 15:25:49 HOST:nptka404.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん>>
あ、アホ三人でバカ三人衆…
どーゆー解釈すればいーのじゃー!?
114
:
彗斗
:2012/08/14(火) 15:35:09 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
小アホと大アホとドアホが集まってしまうと大バカの単体になる……こう言う解釈でお願いしますww
115
:
彗斗
:2012/08/14(火) 16:20:35 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第39色 死闘! 戦神対凶竜!
「…一応筋は通っている様だ…だが詰めが甘いな」
クロードは、絶の当たれば肉を引き裂く位に鋭く研ぎ澄まされた爪を見事に紙一重で避けている。当ったとなるとただ事では済まないが……
「…何故そこまでして攻撃をしない。幾らでも隙を作っていると言うのに…」
「ぬぅっ……!?」
絶が言い終えた次の瞬間、クロードの後ろに鈍器で殴られた様な衝撃が走る。実は絶は攻撃を避けられた反動を駆使して回し蹴りをクロードの後頭部に喰らわせたのだ。魔法で言うよりも体術で勝負している様に見える。その戦闘スタイルにメテオは少し違和感を覚えた。ある物が足りないからだ。
(…だが、何故だ? 飛び道具を持たないクロードに魔法を使用せずに至近距離の体術で挑むとは…正直に言うとアイツらしくも無いな)
本来、絶の戦闘スタイルは「相手の盲点を突く戦い」。つまりこの状況ならメテオにも魔法の流れ弾が当たってもおかしくない量の魔法弾をクロードに浴びせる筈だ。それなのに何故頑なに至近距離戦を貫くのか。
(こりゃ何か裏があるのか…それともアイツの気まぐれか…或いは…)
至近距離の致命傷を当てる為に本気でクロードを殺そうとしているのか…とメテオは考えたが流石にそれはないと割り切った。…とその時、サツキ達が目を覚ました。
「……うん? ここは…って何でメテオが居るんだ!? おかしいだろ!?」
「おかしいもクソもあるか、今はちょっとした事情が重なって今すぐには事情は説明できない。久しぶりにあれ、行くぞ!」
この前別れを告げた盟友が再びメテオの元に現れた。その時メテオは、これがいわゆる運命って奴か? と心の中で一人呟いたがそんな言葉は誰にも聞こえていない。サツキは一応コクリと頷いた後、こう言った。
「大体は把握できた。それならやろう! 皆、久々に行くぞ!」
「「「OK!!」」」
メテオはサツキと顔を合わせて、ニヤリと笑い合った後クロードが戦っている方向に向き直った。その眼差しは士気の一色に染まっている。
「それじゃあ行くぞ! メテオ・ライド!! アトミック・ガンナー!」
ラン達が目を覆うほどの光と途轍もない風がそこらじゅうに散らばった後、メテオは消えてサツキだけが静かに立っていた。その時ランから歓喜の声が上がる。
「あっ! できたぁ! アトミック・ガンナー!」
銀河系の星達の色をそのまま映した様な髪は見る所で色が違っている。サツキはどうやら完全にメテオと融合出来た様だ。その時のサツキは、何だか生き生きしている様にも全員が見て取れた。そしてサツキは合図する。
「…今からターゲットを排除する! 行くぞ皆! ここからが本当のミッションだ!!」
116
:
フンボルトペンギン
:2012/08/14(火) 20:26:11 HOST:softbank221065195187.bbtec.net
久々に来てやったけどまだ書いてたんだwwwww
いい加減諦めろよw
はっきりと言って『お前に、才能はないです。』
反論があるならどうぞ。
まぁ君じゃ何も言い返せるわけないけどねwwwww
事実を認めようとしない哀れな厨二野郎にわなwwwww
117
:
月波煌夜
:2012/08/14(火) 23:06:51 HOST:proxy10017.docomo.ne.jp
>>彗斗さん
クロード大丈夫かー!?
…や、うちの子たちって魔法とかそういうのに免疫ないもんね…←
あーあと一つだけ。
クロードは「ぬうっ……!?」よりは「っ……!?」とか「くっ……!?」とかのが言いやすい?かなと。
いや、無表情で「ぬう」って言うクロードもそれはそれで面白いんですがw
戦闘モノの神、略して戦神の彗斗さんに御覧戴く程の自信も何も御座いませんが、ヒースとジルの話『剣士の氷刃』もちょこっと展開中ですよろしくです!
118
:
ピーチ
:2012/08/15(水) 19:41:16 HOST:nptka104.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん>>
クロードーーー!!
あたしもクロードとルイーズ姫出そうと思ってるけど…絶対上手く出せない((泣
119
:
月波煌夜
:2012/08/15(水) 20:59:14 HOST:proxyag065.docomo.ne.jp
>>ピーチ
本当!?
ルイーズとクロード出してくれるの!?
わーいわーいヾ(^▽^)ノ
彗斗さんもだけど、口調が分からないキャラとかいたら、他のキャラと絡ませるとかでもいいんで、こういうとこで適当に喋らせてくれれば喜んで添削しますので!
120
:
ピーチ
:2012/08/16(木) 08:14:24 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
つっきー>>
うん!ひょっとしたら馬鹿みたいに似てないけど…←てか百パーセント似てないw
慧斗さん>>
帰ってきたよ―――
キャラ載せとくねー
神代 天音(かみしろ あまね)…くるぶしに届く程の、闇に溶ける黒髪と同色の瞳。
深藍の着物に紅い鈴と同色の扇を常に所持している。
口調…基本的には「〜わよ」とか「〜ね」とかが多い(と思う)
…これくらいでいい?
121
:
彗斗
:2012/08/16(木) 21:08:53 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ちょいと妨害が入りまして…返事が遅れてしまいました(汗)
月波さん>>
確かに(笑)
その時のクロードを想像してちょっと吹いたww
それじゃもうちょっと後になるかもしれないですが『剣士の氷刃』も拝ませていただきますm(_ _)m
ピーチさん>>
おおっ! 天音ちゃんキターー!
いよいよですね! 誰が来てもいい様に一応ストーリー考えていました(←自分で思うけど、どんだけ用意してるんだww)
122
:
彗斗
:2012/08/17(金) 00:10:46 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
幕話 神々の破壊力について…
ここは屋敷全体が戦場となっているエインズワーズ家とは思えない程長閑な場所、ソフィアの部屋である。
「…ところでデルトさんはクロスさん達の魔力切れの瞬間を見た事があるんですかぁ?」
シェーラに、顔を覗きこまれる様にして見つめられているのはデルトだった。デルトは、戦場に出たりすると色々と不味い点がある為自主的に残り、ここでソフィア達の護衛をしている。そして、話しが弾んだのか何かしたのか、今度はデルトの身辺について聞きだしたシェーラ…。恐らくは…表にこそ出してないが、まだメテオを虎視眈眈と狙っているものと考えられる……弱みの一つでも握りたいのだろうか…。
「実を言うと…その瞬間は俺たちも見た事が無いんだ。それにクロス達はあまり表立って動かないしな。でもまぁ動くとしてもギ―クぐらいだろうな」
「え!? そうなんですかぁ!? まさか…底が無かったりして…」
シェーラは大きな声は出していないがソフィアはショックが大き過ぎて声が出ていない…つい先程、デルトから魔力に関する説明を受けた所だったからだ。だがデルトはそのシェーラの考えをそれは無いと否定した。
「これも単なる伝承だが…かつて俺たちの地方では神々同士の戦いがあったと聞いている。……語るも聞くも恐ろしい話だが、その時ばかりは流石のクロス達も力尽きかけたと本人たちが言っているんだ。だから…恐らく底は在るんだろう。ただ、その底までの間の長さだ。そこが他の人間とは桁違いに違っているんだろうな」
これには流石のシェーラも絶句した。ソフィアに至っては、話しが大き過ぎたのかボーっとしている様にしか見えないが…。と、ソフィアが何か思いついた様にフッとデルトに尋ねた。
「…あっ、それならクロスさんは一体幾つの次元を同時に創ったり空間を消滅させたりできるのですか?」
その問いにはデルトもとことん困り果てた、魔力の底が見えない相手の備蓄する魔力にそれぞれの得意魔術を充てて威力換算をしたらどのようになるか…デルトは正直なところ、考え付かなかった。
「…そうだなぁ…例えばクロスなら次元を約100個位を同時に創ったり消したりできるんじゃないか? まぁ…あくまで創造だがな」
「…一体どうなってしまうんでしょうか…そんな人たちがこの世界に7人も居るんですよね? 世界が終わっちゃうかも……」
だがデルトはその言葉を聞くや否や、腹を抱えて笑い始めた。そしてその後、それは無いはずさとシェーラに言い聞かせた。だが…鋭く痛く感じるまでの眼光は決して笑ってはいなかったが…
「だが、クロスの兄貴は明らかに洒落にもならない位の神だ。「滅壊神 ロイダー」。アイツは恐らくこの計算が合ってりゃ、別次元を一気に約1000個消せるという計算になる。しかも、消す事だけが限定だ」
「ま…まさか、そのロイダーとかって言う人がこの事件に…」
「はははは…そりゃねーよ! アイツはとっくの昔に俺たちが殺しちまったのさ。だから絶対にここに居る事はありえねーよ」
その時デルトの顔には明らかに懸念の色が広がっていた。そしてその表情を見たシェーラは察した。
――ひょっとしたら本当に絡んでるのかもしれないと………
123
:
ピーチ
:2012/08/17(金) 09:01:43 HOST:nptka401.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
天音来た―――!!
