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ボクらの恋

18Mako♪:2012/05/20(日) 00:44:54 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
「ねぇねぇ、見た!?洋上君、よろしくねって!ことに向けていったよね!」
「いーなー!こと。」
クラスの女子が口々に言っている。
そこに洋上と、美琴の姿はなかった。
「しかも校舎案内まで美琴を選んで!」
そう、今は放課後。担任が、
「誰か学校案内してやれ。」
というと、クラス中が騒がしくなったので、担任は
「洋上が選んでくれ」
と言った。
その結果、洋上は美琴を選んだのだ。

19Mako♪:2012/05/20(日) 00:57:25 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
「ここは音楽室」
「ここは図書室」…
と案内している途中、洋上が口を開く。
「へー。お前みんなに"こと"って呼ばれてるんだ。じゃー俺もことっていうから」
無視して案内を続ける美琴。
「美琴は今まで通り、"希"って呼べよ」
"今まで通り"。そう、二人は会った事がある。
会った事があるというのは、理由がある。
美琴は2年生のころ、こっちへ引っ越してきた。それまで通っていた学校は、"立川小学校"。
一方、洋上が通っていたのも、立川小学校。
つまり、二人は"再会"した事になるのである。

20ピーチ:2012/05/20(日) 01:19:05 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

あれ?美琴ちゃんって、希のこと嫌ってる?

うー・・・何かあんまり好きになれそうもないような展開が予想できるようになってきた・・・。←アホ。

21Mako♪:2012/05/20(日) 18:57:50 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
大丈夫!大丈夫!後からなんとかするって!
そうそう、今まで、題を入れて無かったので、入れたいと思います。
4〜5 プロローグ
11〜16 チームメイト
17〜  クラスメイト です。

22:2012/05/20(日) 19:16:23 HOST:s730199.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
素敵な小説ありがとう(^o^)/~~ございます。

23Mako♪:2012/05/21(月) 02:48:13 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
「おいー。無視かよー。」
希が文句を言った。美琴は何やら考え事をしている。希はある事を思いついた。
「フーッ!」
と希が美琴の耳に息をふきかける。
「ひゃぁ!」
そこで美琴は我に返る。
「なぁなぁ、俺の話聞いてた?こと。」
そう言う希に、美琴は、
「あ アンタに"こと"って呼ばれたくない!」
と言う。
それを見た希は、あきれたような顔で「やっぱ聞いてねぇか。」
と、ため息をつく。
「俺は、お前の事を”こと"っていう。だからことも、俺のことは、希って呼べ。いいな?」
そう言う希に、美琴は顔を真っ赤にして、
「はぁ!?なんでそう呼ばんといけないの?絶対呼ばんし。ふざけんなよ!」

24Mako♪:2012/05/21(月) 02:50:41 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
優さん>
ありがとうございます。素敵ですか?
そう思っていただけて幸いです。
これからも頑張りますので、皆様、応援よろしくお願いします!

25ピーチ:2012/05/21(月) 21:08:52 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

むー・・・あたし的に希は好きじゃないね。うん。

直感的に嫌いタイプ←あたしの中では

26Mako♪:2012/05/21(月) 22:33:08 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
うーん。そうかぁ。
じゃあ、希を、ピーチが好きになってくれるように頑張るわ!

27Mako♪:2012/05/21(月) 23:05:26 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
4 希と美琴
「もう、案内してやんないから!勝手に一人でやっとけ!べーだ!フン!」
そういうなり、美琴は自分の鞄を持って帰ってしまった。
「……美琴、酷いなぁ。」
希は、明らかに、楽しそうな顔をしている。
「ま、学校の案内なんていらないけど。」
そういうと、希は自分の鞄を持ち、走って帰っていった。

一方、美琴は、真っ赤になった顔を誰にも見られないように、うつ向きながら走っていた。ふいに、美琴が呟いた。
「希は、何がしたいの?」
「何って、さあ、なんだと思う?それよりも、今、俺の事、希って呼んでくれた!サンキュッ」
後ろから急に抱きつかれた美琴は、硬直した。
「さ 触るな変態!」
我に返った美琴が叫ぶ。
すると、希が、
「いいじゃねーかよー。俺達、幼馴染みだったじゃねーか。美琴が転校して、寂しかったんだぞー。」
そう、二人は幼馴染みだった。
「だからって、偶然同じ学校だからって、私に引っ付くなー!」
美琴が再び叫ぶ。
「同じ学校なのは、偶然じゃねぇし。俺の意思で来たんだよ!」
自慢げにいう希。そんな希の顔は何だか少し、赤い気がする。
「希、熱でもある?顔、赤いよ。」
美琴は幼馴染みのおでこに手を当てた
「やっぱり熱いよ!熱があるんじゃないの?早く帰りなよ」
心配する美琴に、希は優しい微笑みを向け、
「大丈夫だから。心配しないで。」
と、言った。
「そ そう?じゃあ、私、バスケだから帰るね!バイバイ、また明日!」
美琴は手を振りながら帰っていった。

28ピーチ:2012/05/23(水) 00:12:23 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

おわっ!何か凄い!←何がだww

むむ・・・っ、美琴ちゃんは好きなのになぁ・・・希は・・・。

あ、それからブログのコメあんがとー(^0^)

更新待ってるねーww

29Mako♪:2012/05/24(木) 16:15:38 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
5 練習試合
美琴は家に帰るなり、すぐに支度を終わらせて、バスケに出かけた。
今週の土曜日は、練習試合、日曜日は大きな試合がある。今日は木曜日だから、火、水、木しか練習がないために、今日が最終練習な訳だ。
このチームは、弱い。
チームの誰もがそれを理解しているから、それぞれが真面目に練習した。
勝ち上がりは無理でも、可能性はある。
みんな本気である。

