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パープルストリーム・ファンタジア 幸運の紫水晶と56人の聖闘士

324彗斗:2013/01/07(月) 16:55:38 HOST:opt-115-30-133-28.client.pikara.ne.jp
第二十一乃策 荒れ果てた街の中で……
「……酷い。誰がこんな事を……」
 破壊され尽くした街を見てハッと息を呑んでいたのは…他でもないイルゼだ。
 その前を二人、デルトとセイラが歩いていた。
「これは再興不可能なレベルにまで痛めつけられてるな…周囲の国も防御態勢に入ってるだろうし……」
「……助けは来ない…のね」
 ただ周囲に見える物と言えば……瓦礫の山だ。後、少しだけだが死人の匂いもしている……あまりこんな場所には居たくないのが現状だが、道も分らないほど破壊されていては迷わない訳がない。
 何処かに人がいれば救助はするが…まず命の保証は出来ないだろう。この状況でいつ敵に襲われてもおかしくないからでもあった。
「!! 何かの気配……!?」
「敵の反応か?!」
「そんなの分る訳ないでしょ!? 全く…私は気配探知しか出来ないの!!」
 セイラは取りあえず物陰に隠れる様に指示を出した。そうでもしなくては、敵であった場合の対処が出来ない。
 その感知距離は最初の反応箇所は、5㎞先だったのが急に500m先まで縮まった。
「うそっ…この速さは信じられない……もうそろそろ来るわよ!!」
――その矢先、宵闇・桔梗・紅蒼色の三つの光が王宮の方向目指して飛んで行った……
「い…今のは一体……?」
「魔法系列の類じゃねぇとなると……あれか」
 デルトは、ゆっくりとセイラの方に向きながら尋ねた。セイラ自身もちょっと信じられないと言った顔つきでその返答をした。
「えぇ、信じられないけど……恐らくジェット飛行の類ね」
「アイツらか……? だがそれにしては人数が少ない気がするが……」
「とにかく急ぐに越した事は無いわ!! 行きましょ! イルゼさん!! デルト!」
「え?! えぇ…」
「ったく……取り越し苦労だと思うがな…」
 荒廃した街に迷っていた三人は新たな道しるべを見つけ、再び歩き出した。目指す場所は……イルゼを持つ人の居る王宮。そう、レオンハルト殿下の元だ。


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