うん、あたしのキャラだから残念だよ。凄く
124
:
彗斗
:2012/08/17(金) 10:40:32 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
きっと大丈夫ですよ。
天音ちゃんは小説を見ていても良い娘そうですし、こっちの奴等とは違った魅力がありますからね(こっちのキャラは作者の私にさえとても手に負える問題人間達では無いですww)
…でもまぁ天音ちゃんに黒い所が無かったらの話ですけどね(笑)
125
:
ピーチ
:2012/08/17(金) 10:45:32 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
いやいやいやいや!きっと慧斗さんが死亡寸前になっちゃうよっ!←なら出すなw
違う魅力…天音が良い娘…!?ダメだ、理解に苦しむ!!
天音嬢は黒々としてるよ!ひょっとしたらシュオン様を軽く凌駕するw
無意識にいいこと言ったと思ったら無意識に止めさしてるからね、あれはw(色んな人にw)
126
:
彗斗
:2012/08/17(金) 11:17:54 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
きっと天音ちゃんだから大丈夫ですよ〜多分……←それを聞いてちょっと心配になってる
確かに……言われてみればヒースを黒髪なんて本人の声を無視して呼んでみたり、ひょっと黒い事言ってみたりしてるもんね〜〜
あ、それと天音ちゃんはもうちょっとで出すからそれまで待っててね〜
127
:
ピーチ
:2012/08/17(金) 11:42:34 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
うんっ!自信もって宣言できるよ!天音は真っ黒女子ですって!!←え…
ついでにシュオン様のことは金髪君だし、ジルのことは剣馬鹿だし、クロードのことは仮面だし、とにかくバカみたいあだ名つけまくってるw
女子の方は…ユーリエちゃんのことは紅髪ちゃんだし、ルイーズ王女はそのまま我侭王女だし←二人とも最初だけw
…うん、被害に遭ってないのはソフィア様とシェーラちゃんだけだネ。
128
:
彗斗
:2012/08/17(金) 19:23:02 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
それを聞いてでてきたけつろんが一つ……
天音ちゃんはある意味、一種の危険因子でした(笑)
ノゾミ達も…やっぱり付けてみたいなぁ…なんて思っちゃてるww
129
:
ピーチ
:2012/08/17(金) 23:31:29 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
あはは〜
確かに、危険要素たっぷりの種を植えてるのかも、頭にw←え…
ノゾミちゃん達も、慧斗さんが何か考えてみていーよ!
絶対あたしよりもネーミングセンスいいから!
130
:
彗斗
:2012/08/17(金) 23:55:39 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
でも…特に注意しないといけない奴が一人いるからねぇ…言われた人物の受け止め方にもよるんだろうけど…ちょっと心配だなぁ……ガラスのハートを持ってるギ―クだけはちょっとなぁ…一瞬でバキッと音立てて砕けちゃいそうだからなぁ(・_・;)
131
:
ピーチ
:2012/08/18(土) 00:23:27 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
が、ガラスのハート…
うn、でもあの天音にかかればカンケーないと思う←多分。
相手のことを知らないと、てきとーにあだ名つけちゃうのが天音流w
多分そのバキッて音も聞こえると思うよ!それでいてさらに追い討ちをかけるようなことをするというw
うん、我がキャラながら酷いねw
132
:
彗斗
:2012/08/18(土) 03:20:19 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
天音ちゃんはやっぱり言うのかぁ……
この話の中では天音ちゃんが居る限りギ―クは確実に鬱になっちゃうなww
何故鬱になるのかって? 理由は至って簡単、天音流に考えるとギ―クは完璧なまでに条件と一致(人間どころか神様だから)、そしてメンタル面の弱さと来ているからさww
いやぁ…偶然って恐ろしいねw
133
:
ピーチ
:2012/08/18(土) 07:13:32 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
…鬱になっちゃうか。仕方ない←え。
多分…天音の場合、人間とか神様とかカンケーない気がする…
知らない神様には、「〜ですか、〜様?」とかなりそうw
よーするに敬語使いながらもグサリと止め刺す的な?
134
:
彗斗
:2012/08/18(土) 09:26:59 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
あ、それ一番酷いフラグになっちゃうw
…まぁ天音流がギ―クがどう足掻こうと確実に鬱にされちゃうなww
135
:
ピーチ
:2012/08/18(土) 14:58:28 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
うん、多分天音流に対抗できるのは、天音を知り尽くしてる人だと思うよ!
それか同じくらいに毒舌的な人w
136
:
彗斗
:2012/08/19(日) 08:44:46 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
…うーんと…それならちょっとだけ心当たりが…あるった様な無かった様な…
それとなんだかんだ言ってここの所、思いつか無いから小説書いてない(汗)
137
:
ピーチ
:2012/08/19(日) 09:59:09 HOST:nptka306.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
まじ!?あたしのキャラ言っただけなんだけどなー
もし居たら、毒舌勝負させてみたら?