ーそして、土曜日。
 今日の試合は公式ではないため、相手に確認しなくても、美琴が試合に出ることができる。
でも、美琴は、試合には出なかった。
明日の試合のリハーサルのようなイメージで試合を行う。
ブザーが鳴り、試合が終わりを告げる。得点は39対47で美琴達の負けだ。
それでも、相手に8点差まで追い付いたことにみんな、喜ぶ。
そんな中、美琴だけ、周りとは違う空気を漂わせている。それに気付いた雨依が美琴に声をかける。
「美琴?どうかしたか?」
美琴は雨依の声が聞こえてないようで、そのままふらっと何処かへ消えた。
(まさか、美琴…!また”アレ”か!?)
雨依はそう心で呟いて、追いかけようとした。が、追いかける必要もなく、美琴は戻ってきた。 いつものように振る舞いながら。

30Mako♪:2012/05/26(土) 20:07:56 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
「美琴、ちょっと来て。」
雨依は、真夜と共に、美琴のもとへ行く。
「ん?いいけど……」
美琴がそう返事をした。
やがて三人は、静かな公園に着いた。
「ちょっと聞くけど、今、美琴?」
真夜が美琴に聞く。美琴は、首を横に振る。そこにはさっきまでの笑顔はない。
「今は違う。今は、美斗 みと 。」
美斗とは、美琴のもうひとつの人格。
美琴は、自分が、男子に負けないプレーができるように、男になりきる。
それでも、やはり自分の力は出しきれないもので、美琴は、自分の無力さに、悔しくて、少しずつストレスがたまって、もうひとつの人格を作り上げてしまった。
それが、美斗。
美斗は、自分に自信を持っていて、バスケはそうとう上手だ。雨依とどっちが上手なのか、それはわからない。
美斗は、美琴の思いによって、出てくるタイミングが違う。
「俺、久しぶりにこっちきたわー」
美斗がいう。
「最近全然出て来ないから、存在消えたと思ってた。」
真夜がいう。そう。美斗は、美琴の思いによって存在する。そのため、美琴が、必要ないと判断すれば、美斗という存在は消える。
「あははー、まあ俺一回死んだし?」
美斗は笑う。雨依が驚きの声を出す。
「死んだって、どういうことだ?」
美斗はニコニコしたまま、
「美琴に必要ないと判断されちゃったみたいでさ、今日復活した。ま、その理由も分かるけど!」
そこまでいうと、美斗はガクン、と膝が折れた。
「きゃっ!」
美琴だ。
「大丈夫か?」
真夜が手を貸す。
「大丈夫、大丈夫!それより、早く戻ろう?」
美琴は立ち上がると、先に歩いて行く。
「美琴は何を悩んでいるんだ?」
隣にいる、真夜にさえ聞こえないような声で、雨依は呟いた。

31ピーチ:2012/05/26(土) 22:32:58 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

まさかの二重人格!?しかもちょーハッキリしてる・・・

恐るべしっ!美琴ちゃん!

32ラッキーな男:2012/05/26(土) 22:34:56 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
俺にスレ対し、荒らしな感想ではなく、ただ荒らしに来て、
ぼろ糞叩いたわりには、大した小説書いてないな。おまえ等。

パクリはやめとけ。
迷惑だから。中二小説もキモイっつの。

33ラッキーな男:2012/05/26(土) 22:35:07 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
俺にスレ対し、荒らしな感想ではなく、ただ荒らしに来て、
ぼろ糞叩いたわりには、大した小説書いてないな。おまえ等。

パクリはやめとけ。
迷惑だから。中二小説もキモイっつの。

34ラッキーな男:2012/05/26(土) 22:35:52 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
あと、他人のレスが気に入らなければ荒らしだと思い込むの、キモイよ。
お前みたいなのを、荒らしっつーんだぜ。

35ラッキーな男:2012/05/26(土) 22:36:03 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
あと、他人のレスが気に入らなければ荒らしだと思い込むの、キモイよ。
お前みたいなのを、荒らしっつーんだぜ。

36ラッキーな男:2012/05/26(土) 22:38:47 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
一対多数とか卑怯な人間らしい悪行だな。
そんなんだから、おまえ等見下されるんだよ、周りによ。
つまんねー中二小説はやめろ。
そんなに、中二小説書きたいなら、ラノベ作家にでもなればいいじゃん。キモイけど。
ウザイんだよ。中二小説ってさ。

37ラッキーな男:2012/05/26(土) 22:41:42 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
因果応報だからな。
おまえ等なんかが暴力したから、こっちだってやり返すんだよ。
俺がやってんのは、正当防衛的正しい神聖な復讐みたいなものだ。
飽く迄悪いのはネット愚民のてめえ等だかんな。今以上にざけんじゃねーぞ。
今度、調子に乗ってスレ荒らしてきたら、叩きのめすっつの。
ぼろ糞やってんのは、てめえ達っつーのを理解しろ。その小さい禿げた脳味噌でな。

38Mako♪:2012/05/26(土) 23:24:02 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
うん、うん!美琴、恐るべしっ!だね!

書き忘れです。
30は、6 2つの人格
と、只今、第一章「小学生」だよ!

7 公式戦 〜白石対石南戦〜
 翌日
 美琴達は、市内にあるスポーツセンターに着いた。
今日はここで、県大会へつながる試合が行われる。
参加チームは全部で6チーム。
美琴達の"白石ゼロ"、宮原小バスケ部、大野バスケットボールチーム、小方ミニバス、峰ヶ崎、石河南(通称石南)の6つである。
この試合で優勝したチームは、各市で勝ち上がってきた他のチームと対戦することになる。
さらにそこで勝てば、地方大会、そこでさらに勝てば全国大会、と大舞台への第一歩ねの試合なのである。

小方対大野の第一試合が小方の勝利で終わり、美琴達の白石ゼロ対石南の第二試合が始まった。各自アップを済まし、試合に挑む。
「「お願いしますっ!」」
コートに声が響く。
試合開始早々、白石の先制点。石南も負けてはいない。
1クォーターが終わり、点差は、10たい15。美琴達の5点リードだ。
2クォーターが始まる。その後、3、4クォーター。抜かれては抜いて、の繰り返し。
ピーーーーー!
試合終了のブザーがなった。

