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パープルストリーム・ファンタジア 幸運の紫水晶と56人の聖闘士

340彗斗:2013/01/14(月) 10:50:35 HOST:opt-115-30-133-28.client.pikara.ne.jp
第二十三乃策 仲裁役
 いきなり王宮にやって来た三人組、しかしその一方でレオンも手は打っていた様だ。レオンの打っていた策はレーナを自身の用心棒として雇っていた事だ。
 そこについては∞も誤算だったと言うべきだろう。
「…取りあえず説得してみる。二人は下がっていてくれ」
「「了解した」」
 ∞はΩとΣを入口付近にまで後退させて、レーナと一対一になるように仕向けた。怪しげにレーナの手の内で光っている銀の針を見て∞はある事を懸念した。
(毒などが塗られていなければ闘いやすいが……相手は機敏な上、身のこなしが軽く、攻撃する速度が速すぎて見えない……一体どうすれば……?)
 問題はレーナの持っている銀色の針に毒が塗られているか否か、と言う事なのだろう。もしも塗られていれば一発掠っても命取りになる上、神経毒も混入されていればハッキリ言って命は無い。
 だが逆に塗られていないのなら、数枚∞の方が手数は劣るものの力の差で圧倒は出来る。そう踏んでいたのだが……予想外の出来事が起きた。
――ドゴォォン!!
 突如として背後から聞こえた轟音に、顔を聞こえた方に向けてしまったのだ。だがそこには計算外どころの話でない事態に陥っていたのだ。
 待機させていた二人が何者かの襲撃を受けたのだ。
(! 何だと!? ……一体何事…!?)
 前方からの気配を感じ、∞が前を向いた時には……指の間に針を挟み、クローを使う様な要領で襲いかかってこようとしていたレーナの姿があった……
(……速い!? 避け切れるものではないぞ?!)
 と諦めかけていたその刹那! ――――全ての轟音が止まり辺りが一瞬で静かになった……
 勿論の事だが、Ω、Σ、その二人と争っていた二人も止まり、目線を部屋の中央に向けていた。ΩもΣもそうだった。
 寸前で戦いの手を止めたレーナも∞の背後をジッと見つめていた……
(一体……何があったと言うんだ……?)
 ∞も皆が向いている方向を見ると……一人で白煙の中、灰色の髪をした青年が灰色の巨剣を背中に背負って立っていた……そこにレオンがその青年に声を掛けた。
「……まさか、君がナルキと呼ばれている人……だね?」
 青年はレオンの言葉を聞き、顔を下に向けたままゆっくりと立ち上がった……そして顔を上げて大きくその場にいた者全員に宛てたメッセージを口にした。
「……まぁその通りだな。あの夜、クロスから聞いたんだろ? それなら一通り事情は分ってる筈だ。こいつ等と共に一緒に来て貰おうか」
 そう言った後、ナルキは∞達三人に向って同じ様な事を口にした。
「勿論、お前達三人にも来てもらうぜ。ロイダー達について洗い浚い知ってる事を全部吐いて貰わないといけないからな」


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