138
:
彗斗
:2012/08/19(日) 11:52:06 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第40色 大地色と紅色と金銀銅
「…なぁ、ガルザ。もし仮にだぞ、あの二人が本当に抹殺者(スレイヤー)に似た様な物だったらどうするんだよ?」
三人は、屋根裏部屋で偶然見つけた二人を追ってこの埃臭い場所から逃れようとしていた。…とラギアからの質問にガルザは当然と言った様な表情を作ってこう言った。
「勿論、抹殺なりなんなり……」
「ちょっと待て〜〜!? 何をどう考えたらその結論になる!? 今ここで騒ぎを起こしたら確実に不味い事ぐらい分るだろう?!」
抹殺と言う単語を耳にするなりラギアは即座にガルザへと突っ込みを入れる。…漫才にも見えるがラギアの言っている事は強ち間違いではない。
…だがドアホのガルザは二人が考え付かない様なとんでもない事を考えていたのだ。
「何を如何したらって決まってるだろ! ノゾミと合流する為だって…」
「いやいやいやいや……その行動を実行に移したら後で絶対にアテナ嬢と合流してしまうぞ!?」
因みにアテナ嬢とは…冥国、つまり現世の反対側全てを支配している神「空虚神 アテナ」である。立場的にはクロスと対等な立場にあるそうだが…幼馴染と言う関係なのか、明らかにクロスの方が下である。何故そこまでしてラギアとガルザはアテナを恐れるのか。いやアテナを恐れているのでは無い様だ。
「いや、確かにアテナ嬢は俺たちにも優しいよ! でもな、冥国に行く前にノゾミがどんな事して来るか分ったモンじゃねーぞ!? 覚悟出来てんのか!?」
「……やっぱりこの案は無かった事にしてくれ」
スパッとこの案を自ら捨てたガルザ、主であるノゾミの権力がいかに絶対的かが良く分る……。
もしも仮に実行でもしていたら……間違いなくガルザはアテナ行きだっただろう…場合よってはラルドとラギアにまでも危害が及ぶかも知れないのだからラギアが止めるのも無理は無い。
「…おい! 早く追うぞ! アイツ等が外に出ている!」
「「マジか!?」」
急いで出口から飛び出す三人、…がそこに待っていたのは後を付けていたあの男女の二人だ。
「…どうやらしてやられたって事だな」
…何と、ラルド達が出て来た場所にはあの時死んでいた筈の大地色の青年率いるエインズワーズの兵士たちがぐるりとラルド達を取り囲んでいたのだ! 屋敷もそのままどこも壊れていない状態で……
「…ひょっとしてと思って伏線を張っておいて正解だったわね。ジル」
「…腑には落ちねぇがアイツの言う事は間違いじゃ無かったって言う事かユーリエ?」
いくら此方が龍だからと言っても至近距離で槍先をこちらに向けられているのではどうしようもない。…とこの時、妙に第六感がさえているガルザは即座に悟っていた。
「…よく手の込んだ幻術だ。やっぱりここにノゾミ達も飛ばされて来てるな。」
「あら? 貴方達はノゾミって言う人と一緒にこの屋敷に来たカノンって言う人を知ってるの?」
ラルドは一瞬罠かと疑ったが、それは無いのかもな…と割り切った。何故なら槍を収めた兵士やジルと呼ばれる青年がしつこくラギアに色んな事を聞いていたのだ。魔術師と言う肩書きもありラギアもガルザも色々と質問攻めにあっていた。
「少なくともこの人物達は白になるのかもな…」
ラルドは人知れずにそう呟いた…とその時、兵士の誰かが主の行方をポツリと呟いた。
「…そう言えば、ノゾミさんは作戦の為にあの山の中にソフィア様達と行ってしまいましたよ」
「何! それは本当か!?」
そう答えるや否やラルド達は山の中に向って物凄いスピードで飛び去ってしまった……その光景を見たジルが隣にいた少し年下ぐらいのユーリエと呼ばれる少女に耳打ちをする。
「なぁユーリエ、俺たちもアイツ等の後追って見ねぇか? なんか面白そうだぜ?」
「…ねぇ? ジル、私達暗殺業辞めたんじゃ……なかった?」
その言葉を口に出しても聞く耳を持たないジル、どうやら彼等にあった事でまた違った方向に興味が走りだしたようだ。
「んな事知るかよ! そら! ちゃっちゃと行くぞ! あいつ等だけに良い顔はさせられないしな!!」
その言葉を聞いた時、仕方ないなぁ…とでも言いたそうな表情でユーリエはボソッと呟いた。
「…底まで言うなら仕方ないわね。それじゃ私達もあの人たちを追って行くとしますか」
「おっしゃ! そうこなくっちゃ!」
元暗殺者の二人もラルド達を追って山の中に入って行った……
139
:
彗斗
:2012/08/19(日) 11:56:38 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
おっ、それいい考え!
でも毒舌とは言ってもそんなに目立つ奴がいないんじゃ〜ね〜。
いたら視野には入れとくよ☆
皆さんへ
ちょっとしたスランプが原因で書くのを控えておりました。久しぶりに書いた小説はどうでしたかね?(←自分では真面目に一番酷い出来だと思ってます)
140
:
ピーチ
:2012/08/19(日) 13:27:19 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
あは、天音の奴はキレるととんでもないことやり出すからね←
主な被害者が柊一と昇w←昇なんか「半殺しにしてやる」とまで言われてるからねw
…そこまで酷い人、居る?
141
:
彗斗
:2012/08/19(日) 23:10:38 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
あ〜! 居る居る! その程度のレベルならゴロゴロと……ww
一番酷いキャラは……やっぱりノゾミかな?(何故ノゾミなのか…その理由はこの話にチョコチョコ出てるしこれから出すから要チェック☆)
因みに何かと裏表が激しい連中ばかりが上位に食い込んでたりするww(例えばギ―クとかネクロとかカイとか…その辺り)
そう言う点に注目してみても面白いかも……?
142
:
彗斗
:2012/08/20(月) 00:23:23 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第41色 偽者の体 〜ギミック・ボディ〜
「…聖灰剣 ヘル・グランド!? …まさかノゾミの兄さんに助けられるとはね……」
カノンと紘達の間に割って入ったのは…灰色の大剣を携えたノゾミの兄、橘 成希だった。刺す様に痛い灰色の視線は見られた者を怯えさせる様な威厳がある。
「まさかお前がここに居るとはな。正直な話、意外だった」
ナルキは、然程気に留める様子も無く二人を灰色の双眸でじっと見据えている……その姿は何処か起こっている様にも見えなくもない。
「…お前等…一体何をして生き返った! その様子だと誰かが後ろで糸を引いて操ってるな? この質問に答えなくば…首皮一枚で繋ぎとめたままじっくりと死に至らしめる事も出来るんだぞ!」
出た…ブラック・ナルキ…相変わらずノゾミに引けを取らない黒々さね…とカノンは心の中で呆れ気味に呟くも表情にも出していない。それに明らかに脅しにしか聞こえないのは少なくともカノンだけではないだろう…
だが紘は、恐れる素振りも見せずにこうなる気に向って言い放った。
「私達はあの方に恩と言う物がある、それを行動で返しているだけだ」
「それは違ぇだろうが! お前達にとっては恩返しかも知れねぇ。だがな、俺たちから見りゃあお前達が取ってる行動は破壊にしか映らねぇんだよ! 恩ってのは心だけでも十分伝わるんだよモンなんだよ!」
お…? たまには良い事言うじゃん…とまたしても心の中での話だが少し関心するカノン。…ナルキがいつもよりは少しだけ頼もしく見えた…様な気がしただけだった。…所詮ナルキはナルキなのだから…
(……今思い返せばその言葉、確か誰か言って無かったかしら……? まぁ…気のせいか)
そう胸中でナルキに反論している最中、ナルキは一瞬でかたを付けて仕舞う様だ。極龍の構えに入っている。
「流刃 ジア・ギトナ!」
刹那…よりも早い神速の剣が二人を体を捉え、引き裂きながら空へと弾き飛ばす。二人の体は真っ二つに引き裂かれ、機械の破片が飛び出して……いなかった。
真っ二つにはされたものの機械の破片らしき物は飛散していない。彼等は元々機械の筈だ。
「……まるっきり喋らなくなったわね。この二人」
空から落ちて来た残骸を突きながらそう呟いたカノン。…だがナルキだけはどうも腑に落ちていない様だった。しきりに何か考えている…
「……はっ! まさか…偽物!?」