39Mako♪:2012/05/27(日) 02:38:49 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
7 公式戦 〜白石対石南 結果〜
 ブザーがなり、その場にいる全員が、得点を見る。
美琴の近くは、スコアを覗き込み、その他は得点板を見る。
 ー68対69
「よっしゃぁーー!!!!!」
白石ゼロのチームメイト全員が喜びに包まれる。
今年で、初めての勝利。
1点差だが、それでも勝てたことは嬉しい。
「整列」
「これで、白石ゼロ対石河南の試合を終わります! 礼!!」
「「ありがとうございました!」」
試合終了後、白石のメンバーは集まった。コーチ&美琴が呼んだのだ。
「みんな、初勝利、おめでとう。だが気を抜くなよ。まだ試合は始まったばかりだ。頑張ってくれ。」
コーチの言葉が終わり、次は美琴だ。
「コーチの言う通り。まだ試合は始まったばかりだよ。気を抜かずに、緊張感を持ってね。 よし、円陣組むぞ!」
そして全員で円陣を組む。美琴が声を出す。
「次も、絶対勝つぞ!」
『オー!!!!!!!!!!』
優勝に、まず一歩。

40ピーチ:2012/05/27(日) 09:54:51 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

おーっ!美琴ちゃんいいこと言うねー!

円陣・・・あたしはキライじゃ〜!

41Mako♪:2012/05/27(日) 10:51:16 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
8 昼飯 第3試合目
 「凪の弁当、うまそう!いただきっ!」
「あー!僕の卵焼きー!」
今、宮原小対峰ヶ崎の試合の真っ最中。このあとは、小方対、今やっている試合の勝者チームの試合があるため、白石は昼食。このあとは外でアップだ。
「あんまり食べ過ぎるなよ」
雨依が口を出す。
一方、弁当のほとんどを食べられた凪のもとには、美琴がいた。
「ほら、私は食べてないから。」
そう言って凪に弁当を差し出す。
凪は、
「え、でも、そしたら美琴ちゃんの分が……」
「いーの、いーの。私はあんまりお腹空いてないし、凪には試合で活躍してもらわないとね!私にはこれがあるし。」
そう言うと美琴はポケットからドリンクゼリーを取り出す。
そんな感じでみんなは昼食をとりおわった。

「ありがとうございました!」
3試合目が終わる。
雨依、真夜がコートを覗く。
10対80。
宮原小は、かなりの強豪で、毎年全国に出場している。
それにも関わらず、あの宮原小が、70点差で、__負けるとは。
今年初出場という、峰ヶ崎。去年作られたばかりのチームのため、実力ははかりしれなかった。
まさか、これほどとは__………
「お疲れ様ー!陵君さすがだねぇ!」
峰ヶ崎が二階に上がってきた。今だ、ユニフォームのままの人が5人。
きっとあれが、ベスメンだろう。
その5人の顔には、誰一人疲れの色は見えない。
「楽勝っすよ。こんなもん」
4番の男の子が笑いながら話している。恐らく、あれが"陵君"だろう。
"楽勝"__その言葉に白石は唖然とする。
(楽勝!?あの全国レベルが?)

一方その頃、下で先程の試合のスコアを眺めていた美琴はショックを受けていた。
__1クォーター以外は全員が同じメンバーで出場している。
1クォーターは1点も入ってない。
そして__80点は、全て4番の得点だ。

42Mako♪:2012/05/28(月) 00:46:48 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
9 "陵"の噂
美琴は、急いで二階に駆け上がった。
二階に着くなり、美琴は、
「みんな!大へ、イタッ!」
と言いかける。何故、言葉が終わったのか。
目の前に、峰ヶ崎の4番が立っていて、それに美琴がぶつかったのだ。
「あ、えっと、ごめんなさい!」
そう言って、美琴は白石のもとへ行こうとしたのだが、陵に腕を掴まれ、動けない。
「えーっと、何か用ですか?」
美琴が聞くと、陵は、
「白石のキャプテンって、アンタ?」
と聞いてきた。
「え、あ、はい。そうですけど、何でそれを?」
美琴が不安そうに聞き返すと相手は
「ああ、雨依、だっけ、そいつに"キャプテンは誰?"って聞いたら、”今はどっか行ってる”っていうからさ、下かな、と思って。」
と言ってきた。
「だから、ちょうど上がってきて、白石のみんなに何かを言おうとしていた私がそうなんじゃないか、って思ったわけ?」
美琴が聞くと相手は頷く。
美琴はさっきの言葉を続ける。
「で、何の用?」
「いやー、白石のキャプテンは強いってコーチが言ってたからさ、どんな奴かと思って。」
なんだそんなことか。美琴は呟くと、
「それより、早く下、行った方が良いよ。コーチさん、怒ってた。”ユニフォーム着替えるだけで、時間かかりすぎだー!"って。」
と報告。
「え、マジかよ。ヤベッ!」
そういうと、陵は走って下りて行った。

「んで、美琴、報告は?」
雨依が聞いてくる。
「あ、うん。はい、みんな集合!」
美琴の声に全員が寄ってきた。
「えーっと、峰ヶ崎のことなんだけど、2つ。まず、2、3、4クォーターは全部が4、5、6、8、9番。80点取ったのは、陵君っていう、4番の子ね。」
そこまでいうと、周りがざわつく。
「じゃあ、2つめ。陵って子の事。
あの子の名前は、峰ヶ崎 陵。
ま、あのチームの創設者の息子さんってとこかしら。バスケの腕は、確かよ。
で、しかもね、あの子、宮原の、元キャプテンなの。」
また、ざわつく。
「宮原のキャプテンが、宮原の強さの半分は占めていた。
急に抜けたキャプテンと試合をする事と、さらに強くなった彼に、彼等はなす術がなかったみたいね。」
白石はシーンとし、それぞれが何かを思っている。

