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are you ××× ?

1雪花 ◆uXwG1DBdXY:2012/07/01(日) 05:34:33 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

始めまして。
雪花と申します。

此方、「ara you ×××?」では短編集を書かせていただこうと考えております。
ひたすら思いつきで書き綴っていくものが多いので、完成度は低くありますが、皆様の暇つぶし程度に見ていただけたら嬉しいです。
また、本作では少々注意事項がありますので、見てくださるという方はそちらに目を通して頂いたのち、ご観賞ください。

▼この短編集を見るに当たっての注意事項
・作者は拙い小説書きです。過度な期待はせぬよう、お願いいたします。
・読者の方が不快になるようなお言葉、書き込みはご遠慮ください。
・作品によりますが、一部流血・中二拗らせた何か・カニバリズム・BLGL・獣耳などが登場する場合があります。注意事項は記入しますが、苦手な方は戻るを連打して頂くことをオススメいたします。

以上です。
此処まで見てくださり有難う御座いました。少しでも興味を持っていただけた方は、このまま進んでくださいませ?

それでは。

2雪花 ◆uXwG1DBdXY:2012/07/01(日) 05:56:36 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp

※カニバリズム表現・流血注意



[01 私は人食い姫 ]


深い深い森の中の、ひっそりと、ただ其処に佇むだけしか出来ないような、ちいさな塔があった。
何かあるわけでもなく、何か機能しているわけでもなく、ただそこにそれは”居た”。

在り来たりな童話にでも出てきそうなその塔に、少女は眠っていた。

透き通るような絹の白髪に、きらりと光を瞬く蜂蜜を落としたような瞳、金に栄える美しい色白な肌。
美麗な容姿を包むのは火の如く燃え盛る紅色のドレス。細い足には煌びやかな水晶を飾った編み上げのブーツ。


少女はゆったりと、昼を告げる小鳥のさえずりに目を覚ました。

すとんと落ちたストレートの髪はベッドの上に広がり、ブーツはベッドの横に散らばっている。
ふかふかの毛布から抜け出すと、少女はにこやかに微笑んで小鳥を撫でた。

「かわいい。あなたは、すてきで、    おいしそうね」

真っ赤な下を薄い唇からちらりと覗かせて、少女はたおやかに微笑んだ。

ちいさな鳥の悲鳴が、木霊した。



柔らかで細い白色の髪は赤を携え、真っ白な肌には口紅のような真紅が添えられ。
今にも蕩けそうだった金色の瞳は、まるで林檎の如く甘そうな赤色に輝いて。
真っ赤なドレスには絵の具のような赤を沢山しみこませ、少女は嬉しそうに微笑んだ。


「かわいいあなたは、とってもおいしいのね」


ころん、と、美しい羽の小鳥が転がった。
赤い絵の具を滴らせて、ベッドからころころと転がり、何かにぶつかって静かに其処に止まった。

「おいしい、おいしいあなたは、ほかのことおなじで、のこらずたべちゃいましょう」

少女の膝の上の小鳥が音もなく、小さく動いた。
やさしく、触れるように少女がなでれば、つぶらな瞳から一滴の涙を流して、がぶりと音を立てた。

「ああ、おいしい。でも、ちょっと、おなかがまだすいてるの」


「やっぱり、ひとひとり、たべないと」

少女は笑った。


これから始まる晩餐を、歓迎するように。



深い深い森の中の、こっそりと、ただ血肉を求むだけしか出来ないような、ちいさな少女がいた。
何かもってるわけでもなく、何かみているわけでもなく、ただそこにそれは”食べた”

在り来たりなどこでにもあるような街の、一人を少女は―――?


「ごちそうさま」


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