そう言いながら振り返り胴体の切断部分をよく見てみると……濁りに濁った真っ黒な液体が流れていた。瞬きすらしない瞳からも黒々とした液体が流れている……
「多分…この様子からして…ギミック・スワルブ…だな? しかし手が込んでる、本物そっくりだ」
「……一体さっきからなにを言ってるの?」
カノンは事情を呑みこめていない様なので一から話す。成る程…とカノンはすんなりと事情を分ってくれたみたいだ。カノンは分りやすい様に短く纏めて口にした。
「…つまり、何者かが冥国にいる絶達の情報を入手。そしてその後、盗んだそのデータを元にこの偽者たちを創り上げ、ここに送り込んできた……そう言う事よね?」
「あぁ、そう思ってくれて構わない。だが、そうとなると他にも居るのか……」
「私が自ら出向いても…」
カノンは名乗り出たがナルキに制止される。その後ナルキはもっともな事を口にしてカノンを説得した。
「…お前が出向いて倒れたりしたら、この作戦は全部駄目になる。お前がこの作戦の要なんだよカノン」
この作戦は屋敷、兵士、施設などを限りなく近い本物に似せて森の中に「幻術の屋敷」を事前に作ってあった。……だが重要な人達は際限が出来ない為実際に来てもらっているのだ。これはカノンが倒れたとしたら通信に障害が出てくる。だからナルキは制止してまでカノンを止めたのだ。
「…それに俺には一人だけここに来る援軍が居るからな」
そう呟いた途端茂みから現れたのは白銀の色の髪をしている少年がナルキの前飛び出して来た……
143
:
ピーチ
:2012/08/20(月) 09:13:31 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
え、ノゾミちゃん一番酷い感じですかw
……確かに、前々からチョコチョコ酷い台詞を聞いてるような…
裏表かー。鈴扇霊キャラは一番が天音かな、やっぱり。二番がまだ登場していませんキャラで、三番も同様w
……うん、酷いネ。これは
144
:
彗斗
:2012/08/20(月) 14:53:23 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
うん、他のキャラはあまり聞いたりしないと思うからノゾミだけ裏表が激しい&どす黒い事を強調してるって形ww
他にもちょろっと出て来てる「アテナ」とかもクロスに限定しての接し方はとんでもなく悪いよw(他の皆には優しいけど)
一時期アテナは、ノゾミなんかはまだ序の口と感じる位の黒さだったし…でも今は優しいよ?(クロスが絡んだ訳あり)
全般的な話しだけどメンバーの中でもだいぶん綺麗な人が黒い事が多いんだww
145
:
彗斗
:2012/08/20(月) 15:50:47 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第42話 舞い踊りし紅と漆黒の来訪者 〜鈴の音・扇の舞い〜
「…おい、何か轟音が聞こえないか?」
先程から聞こえてくる轟音、その確認を取る為にリョウは後ろに居る二人に問いかけた。二人もやはり聞こえている様だ。
「確かに…聞こえるよ」
「……確かに聞こえるわ。あっちに方向から」
リョウカは聞こえてくる方向を指差し、その音のする方向へと行ってみると……その場所には一人の少女が倒れていた。
深藍の着物、そして紅色の扇と鈴……髪に至っては髪の黒と周りが暗さが重なって分らないが見た事も無い様な長さに達している。…それと見た事も無い程、綺麗な人だ。
「…一応気を付けな、外見がこう言う奴に限って俺たちを中々離さない様な奴かも知れねぇぞ」
リョウとリョウキは特に同い年ぐらいの女の子にとんでもなく弱い、それと年下の女子から上目使いで見られるのもあまり良い事では無いらしい…年上はどうやら大丈夫のようだが…
その話をして終わったと同時にリョウカの肩にポンと手を置いた後
「…リョウカ、後は頼んだ」
短くこう告げた…リョウカは反発しても絶対にしない事を分っていたので仕方なくそれに従って少女を抱き起こす。
「…だ…大丈夫ですか? あの…」
「…ん? ここは…?」
((あ、ヤベッ…起きちまった…))
リョウとリョウキは同じ様に顔を引き攣らせたが少女の視界には入っていない様だ……
「…大丈夫ですか? ここで倒れていたんですよ?」
「……私が…倒れていた? …ひょっとして本当に私、呼ばれたの…」
「…呼ばれた…? 誰に…ですか?」
リョウカは不思議そうに少女に尋ねた。すると…少女は何故か口をつぐんでしまったのだ。
「…いや、何でも無いから…気にしないでね」
不自然だな…リョウは第一印象にそう感じた。この少女は明らかに何か隠している。リョウ達に言えない何かを……
その時その場に流れる気不味い雰囲気を打ち消す様に少女はおもむろに話し始めた。
「…あ、そう言えばまだ私の自己紹介がまだだったわね。私の名前は「神代 天音」。これからちょっとの間だけどヨロシクね」
…ま、顔はともかくとして…一応危険ではなさそうだな。 リョウは心の中でそう呟いた。そして天音を見てみると…漆黒の双眸でジッとリョウを見つめている。
「…な、何だよ…何かあるのか?」
「…何だろう…これ…黒い大きな塊が見える…悪魔とか幽霊とかとは違うみたいね…」
「…えっ…? 幽霊? 悪魔? ひょっとして天音さんは霊体が見えたりするのかい?」
リョウ達には信じられなかった何せいつも相手をしているのはほぼ死んでいる人間ばかりだったから…恐怖には馴れているが、どうも幽霊や悪魔には3人揃って、良い思い出が全然ない。
「まぁ…趣味…じゃないわね…えっと仕事…って言うといいのかな? その所為で霊体が見える様になったのよ」
まさか…な…と疑っては見るものの、天音は嘘をついている様な雰囲気ではなかった。
(ひょっとして…神の使い…か?)
天音を見たリョウは一瞬そんな事を胸中で呟いたがそれは無いと即座に自分の考えを自分で否定した。
146
:
彗斗
:2012/08/20(月) 20:51:13 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
一応天音ちゃんを出しては見たものの……決定的に何かが違う…!?
何が違うのか教えて欲しいです!! HELP ME!!
147
:
ピーチ
:2012/08/21(火) 17:53:39 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
help meにお答えw(ちょっと多いかもw)
天音の髪と瞳の色は一応「闇色」と評してますw
ついでに霊的なモノが見えるのは生まれつきーw
ついでのついでにカタカナはあんまり使わないよー
…何か文句ばっかでごめん…
148
:
彗斗
:2012/08/22(水) 15:28:03 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
なるほどなるほど……
天音ちゃんもそこまで細かいのか…もうちょっと気を配らねば…(汗)
それと、描いていて思ったんですが……天音ちゃんだけではちょっと作者としても都合が宜しく無いので他の主要メンバー…投入って事も考えてるのですが…
149
:
彗斗
:2012/08/22(水) 16:31:36 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第43話 闇の瞳と鈴扇
「…あの天音って奴…一応、霊能者(ブライサー)…か。しかも、あの様子からみると…生れつき持っていた能力の様だな」
リョウは天音をジッと見ながら呟いた。だが…リョウキは正直、天音をあまり信じていない様だ…
「…兄さん? 確か記憶が正しければ……僕たちは色々と霊能者(ブライサー)に依頼を妨害されたり任務中に殺されかけたりしてる思い出があるんだけど……気のせい?」
その事については疑うべき点だ、過去にリョウ達と敵対していた組織は色々な霊能者を投入されて殺されかけた事もあった。つまり天音は色々な点で密かに疑われているのだ。
「リョウ兄ィ、リョウキ兄ィ! どうやら天音ちゃん、ここに来る時の記憶が全部飛んでるって!」
「「何だって!? それは本当なのか!?」」
このままでは任務に障害が出るのか記憶が戻るまでハッキリと分らない。かと言って女の子を一人で置いて行くのは気が引ける…
「…こりゃコイツの知り合いが必要になってくるな……」
…そうは言ってみたものの天音の知り合いがこの異界に居るのかどうかも定かではない。
ん? そうだ! アイツだ!! と、リョウは瞬時に閃いた。何かいいアイデアが浮かんだのだろうか?