43Mako♪:2012/05/29(火) 00:09:51 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
10 小方対峰ヶ崎
 「これより、小方対峰ヶ崎の試合を始めます」
「お願いします」
小方と峰ヶ崎の試合が、いよいよ始まった。
峰ヶ崎のスタメンは、7、10、11、12、13番。戦法は先程と同じようだ。
だが、先程の試合では、1クォーターでは1点も入れずに、守り中心だったのに、今回は、いきなり点を入れる。
(決勝戦の前から、陵に負担はかけられないっていうのと、さっきの試合は相手が相手だったから、というのが考えかなぁ。)
美琴は考えていた。
(それとも、小方とは相性がよくない、とかかな?益々謎だなー……)
美琴は、峰ヶ崎の弱点を探ろうとしていた。
次の小方戦で勝てなくても、今後、役に立つかもしれない、と思った彼女の行動だ。
しかし、美琴がどんなに目を凝らしても、弱点はわからないまま、試合はハーフを迎えた。
(らちがあかない)
美琴は、雨依に
「ちょっと外に出てくる」
と一言告げ、外に出た。5、6分たって戻ってきた美琴は、
「さ、小方戦まであと5分もないよ〜!急げ〜!」
と声をかけた。
みんながぞくぞくと下に下りていく間、美琴は試合を見ていた。
103対84。美琴は目を見張った。かなり激しい試合のようだ。100点ゲームをやっている。
美琴は試合に、久しぶりに不安を感じた。

44Mako♪:2012/06/03(日) 23:01:39 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
一方、先程の白石の試合を見ていた、一人の少年は、時を同じくして、とある広い屋敷の中で、ある人物と話をしていた。
「責任は俺がとりますんで、白石の件、どうにかなりませんか?」
少年は先程から、30代と見られる男性と同じことを議論していた。
少年が、先程と同じことを言う度に、男性は、
「駄目だ。お前なんかに責任がとれる訳がなかろうが。」
と言う。
しかし、100回目位だろうか。
「お願いです。”父上”」
少年が頭を下げると、”父上”と呼ばれた男性は、嬉しそうな顔をし、
「仕方がないのう。許そう。じゃが、責任はしっかりな。」
この男性は、実の息子であるこの少年から、”父上”と呼ばれたことが少ないため、”父上”と呼ばれると、何でも許してしまう。
父の言葉に、少年は、満足そうな顔で
「ありがとうございます、”父上”」
とお礼を述べ、自室へと戻った。

「あ〜、だりぃな。何で俺がこんな面倒臭いことを……」
少年は呟きながらも、電話をかける。
プル、プルルルル………ガチャ
「はい、もしもし。こちら、バスケットボール協会連絡部です。」
そう、少年がかけたのは、バスケットボール協会の連絡部という場所だ。
「あ、もしもし。益岡の者です。」
そこまでいうと、電話の相手は、
「す、すみません。益岡様の息子さんでしたか。ただちに専属の者をお呼びします。」
とあわてている様子だ。少年は、
「いえ、このままでいいです。急ぎなんで。」
と告げた。
「はい。何でしょうか。」
「白石というチームなんですが、_______」
「はい。分かりました。そちらの会場にお伝えしておきます。」
電話はそこで終わった。
少年は、身支度を整え、白石達がいる会場に向かった。

45Mako♪:2012/06/06(水) 21:25:26 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
すいません!ひとつ前、
11 益岡の少年
です!

46Mako♪:2012/06/06(水) 21:44:54 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
12 条件
 先程、電話を掛けていた少年は、今白石達が試合を行っている、スポーツセンターへ向かっていた。
スポーツセンターへの道のりを、3分の2程歩いた頃、少年の携帯電話が着信のメロディーを奏でた。

「はい、もしもし。」

「もしもし、益岡 駿斗(ますおか はやと)様でしょうか?」

「はい。そうですが。バスケットボール協会の、中心部の方で、間違い無いですか?」

「はい。それで、用件は、先程の白石のキャプテンの事で、1つ、条件を満たして貰えれば、良いそうで……」

「そうですか。では、その条件とは?」

「それがですね……。白石のキャプテン、蒼井 美琴さん、髪が非常に長いですよね。」

「はい。そうですけど……それがどうかしましたか?」

「ええ。その長い髪を、男子並に切ったり、とにかく、男子に、より、近づいた状況までする、これが会長からの条件です。」

「……そうですか。つまり、男になりきる、ということですね。”女子”である事を隠して、男子として試合に出ろ、と。」

「はい、そういうことになります。では、これで失礼します。」

47Mako♪:2012/06/09(土) 20:07:28 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
13 決断
 益岡 駿斗は、美琴に電話をかけていた。
___プルルル プルルル ガチャ
「はい、もしもし」

「蒼井か?俺、益岡。」

「は……いや、益岡?どした?」

「いや、お前、これから試合か?」

「うん。今、アップ中。あと10分で始まるけど。それが何か?」

「__ああちょっとな。ところで、お前さ、大会の人からなんか言われた?」

「えー?別に何も。」

「……あいつ、ちゃんと伝えたのか!?」

「ほえ?」

「あ、いや。こっちの話。あのさ、お前今から、上に上がってこれる?」

「はぁ!?お前こっち来てんの?」

「これんの?」

「行けるけど?」

「じゃー、こい。わかったな。」

「あ ちょっと待て!」

__無視。っていうか早く来いよ。
お、来た来た。
「何だよ!」
__いきなりそれかよ。
「お前さ、試合に出たいとか思わねーの?」
「……別に。」
__普通思うよねー。そこおかしーよねー。
「じゃあ、出れるなら出たい?」
「まあ、出たい……かな。」
__”かな”って!?なに?出たくないわけ!?
「じゃあお前試合出ろ。ユニフォーム着てるな?じゃあ行け。」
駿斗は美琴の肩を押す。
「は!?ちょっと待て。ウチ、女子だよ!?出れないんだよ!?」
__そうだった。条件を伝えないと。
「大丈夫。お前、女子だけど出れるから。俺が仕組んだ。」
「マジでかー。お前どんな金持ちだよ。」
「あ、そうそう。条件が1つー。」
俺は指を”1”の形にして上に挙げた。
「条件?何?教えろ。」
__さっきと一変だな。試合に出たそうな顔してるよ。
「これ切れ。こんぐらいまで。」
俺は、蒼井の髪を指して言った。
「え、髪切るの?」
蒼井は、悲しそうな顔をする。
___ドキッ
う、不覚。思わずドキッとしただろうが。
「そうだよ。試合に出るなら切れ。嫌なら出るな。」
俺がそう言うと、蒼井は、
「切るよ。私が出ないと、この試合危ないかも。ま、私出たところで変わんないと思うけどさ。」
なんて言いやがった。てかこいつ、かなり興奮してね?さっき、ウチって言った。いつも言わんのに。てかこいつ試合に出れること不思議に思わねーの?

