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パープルストリーム・ファンタジア 幸運の紫水晶と56人の聖闘士
383
:
彗斗
:2013/03/31(日) 13:03:23 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第四十三乃策 覇恐の権化
「ちょ…ちょっと何よアレ!!」
「正に規格外……どころの表現には収まらないな」
空を飛ぶ事のできるノゾミやクロス達十四人は、荒廃しきった中心地にやって来た。そこに待っていたのは―――規格外という表現も該当しない、巨躯の怪物が街の残骸を跳ね飛ばしていた……。
「正直、これだけの人数で戦って勝てるのか?」
「それはやってみなくちゃ分からないぜ! 行けっ!! クサナギ! ベルク! アヌビス! デュラフ!」
ギークは、先陣切って駆動人形を起動。先制攻撃を仕掛けた。そのギークの様子を見てクロスは……
「出来る限りのことをしてこの場で食い止めろ!! 『歪刀 神威』!」
自らも持てる力を出すことに決めたようだ。クロスの持つ『歪刀 神威』と呼ばれる刀は普段、クロス自身も使う事を控えている代物だ。その能力は――刀として肉体を斬る事は勿論の事、霊体や空間、果ては時間まで切り裂いてしまうと言うとんでもない代物なのだ。
「俺達も加勢しなくては……ネクロ! 合体技だ!」
「リアス! 私達も!!」
ジャッジとネクロ、サエリアとリアスもギークとクロスの後に続く。そして……
「ノゾミ、それとアスカ、サツキと言ったな……ここは俺達に任せて元凶を絶やしに行け。化け物自身の意思で暴れているようではなさそうだ」
ギーク達の奮闘を見て……ロイダー達四人組も動く……その後ろ姿は嘗ての邪悪さを纏った禍々しい神々の雰囲気ではなくなっていた。
「ロイダー……! ここは任せたわよ!」
「それなら……みなさん、ここはお願いします!!」
「すまない……ここは任せた! 急げ! 時間が無いぞ!」
三人は元凶の姿を追って荒廃した街の奥へと足早に去って行った……
384
:
彗斗
:2013/03/31(日) 22:54:51 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第四十三乃策 限界への挑戦
正に化物……その呼び名が相応しい程の巨躯を有する怪獣。人間であるノゾミ達が使用する程度の魔法程度では……到底効き目はないだろう。そこで珍しくクロス達が重い腰を上げた……と言う事である。
とここでノゾミ達を化物から離した張本人達は……化物を前にまちまちな反応をしていた。
「久々だよな? こんな強い奴と戦えるなんてよ!!」
「押し通る!!」
「アンタ達……私の力で生き返ってること忘れてない!?」
「アイツ等は能無しだからな……痛い目見て帰って来なければ良いが……」
ロイダーは、アテナの言う事を聞いている様だ。だが……カイザーとスカルは、強い相手を見ると興奮する性なのか、見境無く挑みかかっている……。となると結末は一つしかなく……。
「チッ! 何て奴だ! 俺の駆動人形の攻撃が一切通ってねぇ!!」
「! スカル、前だ! よく見ろ!」
「「あ? ウゲェェェェ!!?」」
何の前触れも無く、いきなりカイザーとスカルの元に合流したギーク。
だが、同じ場所に三人も集まっていたら、当然の事だが攻撃も集中する訳で……。結果として、巨大な足での踏みつけ攻撃に気が付いたカイザーが、二人に注意した。が、哀れな事に反応に遅れた二人は……当然の如く巨大な足の下敷きにされてしまった―――プチッと言う哀れな音と共に……。
「馬鹿じゃないのアイツ等……」
呆れた口調で、間抜けな事をした二人を貶すような発言をするアテナ。だがロイダーは全てを見透かしたような口調で、アテナに言った。
「確かにあいつ等は頭が足りない馬鹿だ。……だが、アイツ等には共通して言える事もある。それは……」
「こっ……この程度で……」
「くたばるような俺達じゃねーぞ……!!」
ロイダーが続きの言葉を言おうとした途端、彼らを踏み潰した足がグラグラと不自然に激しく動き始めたのだ! その様子を驚きで目を見張るアテナを脇に、ロイダーは静かに呟いた。
「――アイツ等、ギークとスカルは……不死身だ」
「「うりゃぁぁ〜〜!!」」
その瞬間、化物の視界が上下反転する事態になったのは、誰も予想しえなかったに違いない……。
385
:
彗斗
:2013/06/23(日) 16:38:55 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第四十四乃策 FLIGHT ON!! 〜音速飛翔!〜
「……大丈夫なのか? ノゾミ達は……。」
「大丈夫……と考えるしかないですよ。なんたって珍しくクロスやギーク、七大神とロイダー達が居るんですよ?」
いつまで経っても心配を拭い切れていないハヤテを励ますように、センが話しかけた。他の七聖徒メンバーは既に準備は出来ていた。だが、ノゾミにもしもの事があったら……そう考えると飛び立つ準備が進まなくなるのだ。
(確かに絶たちや∞達がノゾミ達の援軍に向かったが……何か嫌な予感がする……!)
そう考えたハヤテの脳内にある豆電球が、いきなりピカリと光る。それと同時にハヤテはどこかへと駈け出した。それを見てセンが声をかける。
「ちょ…ハヤテさん!? 何処に行くんですか!?」
「すまないちょっとシュオン達に用があるんだ。準備が出来ているのなら先に行ってくれ。」
そう言って小さく笑って見せたハヤテは扉を開け、その先に消えて行った……。その後、センはハァ……と短くため息を吐いた後、こう言った。
「こんな状況でシュオンさん達に聞かなくちゃいけない事なんてあるんですかね……? まぁ、いいか。皆さっさと支度が出来たらそこら辺を旋回してウオーミングアップをしていくよ!!」
この時、センは気が付くべきだった。なぜこのような時にシュオン達に聞かなくてはいけない事があるのか。そう、この言葉は嘘なのだ。それならハヤテは何処へ行ったのか……? そんな事は聞くまでもないだろう。
――彼はノゾミの元へと向かったのだ……。
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