「アキだ! アキに頼めば何とかしてくれるかもしれないぞ!」
「確かに、アキさんがここに来れば…何とかなりそうですね」
リョウの考えに賛成しているリョウキ、だがリョウカは納得できていない様だ……あまりにもこの天音と言う人物の素振りが不自然なのだ…
(…! もしかして…霊能者が……『あれ』に…憑かれてる!?)
その直感は…見事に的中した。いきなり走り出したかと思うとリョウ達二人に襲いかかったのだ!!
その常人を遥かに凌ぐスピードにリョウ達は反応できなかった。何故か…? それは、リョウ達の肉眼に捉えられていないスピードだったのだから……そしてスピードを殺さずに体を反転させ…二人の顔面を横殴りに蹴り飛ばした。
「ぬおッ!!」
「うぐッ!!」
助走を付けて放たれる蹴りを受けてまともに立っていられる筈は無い。そのまま二人は右と左に分れて吹き飛んだ…とその様子を見たリョウカがハッと勘付き、自分達の反応の遅さを呪った。
(そうか! これは…擬態技法! まさか嘘付き(ダウト)がこんな技を使ってくるとは……私達も迂闊だったわね…)
ダウト…それは日本語で『嘘』と言う意味に当たる。その名の通りコイツは嘘付きで特に本人そっくりに擬態することも可能なのだ。…だが、擬態を完璧にするもある。それは……『本人の体に憑依する事』が必要なのだ。
「…ちっ! やってくれるじゃねぇか!! いくら女の体に憑依してるからって手加減はしねぇぞ!!」
「…確かに、この痛手を倍にして返してあげましょう…覚悟して下さい!!」
リョウは鈍く黒々と光る大鎌を構え、リョウキは半透明の刀を構える。その様子を見てリョウカは…
「仕方ないわね…離脱させないと話しにならないわね!! もう絶対に許さないんだから!!」
と背中に背負っていた二つの鎖鎌を片手に構え、残りの鎖を片手に構えた…
亡霊との戦いが今始まる……!!
150
:
ピーチ
:2012/08/22(水) 17:12:33 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
あ、やっぱり?あたしもそー思って二人追加させたいと思ってたんだw
後で載せとくネw
…ってゆーか、天音だったら周り何もない場所に置き去りにしててもへーキだョw
…………あの天音が憑依された…悪霊の類には絶対の自信があるくらい耐性があるあの天音が…!
追加メンバー
天神 柊一(あまかみ しゅういち)…天音の幼馴染&絶対の信頼がある相棒(パートナー)。
口調は基本的に優しい感じの言い方(〜だよね、とか、〜じゃないかな、とか)
基本的に怒ることが少なく、小学校からのある意味幼馴染の昇と天音の宥め役。天然。(本人自覚なしw)
飛鳥井 昇(あすかい しょう)…柊一同様、天音が信頼してる相棒。
口調は普通の男っぽい感じの言い方(〜だろーが、とか、〜じゃねぇの、とか)
柊一と正反対で怒りっぽく、小学生の頃から完璧と評される程の天然である柊一にことごとくキレまくっていた。
……長いネ。うん、ごめん…
151
:
彗斗
:2012/08/22(水) 19:04:21 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
へ…平気ってそんなに肝が据わってたんだ…バケモノが周りにうようよしてるのに…
それに今回は特殊凶化されている悪霊の類ですので…天音ちゃんが取り憑かれるのもたまには良いかも…なんて考えた訳で
…それと、シュオンやヒース達の恋愛関連の話は勿論ですが…ノゾミ達の方、見てみたいですか?
もし見ても良いのなら二つ程注意点があります。
・其の一 ソフィア様達の様な常人では無い上、バカなのでそれなりにドタバタしてます! 騒がしいです!
・其の二 話しに出てくる黒発言(ブラック・ワード)にご注意ください!
152
:
ピーチ
:2012/08/22(水) 19:35:14 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
あはは、小さい頃から一人で居たせいで肝据わったのかもネw
多分バケモン見た瞬間に消してるネ。天音ならw
見たいみたいみたいです!!
だいじょーぶ!天音も肝心なことには気付かないから!←隠れ天然?
153
:
彗斗
:2012/08/22(水) 22:32:47 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第44色 冥国の使者と天界の使者 〜天の音と昇る神〜
何も無い世界、時も空間も…何もかも…全てが失われた世界。ここに二人の少年が倒れていた。片方の少年はムクッと起き上がってからの第一声は…
「…いっつ〜…ここ何処なんだよ! 柊一!」
荒々しい声を出した後、少年は隣に同じ様に倒れていた柊一と呼ばれる少年を揺り起こした。う〜ん…と唸った後スッと起き上がって…
「…あれ? ここは…何処なんだい? 昇?」
同じ事を言う始末、昇と呼ばれる少年も流石にキレてしまった様だ……荒々しい口調でこう言い返した。
「だ〜か〜ら〜!! 俺がそれを聞いてるんだよっ!!」
(…そこ、騒がしいぞ。少し黙れ)
柊一の答える暇も与えないうちに何処からか…有無をも言わせない迫力がある声が聞こえて来た…流石に怖気づいたのか如何したのか昇も黙りこくってしまった…が天然の柊一は口を開いた。
「…一体誰です? 僕たちをここに呼んで…こっちは探してる人がいるってのに……」
探している人と言うのは勿論天音である。…だがその声の主は柊一や昇が思ってもいない意外な言葉を口にした。
(…その探している人を知っていると言えば…お前は…どうする?)
「なっ……?! お前知ってるのか!? 天音の行方を…!」
「昇、待って。鵜呑みにはしない方が良いよ。本当かどうか分らないから…!」
(この証拠を…見せてでも…疑うと言うのか?)
柊一の言葉が言い終わるか終わらないか位のタイミングで一つの映像が二人の目の前に映った。
その映像には…天音がしっかりと映っていたのだ!!
「…ここは…一体何処だ! 答えろ!」
(良いだろう。…ただし、条件がある)
「条件…?」
柊一の言葉に呼応する様に別の声が聞こえて来た。今度の声は何とも気分が軽そうな男の声だ。どうやら後、他に影が差している所を見て話しかけて来た二人を除いて二人程いる様だ
(それはだなぁ…ようするにコイツをクロスって奴に持って行って欲しいんだよ。お前達はこの天音って奴に会える。そんで以て俺達はクロスって奴に書状が届くって訳なんだよ。どうだ? この交換に乗るか?)
「「……………」」
二人は考えに考えた。もしここで罠に引っ掛かれば天音と合流は出来ない。しかし…影の人物達は…そして最初に話しかけて来た人物が最後に警告を言い添えた。
(……この行動には世界の存亡が懸かっている。勿論、拒否すれば…天音の命はおろかお前たちの世界の存在すら危ういぞ)
自分の世界が懸かっているとなれば事情は呑み込めなくとも頷く他あるまい。柊一も昇も嫌々承諾した。すると早速立ち眩みが激しくなった…激しい頭痛が襲う中、昇は目の前の人物に尋ねた。
「…お前は…お前は一体誰なんだ……!!」
するとその問いかけに答える様に頭の中に響く四つの声、そして視界が歪んでいく中で四つの声はこう答えた。
「私達は神話から除かれた神々。私の名は「皇帝神 カイザー」」
「そして俺はその中の一人、「半骨神 スカル」だ」
「同じく私は「空虚神 アテナ」よ」
「…最後にお前たちに名乗っておいてやろう、俺が「滅壊神 ロイダー」だ」
そのロイダーが言い終わった瞬間、柊一と昇の視界が一瞬で黒に染りきってしまった…
154
:
彗斗
:2012/08/22(水) 22:39:04 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
見た瞬間消滅って…ならどうやってあの化け物は憑依したんだろうww(←と自分で思っちゃってるって言うw)
それじゃあ天音ちゃんも一応、天然疑惑アリだねw
それじゃあ頑張って面白い恋話を考えます!