「おい!美琴ー!」
お、コーチさん、呼んでる。
「行けよ。」
美琴はうなずき、そして走っていく。
俺は、心の中で呟く。
___負けんなよ。俺らの、仲間として。俺達の”残った一人”として。

48ピーチ:2012/06/09(土) 23:20:34 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

えっ!美琴ちゃん髪切るの!?

切んない方が・・・

切って欲しくない・・・!!

49Mako♪:2012/06/10(日) 09:27:09 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
14 ”残った一人”
 美琴は、コーチの前で、話を聞いていた。

・協会から、美琴を試合に出しても良いという知らせあったこと

・しかしそれには条件があって、髪を短くしないといけない。

・切るのがどうしても嫌なら、無理をしなくても良い事

・そして、これらは、益岡 駿斗が協会に頼み、”条件付きで”という結果となったこと。
だ。
それに対し、美琴は、
「大丈夫です。私が髪を切ればいいんですよね。」
と言った。

その頃、駿斗と美琴は思い出していた。
____2年前のあの日の事を。

(こっから、少し過去です。byMako♪)

「白石の代表として言わせてもらう。今の白石は、駄目だ。だから、5、6年はみんな、辞めてくれ」
信夜の父さんが、こう言ったために、駿斗、美琴、龍牙、将斗の4人も辞めた。
信夜の父親は、大した人物ではない。
白石の代表でも、何でもない、ただの男。
それでも、それに腹が立った親は、このチームを辞めてしまった。
でも、バスケは辞めてなかった。
違うチームの体験にも行った。4人とも。龍牙、将斗、駿斗の4人はここに入った。でも、美琴は、美琴だけは、白石に戻り、バスケをした。
だから、美琴は”残った一人”なんだ。
チームを去るとき、駿斗は美琴に言った。
「俺たちの、”残った一人”として、俺たち4人でできなかったことを、やってくれ」
4人でできなかった___
それは、連繋プレー。
4人の中で、それをやろうと、美琴はした。でも、駿斗達はできなかった。
4人でなくなるけど、代わりの人と、それを完成させてくれ、と。
”残った一人”は、去る者の思いを遂げねばならない。
”残った一人”として。

50名無しさん:2012/06/10(日) 17:06:51 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
オxニー文章臭いいいいいいいいいwwwwwww

51Mako♪:2012/06/10(日) 18:36:02 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
15 作戦 雨依と美琴と信夜
 長かった髪を、肩よりも短くした美琴は、雨依、信夜と共に作戦を立てていた。
「___えーっと、まず、どうやってボールを運ぶ?」
これは信夜だ。
「うーん。相手は小方だからなー。」
これは美琴。
そして、雨依。
「連繋パスじゃね?あんだけ練習したんだし、できるっしょ。」
そうだ。美琴達は、かなり前から、連繋プレーを練習していた。
もちろんパスもだ。
「そうねぇ。小方は、ドリブルをカットする方が得意だもんね。」
「よし、それでいこう!駄目だったら、また作戦を立て直すってことで!」
そんな形で作戦会議は終わる。
「さぁ、いよいよ試合だな!」
___試合開始まで、あと1分。

52ゴッドハンド洋一:2012/06/11(月) 03:52:10 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
応援してるぞ栗棒シコ娘

53ゴッドハンド洋一:2012/06/11(月) 03:52:47 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
美琴だと…?
なろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッwwwwwwwww

54ゴッドハンド洋一:2012/06/11(月) 03:53:55 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
嘘なんかついたことないよ。
ジョークだよジョーク。
病んデレよ。ヤンデレ(笑)。
>>1は、可愛いおっちゃんだ。(笑)。

55ケルディオk:2012/06/11(月) 04:01:46 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
とっても面白い作品ですね。
芥川賞とれるよ!!!!
僕は、オxニー小説というか、シコシコ小説が大フェチなんだ。
損な俺は、コバルオンかな。

56ケルディオk:2012/06/11(月) 04:02:00 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
ケルディオでした(笑)。

57Mako♪:2012/06/11(月) 08:48:53 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ゴッドハンド洋一さん、ケルディオkさん、応援ありがとうございます。
頑張らさせてもらいます。

58玄野計:2012/06/12(火) 10:51:58 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>57
同一人物なんだけど。
相変わらず可愛いね文章書くね中坊。

59Mako♪:2012/06/16(土) 20:03:36 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
同じ人でしたか!すみません。
えーっと、まぁ、違う人だったらいけないな、と思って。

