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奇妙な日常

1じゃぱん:2012/06/25(月) 08:29:46 HOST:h175-177-015-143.catv02.itscom.jp
始めましてじゃぱんというものです。この話は呪いのお化けというお化けに取り憑かれた。
不幸なことしか起きない日常になってしまうという話です

2じゃぱん:2012/06/25(月) 09:03:30 HOST:h175-177-015-143.catv02.itscom.jp
あるところにこんなことを言う男がいた。
「つまらない、世の中がつまらない。面白いこと起きないかな。例えばお化けが取り憑いてくるとか」
世の中はつまらないが、勿論事件をを起こそうと考えたりはしない。お化けなんて非現実的な生物を信じるほど馬鹿ではないが暇だから言っただけ。
この男は無職で外出することもなかった。 そろそろお金が尽きる頃で、仕事を探さないとこの家にもいられなくなってしまうのだがこの何も面白いことのない日常で、働くのはつまらないという屁理屈で働こうとしない。
面白いことが起きなさすぎるからといって嫌気がさして自殺するということもしなかった。男はいつものように横になってテレビを見ていた。近くのリモコンを手にとりチャンネルを回す。すると視界の左側の方から青い光が微かに見えた。
視界を青い光があると思われる方に向ける。しかしなにもない。再びテレビに視線を戻すと青い光がみえた。またまたそちらに目を向けると、青い光はあった。しばらく青い光を見つめていると青い光から顔が醜い人のようなものが現れた。
それはまるで幽霊というものそのままだった。お化けなんて非現実的な生物はいないと信じてきた。しかし今ここにお化けという生物がいる。男は言葉を失いお化けをみつめていた。
「なに、そんなに私美しいかしら。困っちゃうわ。おほほほほ」
そんなわけないだろうとつっこみを入れる余裕がなかった。非現実的なお化けなんて生物がいまここにいるのだから。
はっ、と我に帰り恐る恐るきいた。
「お前は何者だ。お化けなんてこの世にいる訳がないだろうわかった。これは夢だ。悪夢にちがいない」
「現実を受け止めなさいよ。いまここに呪いのお化けがいるのだからね」
「それで、その呪いのお化けが俺に何の用だ。用がないならさっさと帰ってくれ」
「あなたに取り憑いてあなたを不幸にするのよ」
「冗談じゃない。もう俺は不幸だ。これ以上俺を不幸にできるのか」
「えぇ、できるわよ」
この時、男は恐怖よりも好奇心でいっぱいだった。つまらない日常に面白いことがやってきたのだから。しかもじぶんから。
普通すぎる生活よりも、こっちのほうがどんなことが起きようとするのか楽しみで仕方がないじゃないか。


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