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パープルストリーム・ファンタジア 幸運の紫水晶と56人の聖闘士

385彗斗:2013/06/23(日) 16:38:55 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第四十四乃策 FLIGHT ON!! 〜音速飛翔!〜

「……大丈夫なのか? ノゾミ達は……。」

「大丈夫……と考えるしかないですよ。なんたって珍しくクロスやギーク、七大神とロイダー達が居るんですよ?」

 いつまで経っても心配を拭い切れていないハヤテを励ますように、センが話しかけた。他の七聖徒メンバーは既に準備は出来ていた。だが、ノゾミにもしもの事があったら……そう考えると飛び立つ準備が進まなくなるのだ。

(確かに絶たちや∞達がノゾミ達の援軍に向かったが……何か嫌な予感がする……!)

 そう考えたハヤテの脳内にある豆電球が、いきなりピカリと光る。それと同時にハヤテはどこかへと駈け出した。それを見てセンが声をかける。

「ちょ…ハヤテさん!? 何処に行くんですか!?」

「すまないちょっとシュオン達に用があるんだ。準備が出来ているのなら先に行ってくれ。」

 そう言って小さく笑って見せたハヤテは扉を開け、その先に消えて行った……。その後、センはハァ……と短くため息を吐いた後、こう言った。

「こんな状況でシュオンさん達に聞かなくちゃいけない事なんてあるんですかね……? まぁ、いいか。皆さっさと支度が出来たらそこら辺を旋回してウオーミングアップをしていくよ!!」

 この時、センは気が付くべきだった。なぜこのような時にシュオン達に聞かなくてはいけない事があるのか。そう、この言葉は嘘なのだ。それならハヤテは何処へ行ったのか……? そんな事は聞くまでもないだろう。

――彼はノゾミの元へと向かったのだ……。


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