60Mako♪:2012/06/16(土) 21:50:04 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
16 公式戦 ~白石 対 小方~ 1p
 ピーーーーー。
「白石、小方、スタメンは番号を見せて下さい。」
赤、小方の番号は……4、6、9、10、11。
紺、白石は、5、6、9、10、12(信夜、雨依、夏月、翔、凪)だ。
美琴はベンチで待機している。
「お願いします!!」
挨拶も終わり、試合が始まる。
ジャンプボールは雨依と4番。
ボールは審判の手を離れ、空中に上がる。
二人は既に跳んでいた。
先に手に当たったのは……雨依___ではなく、相手の4番だった。
つまり、白石はディフェンス(守り)で始まる。
「ディフェンス一本 カット ソレ、ディフェンス一本カットソレ」
応援が始まった。
もちろん、美琴も声を出している。
小方はなかなか良い滑り出しだ。
信夜達の頑張りも虚しく、先取点を取られてしまう。
____が、まだまだ試合は始まったばかり。相手が少し有利になっただけだ。信夜達は仕返しと言わんばかりに、激しくオフェンス。ドリブル、パス、パス、ドリブルシュート。
ピー!と笛の音が鳴り、白石のメンバーは期待する。
ファールだ。恐らくフリースローになるだろう。
これでさらにシュートが決まれば、2〜4点稼げる。
夏月の放ったシュートは、ゴールの輪をクルクルと回り、今にも落ちそうなのだが、徐々に回る範囲が狭まっていき、ネットをくぐって床へ落ちた。
 これで、同点。さらにフリースロー。
夏月はフリースローが得意だ。
よっぽどのことがなければだが、外すことはまずないだろう。
「赤6番プッシング。ツーショット!」
夏月もらったフリースローは2ショットだ。
「2ショット」
__ドン、ドン。
2回ほどボールを床につき、夏月はシュートのフォームに入った。
ボールは夏月の手から離れ、ゴール、すなわち、リングへと向かっていく。
__ポスッ。
入った。
2本目。
「1ショット」
夏月は先程と同じように二回ボールをつき、打つ。
またこれも入り、得点は2対4だ。
試合が再開する。
小方はパスをするが、雨依がいとも簡単にカット。
雨依はそのままドリブルをしたのだが、4番にカットされてしまった。
「クソッ」
雨依が舌打ちをする。
4番はそのまま一人でボールを運び、シュート。得点が入る。
4対4。同点だ。
今度は白石がパスを出す。カットはされず、そのまま攻めていく。
__だが、ドリブルをつけばカットされてしまった。
6対4。8対4……どんどん点差は離れていく。
とうとう16対4と、4倍の得点差だ。
また信夜がボールを出す。
ボールをキャッチする。
__雨依ではなく、凪が。
凪は先程の雨依と同じようにドリブルで攻めていく。
夏月、雨依、翔もそれぞれ横、前を走り出す。
なぜか凪のつくドリブルはカットされることなく運ばれていく。
__凪からボールを奪おうとした小方の人達を後ろに残して。
凪はドリブルが上手く、どんどん相手を抜いていく。
最後に夏月にパスが渡って、シュート。
16対6。
そしてボールは相手に。
小方はボールを出すのだが、何度もドリブルをカットされ続け、言葉無く怒っている雨依がカット。
そのままシュートし、点差は16対8。
雨依はさらに、小方のパスをカットし続け、ついには追い付いたどころか2点の差をつけた。
ここで小方はパスを出す人を変え、4番にパスを出した。
4番は9番にパスを出した。
9番は体が大きく、縦横共にでかい。
9番がそのままシュートにいくと思われたが、違った。
9番の動きが止まる。
__翔であった。9番程ではないが、体が大きく、力の強い翔は9番からボールを奪った。
__が、
ピーーーーーー。
1クォーター終了のブザーがなった。

61Mako♪:2012/06/17(日) 22:57:46 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
突然申し訳ございません。
読んで頂けているのかは不明ですが、もしもいらっしゃれば、この小説の
「白石」を、「宮園」
に認識を改めてもらえませんでしょうか。
勝手なこととは分かっておりますが、どうか、ご協力お願い致します。

62Mako♪:2012/06/17(日) 23:48:13 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
16 公式戦 〜宮園 対 小方〜 第2クォーター(前半)

 「お疲れ様。はい、水筒。しっかり休めよー」
美琴はチームメイトに声を掛ける。
「おう!サンキュー♪あれ?美琴、今日スコアしないの?」
翔は、水筒を受け取りながら美琴に聞く。
「あ、うん。まぁ、ちょっと。スコアを練習したから、やりたいみたいで。」
美琴は言葉を濁す。
まさか「今日は試合に出れそうで」なんて間違っても言えない。
「そっか。なんかあったのかと思った。」
美琴は、試合に出れる、ということはコーチとしか話していない。
『美琴無しで、行けたら行く。できるだけ公式ルールにそってやろう』
というのがコーチと美琴の意見であった。
まぁ、もちろんヤバイ、と感じたら美琴が入る。

「2クォーター始めます。宮園の選手はT.Oまで来て下さい。」
試合がもうじき再開する。岬達2クォーターに出る人は急いで集まった。
相手は5、7、8、11、12番が出るようだ。
宮園は7(岬)、8(拓海)、11(空斗)、13(海斗)、15(敬太)が出る

ちなみに、空斗と海斗は双子だ。

「黄、OKです。」
オフィシャルの声と共にメンバーが出ていく。
「頑張れー!」
観客席、ベンチ……あちこちから応援の声が聞こえる。
2クォーターは宮園ボールからだ。
「いくよー」
岬の掛け声と共に2クォーターがスタートする。
岬は空斗にパス。空斗は拓海。そしてドリブル。
ここまでは先程と同じだ。
「さっきと同じようにまたカットしてやるよ。」
11番が小さな声で拓海に言う。
「あっそ。」
拓海は興味無さそうに返事をする。
11番がボールをカットしようと動いた。
11番の手がボールに触れた。その時。
ピー!審判が笛を吹く。
ファールだ。
よく見れば11番の手は拓海の手にふれている。
拓海は11番に取られそうになった」瞬間にどうにかしてファールになるよう、仕掛けたようだ。
宮園ボール。岬が海斗にパスを出す。
海斗はそのままシュート。

ガゴォン!!