155
:
ピーチ
:2012/08/23(木) 08:58:45 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
うん、多分「あの」天音のこったから見た瞬間消滅ww
多分天音の背後から気配消して行ったんじゃない?←あいつは後ろに弱いw
……多分、天音も天然?柊一までとは行かなくとも
あ、それと訂正いーでしょーかー!
柊一は基本的に「〜なんだい」とかは使わないよー
どっちかって言えば「…あれ、ここ何処?昇知ってる?」みたいな感じで逆質問しちゃう感じw
それから二人とも、初対面とか関係ナシに敬語なし。自分より目上だと分かった時のみ敬語。←多分今回はフツーにタメだと思う
いくら神とは言えども、柊一達の場合は信頼さえ出来れば敬語、出来なければタメだよ☆←昇に至っては喧嘩吹っかける可能性ありw
面白い恋話待ってます!
156
:
ピーチ
:2012/08/23(木) 10:03:09 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
ごめん!忘れてた!
柊一も昇も一人称「俺」だョ
…あと、あの二人も天音の奴にこき使われまくってるから、多分怖気づくことはないと思う…
何かごめんね、文句だらけででして…
157
:
彗斗
:2012/08/24(金) 16:13:51 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
いやいやいや!! 口調は確かに分りましたけど人の命も懸かってる上に自分の世界まで消されかけてたんですよ!? 流石に喧嘩を吹っ掛ける様な人でもそれは流石に無いのでは!?
…と言いたい所ですが確かにこの二人なら…あり得そうww
色々と恨みとかを影で持ってそうだし(笑)
158
:
彗斗
:2012/08/24(金) 16:57:21 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第45色 地の底に住まう怪物
…ここは何処かも分らない地面の中…底は何時も暗く光など差し込む余地も無い。
…だがコイツは生きている。日の光に頼らずに…赤黒い体をした木の怪物が…
「……………………………」
この化け物は唯々、ある時を待っていた。解き放たれる時を…静かに、そして言葉も発さずに…待っている……滅亡の宴が始まる時を…
「……もう少しね。この怪獣が完成するまで…」
ここに来たのは一人の女…では無い。「女」の姿を象った機械的な自立可動人形だ。
顔は申し分無いぐらいに整っている上スタイルも文句の付け様が無い。だが腕と足は人間の物では無い。血の色に染まった鋼鉄の足、そして腕。足と手の指は自分の顔の何十倍もある血痕の付いた大きな鉄の鎌となっていた。
その姿は簡単に言い表せば…
――人間の手足を恐竜の手足に付け替えた様なアンバランスな人形である。
「おやおや、これはこれはルミナス様ではありませんか。いかがなされたのですかな?」
影からスッと現れたのは大体三十後半の年齢の男だ。ルミナス…と呼ばれるその人間の女にも似た奇妙な人形は踵を返して話しかけて来た男に向った後、こう言い放った。
「…夢幻博士、何の用ですか? 私はウォーミングアップの為にここまで試しに歩いて来ただけですが…何か?」
その口調が不機嫌そうに聞こえたのか夢幻は…手を胸の部分で小さく振りながら
「おっと、機嫌を損ねてしまいましたかな? それなら申し訳ございません。いや、何分御耳に入れたい事がございまして……」
そう言いながらルミナスにコソコソと耳打ちをした。…また何か良からぬ事を考えてでもいるのか…聞き終わった後ルミナスはニヤリと妖美な顔を少し歪ませてクスッと笑った。
「成る程、そうでしたか…それを私の耳に入れる為に…ご苦労様でした」
そう一言言い終わったあと夢幻は軽く一礼してからその身を暗闇の中に消し去った。後に残ったルミナスは…笑いが止まらない様だ。
「フフッ、まさか聖闘士及び紫水晶の討伐命令が下るとは…統率者(マスター)も粋なはからいを致しますね。……さぁ、無駄話はこれ位にして狂乱の宴を始める準備と致しましょうか…この化け物に捧げる破滅の祝宴を…」
チラリと横目で怪物を見た後、ルミナスは逆の方向に折れ曲がる足を動かしてその場を去って行った…そして、その場には…怪物と後一人、残っていたのだ。
「……ふ〜〜っ! 危ねぇ危ねぇ…あの綺麗とも怖いともにつかぬ姉ぇちゃんに捕まったら…俺、今頃どうなってたかなぁ…。ま、それはともかく脱出脱出〜っと…」
その後その人物は手元にあったボタンを押しその場から消え失せた……
159
:
ピーチ
:2012/08/24(金) 17:18:31 HOST:nptka103.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
うん、昇なら余裕でやりかねないよw
人の命とか、昇には関係無いからねー
柊一だったらそれなりの対応するかもだけどw
基本的に性格は昇と天音が似てるw
160
:
彗斗
:2012/08/24(金) 17:24:09 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
でも、流石にこっちの方は仲間の命付きの条件だったら頷かせる事ぐらいは…出来る(多分)
…何か…急に怖くなってきた…天音ちゃんとか昇君とか…ついでに柊一君も…ww
161
:
ピーチ
:2012/08/24(金) 17:34:32 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
うん、いくら仲間とは言え絶対頷かないよ。少なくとも天音と昇は。←柊一はわかんない((汗
うーん…柊一は多分すぐ折れるな、と思って折れないからネww
怖いよ〜、ピーチキャラはw
162
:
彗斗
:2012/08/24(金) 18:29:37 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
揃いに揃って全員怖い雰囲気ばっかり…いわゆる天音ちゃんは恐らく…お譲様で柊一と昇を召使いとしか見て無い様な気が……ww
163
:
ピーチ
:2012/08/24(金) 18:44:55 HOST:nptka206.pcsitebrowser.ne.jp
慧斗さん〉〉
うん、みんな怖いよーw
いやいや、一応仲間だから!
…うん、一応ネ
164
:
彗斗
:2012/08/24(金) 21:56:45 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
あ…そこはあくまで一応なのね!?
仲間の意識が弱い様な気がするのは気のせい?
165
:
彗斗
:2012/08/24(金) 22:38:59 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第46色 破壊の銀色
――ザシュッ!! バキィィン!!
…先程から尋常ではない量の轟音が屋敷の一角で鳴り響いている…
それもその筈、神が生み出した四つの人形なら…このような事もたやすいだろう。
「…っ! これは…不味い…!!」
人知れず呟いた暉は即座にその場を離れた。そうでもしなければ…たちまちににして「クサナギ」の放つ轟撃のハチの巣にされていただろう…
(ターゲット撃墜失敗 直ちに射撃準備に入ります)
機械音が聞こえたと同時に暉は駆け出した。クサナギは轟撃を行った後、暫くの間だけ弾の装填時間が必要となる。その隙をつく為に暉は一撃に全てを込めようとしたが…それを許しはしない上空からの強襲者が居た。
「……!!」
暉が声を上げる暇も無く強襲者は暉の目の前に躍り出て来た後……
――グガアアアァァァァァァァァァァッ!!!
凄まじいまでの轟音を暉に向って零距離で轟かせた。勿論不意を突かれた暉は轟音の余りの大きさに耳を塞ぐ。だが相手は声が聞こえない集団、轟音をもろともせず進んで来る一人の大きな銃と剣を携えた死の影が近づいていた……
「………っと!!」
暉は直撃スレスレの所で死の影が放った銃弾と剣撃を避け一時距離を取る……がここにも魔の手が忍び寄っていた。どうやら暉を休ませる気は毛頭ない様だが……
――ボズゥゥン!! ガズゥゥゥン!! ギュウィィィィィ!!!!!
突如として土に塗れた二つの塊が顔を出して暉に両腕に装備されているドリルで斬りかかって来た!!
