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パープルストリーム・ファンタジア 幸運の紫水晶と56人の聖闘士

369彗斗:2013/03/19(火) 18:38:07 HOST:opt-115-30-217-109.client.pikara.ne.jp
第三十ニ乃策 機械人間(アンドロイド)と貴公子と……
「……ところでお前等はどうして俺が来ると分っていた?」
 ナルキは隣を歩くレーナの横顔を見て、思い出した様に皆に聞いた。すると皆の顔を見てレーナがクスッと小さく微笑んだ。
「きっと偶然よ。私は偶然落ちて来た場所が王宮だったし、デルトとセイラはイルゼさんをレオンさんの元に帰す為に同行していたのよ。尤もな話だけど……」
 そこで言葉を止めたレーナは、チラリと例の三人組を見て厳しい要状を作った後、こう言い添えた。
「グレイとアイツ等が来るとは思ってもみなかったわ」
 アイツ等とは一連の勘違いの発端となった∞、Ω、Σの三人である。その言葉を聞いて真っ先に口を開いたのはΩである。
「何だと! まるで俺達が邪魔者扱いみたいな言い方しやがって……!!」
「煩い。いい加減にしとかないと、幾ら頑丈なアンタの体でも瞬く間に数十個の風穴が開いちゃうよ」
 拘束されている状態で、首筋に発射寸前の風で出来ている弾丸を突き付けられては流石のΩも黙るより他無かった。そこである事を盾にΣがある事を口にした。
「……こんな手荒な真似をしている事がロイダーに知れたら……お前たちはどうなるかな? 文字通り八つ裂きになってしまうかもしれないぞ?」
「んなっ!? お前等ロイダーの奴が放った手先だったのか! と言うよりロイダー達はもう死んだ筈じゃ……!?」
 そこまで言っても信じないナルキ達を見て、やれやれ……とでも言いたそうな表情で∞は肩を竦めた。そして、説得の殺し文句を言い放つ。
「信じれないのなら論より証拠、急いで紫水晶の居る館に戻って本人に聞いてみろ。首を横には振らない筈だ」
「居るのか……本人が?」
 ナルキが∞に詰め寄った。すると悪びれる様子も無く簡単に口を開いた。
「俺達は冥界の王妃である虚空神 アテナの力を借りて蘇った。イフリートの連中も謎の技術を駆使して、絶達の偽物を作っている」
 その言葉を待ってましたとでも言う様な表情を作ってΩが口を開いた。勿論、弾丸を突き付けられたままではあるが……
「その通り! 俺達はもう一つの組織と繋がってるんだよ! アイテテテ……」
「……人造人間一家(ヒューマノイドファミリー)か……」
「フッフッ……何時から気がついていた? グレイ…いやナルキ!!」
 そのどこか不気味な笑い声が聞こえたのは、ナルキが人造人間一家の事について口走ったとほぼ同時のタイミングだった。
「――やはりお前達も絡んでたか……!!」
 苦々しげに呟いたナルキ達の前には……あの時死んだはずの本物の絶達が経っていたのだ!!


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