大きな音を出し、ボールは跳ね返る。
それを岬はリバウンド、シュート。
今度は入った。
岬達は急いでディフェンスに切り替える。
___が、小方はすぐにパスを出し、ドリブルする。
そのドリブルのスピードは速かった。
この中で一番足の速い敬太でさえ追い付けず、得点を許してしまった。
宮園も負けてはいない。すぐにパスを出すが、カットされてしまった。
そして、そのままゴール。
岬は今までより速いパスを出した。
今度はカットされない。そのままプレーをしようとしたのだが、あっという間に取られ、シュートされてしまう。
そんな感じで時間はどんどん過ぎていく。
仕方ないので、宮園はタイムアウトを取った。
交代だ。
「海斗、交代。美琴!」
コーチの言葉に一同はざわつく。
「え?美琴、出ていいの?」
そんな声にコーチが、
「協会から連絡が入って、美琴は出て良いことになった。条件付きで、な。」
と説明する。
「あー、だから美琴髪、切ったんだ!」
信夜が言うと周りも
「そっか。そういうことか。」
と納得。
そして試合、再開___

63ピーチ:2012/06/18(月) 00:01:43 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

ヤバイヤバイ!!美琴ちゃん、本気で出場!!

頑張れ!美琴ちゃんがいれば百人力だ!!!

まーけーるーな!がーんーばーれー!!!

64Mako♪:2012/06/20(水) 01:38:06 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ピーチ>>

ありがとー!

でも、美琴が活躍してくれるのかは、私にも分かんないww←(作者お前だろww)


読んで下さっている皆様>>

自分はこれから、期末テストのテスト週間です。

なかなか来れませんが、気長に待ってて下さいね♪

これからも、「ボク恋」をよろしくお願いします!

65ルシエルk:2012/06/20(水) 18:53:02 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
よう、燐。
やっぱ、てめえの小説つまんね。

66Mako♪:2012/06/20(水) 20:47:52 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
にゃ!?ルシエルkさん、何故ここで燐さんが出てきた!?
っていうか、悪口(なのか?)は言っちゃ駄目だよ。
怒っちゃやだよん♪

67ルシエルk:2012/06/20(水) 23:43:28 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
燐(てめえの仇名)

68:2012/06/21(木) 04:35:17 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>66
男…

69Mako♪:2012/06/21(木) 19:57:31 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
そ、そうか。そうなのね、わかった……
というか一行レスって駄目なんじゃぁ……

70Mako♪:2012/06/21(木) 22:59:11 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
17 公式戦 ~宮園 対 小方~ 美琴、参戦

 美琴は、コートに入りながら、先程の話し合いのことを思い出していた。

「いいか、みんな。美琴は、何で髪を切ったと思う?」
コーチが問う。
「えーっと、それが協会が出してきた条件だから?」
凪が答える。
「まぁ、そうだが、じゃあ何で協会はそんな条件を出してきたんだと思う?」
コーチはもう一度問う。
今度はなかなか誰も口を開かない。
「……女子ではなく、男子として試合に出るってことっスか?」
信夜が口を開いた。
「ああ、そういうことだ。 
だから、みんな、間違っても美琴の正体を言うんじゃないぞ。」

___美琴は自分の体を見た。
 女に見えはしないだろう。
胸だって無いも同然のため、サラシを巻く必要はない。
髪を切っただけなのに、美琴は自分が自分ではないような気がした。

ピー。
「宮園ボール」
試合が再開する。
「ヘイ!」
美琴はパスをもらった。
そして、ドリブルと、ギリギリまで見せかけ、ゴール下の敬太にパス。
敬太はシュートを打つ。美琴は、シュートが入らなかったときを考え、リバウンドに回る。
シュートが決まると、美琴は自分のマークに付いた。
相手がドリブルをつけばコート外へ押し出すようにディフェンス。
パスをしようとすれば距離詰めつつも、ミートされないように足をカバー。
そして、相手がパスを出そうとボールを軽く持ち直す。
そこに美琴は手を入れ、器用にカットし、そのままレイアップシュート。
___そのフォームの美しいこと。
片足を高く上げ、もう片足は床を強く蹴る。そして手は、1ハンドで、高く、高く上げられている。
美琴の一番得意なシュートなだけあって、そのシュートは入った。

相手はすぐ、速攻に入るのだが、チーム1足の速い美琴は軽く走ってパスカット。そのまま仲間にパスを出し、シュート。
相手のボールになり、パスが出て3秒。ボールは、小方は持ってなかった。遠くにいた筈の人間が、美琴が、そこまで走り、カットしたままシュートしたのだ。
シン__とした中、ボールが弾む音しかしない。
相手がボールを出す暇なく、2クォーターは終了した。
得点、24対26__宮園、リード。

71:2012/06/21(木) 23:56:50 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>69
一行レスがダメだってところに執着する辺りとかも似てるね
だから、「燐」なんだよ。そんな、愚かで鈍い思考回路を持つキミは、「燐」でいいよ。
あと、義務って知っているかい。一行レスがどうとか、ダメなら禁止すればいいのにね。
じゃあ、何で一行レス可能かというと、
そんな義務は、ここには、無いからである。つか、俺には関係無いからね。

72:2012/06/22(金) 00:06:23 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
男かどうか聞いてんだよ。女なら舐める。

73Mako♪:2012/06/22(金) 17:48:20 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
へぇ!そうなんだ!
勉強になりました♪
ありがとう!

え〜?男か女か?
舐める?なにそれ?
ていうか、自分女子だよ!?
もう!口調で気付こう!?
うぅ、なんか女子に見えんってよく言われるからショックだぁ!