「なっ………!!」
流石の暉もこの障害には反応できなかった。と言う事は…物理に従って二つのドリルに挟まれてミキサー状の肉の塊となる……所だったが寸での所でそれは免れる事が出来た様だ。
「ウイング・ソーサー!」
羽の形をした刀の雨嵐が天を襲った二つの影にのみ降り注いだ。…が、肝心の暉には綺麗に当たっていない。
「…暉、もう少しまともな戦いは出来ないのか? これではまだまだ立ち向かう事すらできないぞ」
呆れた様な声を出しながら空から降りて来たのは…かつて絶の配下であり七人の中で一番主人に忠実だった鷏だったのだ!!
「…!! 鷏!? 一体どうしてここに…」
「……なぁに、一人増えても同じだ! 行けぇ! 野郎共!! 奴等を肉ミンチにしてやれ!!」
ギ―クは恐れる様子も無く駆動人形を鷏達に向けて走らせた。……が
「…果たして…そいつは如何なのか…試してみるか?」
――バギィィィン!!!
何と! 一番弱いデュラフはおろか頑丈で装甲がとても重いクサナギまでもがいとも簡単に弾き飛ばされてしまったのだ!! まるで見えない壁にぶつかった様に……
「……嘘…でしょ…? 一体何が……」
…だがギ―クはこの状況に何も驚いていない様だ。むしろほくそ笑んでいる様な感じもする位に笑っている。その時、ギ―クは冷静に鷏に向ってこう言った。
「……あばよ、少しは楽しかったぜ」
その瞬間、作られていた見えない壁の内側で大爆発が起こり中にあった物が全て…後形も無く消し飛んだ。
…そう地面もろとも……
166
:
ピーチ
:2012/08/24(金) 23:10:12 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
あ、あはは、気のせい気のせい←言い聞かせw
いや、普通に仲間意識は高いよ?ただ普通にしてる時の天音の言い草とやらがまた凄くて((汗
167
:
彗斗
:2012/08/24(金) 23:54:47 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
ふ…普通の時の言い草が…ですか……
…例えば…どんなのですかね?(ちょっと参考にもしたいので…)
168
:
ピーチ
:2012/08/25(土) 00:22:13 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
普通にしてる時かー…
例えば昇が
「お前なぁ!?」
って言ったら、天音が即座に
「うるさい。黙っててくれる?そうじゃなくたってあんた程うるさいのは珍しいんだから」
みたいな?
他にも聞きたいことあったら聞いてネーw
169
:
彗斗
:2012/08/26(日) 10:17:25 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
ふ…普通でそのレベルなんだ……
…それなら怒ってる時は…さぞかし怖いんだろうなぁ……
170
:
彗斗
:2012/08/26(日) 10:55:09 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第47色 狙撃手と戦神と凶竜
「まず隙を作る! 各自配置に付け!! フォーメーション零だ!」
その後、サツキの声に反応して各人がクロードと争っている絶を取り囲むように円陣を作った。
その直後サツキは片手を上げ、振りかざすと同時に声を挙げた。
「集中砲火! 放てぇ!!」
その瞬間四人全員の大砲が一斉に火を噴いた。その轟音に気が付いたクロードはすぐさま飛び退き状況が理解できていない絶のみがその場に残った…
その直後…大爆発が爆音と共に巻き起こる。
――ドガァァァァァァン!!!!
確かな手ごたえはあった、確実にヒットしている……筈だった。
「外殻」が固すぎたのだ。そこには二つと並ぶ事は無い天下無双の凶竜が立っていたのだ!
「おいおい…これは一体何の冗談だ? そろそろ帰りたい所何だが……」
サツキがそう呟いた瞬間、黒い炎が四方向に同じタイミングで飛んで来た!
「ちっ…!! 皆、避けろ! 当たったらひとたまりも無いぞ!!」
「わぁっ!!」
「キャッ!」
「おっと…危ない危ない…」
間一髪、後数秒だけサツキの指示が遅れていたら直撃は免れなかったに違いない。
その時メテオはサツキに変な事を言い始めた…
「四つ…四つだ!! 首が四つあるぞ!!」
メテオまで…何を言ってるんだ? と思いながらサツキは煙の中に視線を合わせた。…と同時に絶句してしまう。
「………全く、何処のどいつだ? 人間を大怪獣(バシリコック)にしたのは……」
サツキが見たのは…ティラノサウルスの頭が四つ付いた巨大な化け物だったのだ……!!
この状況を…サツキ達は乱入者(ヴァルザー)と呼んでいた。ミッション中の予想だにしなかった登場、これは乱入して来る者がどんな大怪獣だったとしても気力を殺がれる。だが事前に何かが来ると言う情報は掴めるため装備は万全には出来るのだが……問題は乱入者の強さだ。
「ねぇ二人とも…この怪獣って…見た事無いよね?」
「そうですね。これ、この仕事が終わった時に本部に提出する報告書に写真と一緒にレポートを載せときます?」
「いやいやいや…その前に倒すのが先でしょ!?」
この状況でもすかさずユウの言った事にミオがツッコミを言い始める…乱入には相当馴れている様だ。暫くしてクロードを連れたサツキが合流した。
「…この状況、明らかに不味いな。如何する。」
「それは決まっている。コイツを倒して生きて帰るだけだ!!」
その言葉に反応する様に怪獣もサツキ達も戦闘態勢に入る……
今まさに生きるか死ぬかの死闘(デス・バトル)のゴングが鳴り響こうとしていた……!!
171
:
ピーチ
:2012/08/26(日) 11:05:42 HOST:i118-18-142-51.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
うん、普通でそのレベルw
怒ってる時なら番外編で書いてるよ?竹箒をバキッといっちゃうw←天音編だけどw
良かったら載せようか?
172
:
彗斗
:2012/08/26(日) 11:28:14 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
バキッといっちゃうんだww それもあの固い固い竹箒を…(笑)
載せて欲しいです! 色々とまだ分らない事があるので……
173
:
ピーチ
:2012/08/26(日) 11:31:44 HOST:i118-18-142-51.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
うん、いっちゃうの。あの固い固い竹箒をww
らじゃーw
んじゃまず昇編から載せとくねー
あ、それと新小説書いてるから、良かったら目通してみてネw←気が向いたらw
174
:
彗斗
:2012/08/26(日) 21:55:31 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
もう既に新小説の方も拝ませて頂いておりますm(_ _)m
……あ、そう言えば恋話の件について、ペアの方を少しだけ…1〜3回目までをちょこっと公開です☆
一回目 ノゾミ&ハヤテ
二回目 アスカ&コウ
三回目 ナルキ&???(え!? コイツ!? って言うぐらい自分では意外な人だから隠しておく☆)
話しの内容はまだだけど他にもナギサもダンも…一部を除いて基本的に皆をいろいろくっ付けて行くからお楽しみに☆
175
:
彗斗
:2012/08/26(日) 23:21:22 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第48色 音速と轟冥の乱華
「ちっ…何だ…!? あの速さ!!」
此方は…ハヤテとアスカがいる戦場。相手はハヤテの音速魔法を遥かに超える光速魔法の使い手「隼」。弾丸さえも避けきってしまう彼女の速さにハヤテは困惑していた。
「…まさかここまで腕を上げるとはな…自分の腕も落ちたものだ…!!」
「貴方の動きが私には手に取る様に分る……この勝負、私が貰ったわ」
ハヤテはいきなり横に現れた隼に横蹴りを浴びせられる。これはいくら体が頑丈だからとは言えかなり衝撃が大きい。
「ガハ……ッ!! これ位…なん…!」
殴られた仕返しにと拳を付きだすももうそこには隼の姿は無い。一瞬で今度はハヤテの後ろを取っていたのだ!
――ガスッ!
「うわっ!?」
今度は足を掛けて来た。不意打ちを喰らったハヤテはそのまま反動を殺せずに数メートル前に吹っ飛び、受け身を取りそ損ねて更に2〜3メートルぐらいズザザザザ……と地面を滑走していた…
「……いっつつ…」
――カチッ カチッ
短い二つの機械音が聞こえたのを見てハヤテはスッとその方向に首を動かすと…
そこにはハヤテの銃を抜き取った隼がハヤテのこめかみに銃口を当ててハヤテを見下ろしていたのだ
「チェックメイト。貴方の負けね、ハヤテ」
冷たく澄んだ声を聞いた時、ハヤテ自身も心の中で負けを覚悟していた。
そして……隼は薄笑いを浮かべながらピストルの引き金に手を掛け……
――ドン! ドン!
二丁の魔法銃でハヤテのこめかみを撃った……が撃った所を見た隼は絶句した。
何故なら、鉄色の刃が銃口とハヤテのこめかみの間に挟まっていたのだ!! そのお陰でハヤテは襲撃から逃れられたのだ。
…と後ろから不意に刃を首筋にあてがわれる。…と、同時に少し笑いを含んだ少女の声が聞こえて来た……
「へぇ〜…魔法使いさんはこんな戦術が使えるんだ…でもこの状況になると…流石に無理なんじゃない?」
「ふふっ……言わせておけば…面白い事言うじゃない」
その言葉を言い終えた瞬間、アスカの手の内から隼は一瞬でするりと向けだしていた、……がその立っていた場所に足を止めた瞬間、地面が崩れ去ったのだ!!
「……っ!」
「ははははは……まさかこうも簡単に落とし穴なんかに引っ掛かるとはね…正直な所、アスカちゃんの洞察力には感服するよ」
そう言いながらハヤテは笑っているものの瞳は完全に笑っていない。表情は笑い、だが瞳には明らかに怒りの色が滲み出ていた…
「お前に天誅を下してやるよ。覚悟しな」
もうこの時点で最早、いつものハヤテでは無い。完璧に怒っている。
ハヤテは落ちていた銃を手に取りされた時と同じ様に隼のこめかみに銃口をあてがった。そしてその後…短く隼にこう告げた。
「お前は…一生地獄で己の犯した罪を数えてな!!」
その後、断末魔の叫び声がその辺り一帯に木霊した……
176
:
ピーチ
:2012/08/27(月) 08:04:52 HOST:i118-18-142-51.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
え、マジ!?ありがとー!!
……っていっても見事に駄文だけどネw
こいつ!?ってくらい意外な人!?
え、それって恋愛に全く不向きな人ってこと?
177
:
彗斗
:2012/08/27(月) 11:21:56 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
いやいや……新小説の方は駄文じゃなかったですよ。それに全く新しいですし斬新ですね☆
素直じゃないしあまり人と会話もしない…これは即ち恋愛に関して完璧な不向きですね(笑)
それにナルキとアイツが真っ赤っかになってる場面も書きたくなったもので…
178
:
ピーチ
:2012/08/27(月) 15:30:09 HOST:i118-18-142-51.s11.a046.ap.plala.or.jp
慧斗さん>>
めっちゃ駄文のあれのどこがいい!?
…うん、まぁ斬新だとは思うけど←前々から書いてみたかったというw
……完璧をつける不向き、どんだけだよw
あ、天音と柊一も一応くっつけるつもりだョ☆←接し方変わんないながらにw
……それと、明後日までpc禁止令が出た((泣
明後日まで読めないですごめん!!
179
:
彗斗
:2012/08/27(月) 15:46:50 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
ピーチさん>>
Oh my god!!
明後日まで読めないですと〜!? PC禁止令は何処見ても絶対あるんだね〜。てっきり私の家だけにあるのかと…
完璧を付ける…ってか元々恋愛の二文字に縁が無いんだよw
あまり異性と喋ったりしないのもその要因。それともう一つ、相手が相手だしね、男を見る目が無いのか選んだのがノゾミのお兄さんのナルキってww
多分、年上好みなんですよアイツは……うん。←(一人だけで納得ww)
180
:
月波煌夜
:2012/08/27(月) 16:27:26 HOST:proxyag061.docomo.ne.jp
イルゼの説明ですー↓
イルゼ=ミルフルール
ソフィアの実姉。
肩まで伸ばした銀の髪に淡い空色の瞳の女性。
その神秘的な美しさはレオンに妖精と形容されている。
二十歳で、ルイーズの家庭教師(ガヴァネス)に就任した。
言葉はキツいものの心根は優しく家族思い。
しっかり者で、頼りにならない両親の代わりに没落寸前のミルフルール伯爵家の復興を目指している。
一人称は「私」。 基本はソフィアに似ているものの、はっきりしていて物怖じしない口調で話す。
レオンとはお互い名前(または愛称)呼び捨て。
敬語は抜けないにせよ、レオンのことは少なくとも悪くは思っていない御様子。
181
:
彗斗
:2012/08/27(月) 17:08:39 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
月波さん>>
言葉がキツイかキツイのか…ギ―クの鬱要素が天音ちゃんに続いてまたまた出現かww
これはこれでギ―クがどの位のレベルの鬱になるか楽しみだw(黒笑)
では早速試しに出してみると致しましょうか!! 添削等があれば宜しくお願いしますm(_ _)m
182
:
彗斗
:2012/08/27(月) 17:31:55 HOST:opt-183-176-175-56.client.pikara.ne.jp
第49色 神の采配と青龍の巫女
ここは雰囲気からして神聖な場所。神棚に供物、そして……総重量が4キロぐらいありそうな量の和服の着物を着こんでいる長い紫苑色の髪を持った少女が…ここに一人じっと目を閉じひたすら瞑想をしていた…その時、後ろからスッと使いがやって来て小さい声でその少女に耳打ちした。
「…アキ様。隠密に何者かから書状が届いております」
「……? リョウ達からかしら? いいわ読んでみて」
アキ。それがこの少女についている名前である。彼女の本名は「折谷 晶」。雰囲気から察してもわかる通り彼女のしている仕事は……「巫女」だ。
「手紙の内容を簡単に申しますと……『今すぐこっちに来て欲しい』との事でございます」
差出人は…不明ね。リョウからの手紙なのかしら? と手紙を見ていたアキは胸中で呟いた。アキには少しだけ分っていた……これは神からの特別極秘指令だと……
「今から少しの間だけ留守にするわ。もしもここに来る人がいたらそう伝えておいてね」
「了解いたしました」
アキは即座にむさ苦しい四キロ位ありそうな和服から動きやすい服に着替える為に一人で部屋に入る……そして何処にでもいるピンクのワンピースとベージュのショートパンツ、そして頭には青藍色に輝くゴーグル掛けている……と言った服装にあっという間に着替えて出て来た……その間わずか5秒という驚異的なスピードで…
「それじゃ、行ってくるわ。神様の思し召しの通りに……ね」
少女は片手のバックを肩に提げ、側近の侍女に片手を上げてから時空門を越えて向こう側の世界へと旅立った…がすぐに戻ってきた…かなり慌てている様だ。
「忘れ物!! あ〜危ない危ない…フェンリル達を忘れる所だったわ……」
と言いながらアキは、奥へと引っ込んで行く…そして不満そうに頬を膨らませている…銀色に輝く小型の犬の様な生物がアキの両腕に抱かれていた…他にも銀の鱗を持つ蛇と鉄の様な色の羽を持っている小鳥が付いて来ていた……そして何か忘れ物は無いかと確認した後、肩に下げているバッグを掛け直し…
「それじゃ、今度こそ行ってくるから。後は二人とも、宜しくね」
「御意」
「わかりました。それではお気を付けて……」
側近の二人が声をかけ終わったと同時に片手を上げてまた時空門の中へと消えていく……そして今度こそ帰って来る事は無くそのまま時空門の扉が閉じた……
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