74:2012/06/22(金) 20:08:10 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>73
まだ女じゃないな
SJなのかね

75ビクティニFIRE:2012/06/23(土) 22:15:19 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
ラッキーだったね。ボクに絡まれて。

76Mako♪:2012/06/25(月) 02:10:39 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ムムム、これは大変だ。
自分でチャット化は控えると言ったばかりなのに……。
ということで、(まとめちゃうよ?)計s、私、あなたのスレッドには手をださないつもりです(はい、今後一切。コメントはするよん♪)ですので、計sも、コメント以外なるべく書き込まないでね!
あ、みんなもなるべくそうしてー!
(私が判断するから、えらいことになるわぁ。)←(笑)

77Mako♪:2012/06/25(月) 02:34:35 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
18 ”天才”というものは 美琴の苦しみ

天才には、2種類の者がいる。

__ひとつは、才能を持って生まれ、いろんな業(わざ)を身に付けていく者

__もうひとつは、才能は無いけど、無いから、努力して、汗だくになって、「もういいよ」と言われたって努力を止めない。
いわば、「努力の塊でできた者」。

何も知らない者は言うだろう。
「見て!”天才”プレイヤーがいるよ!」
とか。
そういう人が言う”天才”とは、きっとどちらのタイプの”天才”だろうと関係ない、という意味があるだろう。
努力する者、努力しない者。
まったく違うものだけど、人は同じように捉える。

努力に気づいてもらえなくて。
__笑っていながらも、人のいないところでは涙をながす者だっているだろう。
例えば、美琴のように。

彼女は、
「さすが天才!」
と言われても、
「さすが、努力した甲斐があるね」
とは言われない。

だから彼女は人のいないところで泣く。
__誰だって、私の苦労を、努力を分かってくれない。私を、”天才”と呼ぶな!私は天才じゃない!

と。

苛立ちから、美琴は”美斗”をつくった。
たしかにそうかもしれない。
美琴は、自分の努力を気づいてもらえない悔しさに、他の”天才”と一緒にされて、でも、反論できない自分に、苛立って、”美斗”をつくったのだから。

78:2012/06/26(火) 01:06:53 HOST:ntfkok244208.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
やっぱ、負運。

79Mako♪:2012/06/27(水) 02:26:28 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
彼女はいつも一人だった  駿斗

彼女はいつも一人だった。
バスケも、学校も、家でも。

仲間とは仲良くても、相手チームとは仲良くできない。仲間とも時折、壁を感じる バスケ。

駿斗達とバスケの話をしていたら周りの女子から「男子といた方が楽しいんでしょ!」と仲間外れにされる 学校。

親は二人とも仕事で忙しくて相手にしてくれない。兄も中学生になってから相手にしてくれない。静かな家。

____彼女はいつも一人だった。

俺は、いつも見ていた。
彼女が一人なのを。
なのに、声を掛けられなかった。
「どうしたんだ?」って聞いてやれなかった。

__美琴が泣いているのを見てしまったから。
人前では強がり、一人になってやっと自分を出せる。
__俺と、一緒だ。って思った。
でも、違った。

俺は家が金持ちだから「いいこ」にしないといけない。
だから、不満が貯まって、__爆発。
でも、爆発できるだけ、よかった。
アイツは、不満が貯まっても、慰めてくれるヤツなんていないし、仕事で忙しい親に迷惑をかけられない。
だから、一人、こっそり泣いて、少しでも不満を無くそうと、頑張っていた。
強くないのに強がった。
悲しいことあっても、慣れているから悲しまない、彼女を気味悪がるヤツもいた。
でも、アイツは負けなかった。負けようとしなかった。

”天才”と呼ばれ、期待される。
___これ程のプレッシャーがあるだろうか。
美琴は、『男子の中で、女子一人、頑張って、男子に負けないくらい』ってヤツ。それを勝手に”天才”。
勝手な大人のすることは、子供を傷つけている。
そんなことにも気付かない。

俺は、アイツを見ていた。
見ていたら、切なくなる。
でも、目を離せない。__何故だろうか。

80Mako♪:2012/06/27(水) 21:42:03 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
19 陵が見たもの

 今から5分程前__
陵は二階から試合を眺めていた。
不意に、
「あれ?宮園の一番前に座ってんの誰だ?」
と呟く。
隣にいた少年__明久(あきひさ)が答える。
「さぁ、誰だろ。おおかた、”病院に行ってて、ついさっき来た”みたいな?」
今、二人が話しているのは、もちろん美琴のことだ。
「あれ?そういえばあの女子が居ねぇけど。」
陵が気付いた。
「ふぁあ。帰ったんじゃねーの」
欠伸をしながらだるそうに明久が言う。
「ふぅん。じゃ、キャプテンのいないチームねぇ。」

__そうこうしているうちに、2クォーターが再開する。
宮園のメンバーを見て、陵が「あっ」と声をあげる。

「なんだよ、陵。宮園、キャプテンいるじゃねーか。っていうかさっきのあいつじゃねーか。」
明久が文句を言う。
「いや、俺も知らねーよ?あの女子に『キャプテンってアンタ?』って聞いたら『そうだよ』っていったから。
くそ、騙された!」
陵は陵で苛立ちの声を上げる。
「まあまあ、落ち着けって。4番の奴が帰って、代わりの奴が着てるだけかもしんねーだろ」
そういうことで、試合がスタート。

しばらくすると、
「え、何あれ。4番、ガチで上手いんだけど。」
「っていうか、あんなに上手いのになんで今まで出てなかったんだ?」
周りの奴等も驚きの声をあげる。
(雨依の言ってた奴はコイツか。)
陵は一人、黙って試合を見ていた。

__今の2分で宮園はかなり有利になった。

恐らく、このまま自分達と当たるときが来るだろう。

「おい、明久。しっかり見とけよ。」
陵が静かにいうと、明久は驚いた顔で
「わあ、なんか陵が珍しく本気?」
なんておちゃらけてる。
__コイツは放っておこう。
陵は試合に集中した。

81ピーチ:2012/06/27(水) 21:44:02 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

うわっ、美琴ちゃん凄い!!

誰にも気付かせないって言うのが凄いよ!!

美琴ちゃんって「天才型」って言うよりは「秀才型」だよね、どっちかって言ったら←違ったらごめん!

82Mako♪:2012/06/27(水) 21:50:00 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ピーチ>>

 でしょ?なんか人って髪の長さが違うと他人に見えたりすんだよねー。

 うん!そうだよ。っていうか気付いてくれてありがとー!
 美琴のそのことに気付いてやってくれる人が一人増えたぁ!
 バンザーイ!←アホ

ネタバレしちゃうと、実は美琴のことに気付いている人はあと二人います!
正体は一体!?←馬鹿

応援宜しくね♪

83ピーチ:2012/06/27(水) 23:00:46 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

やばっ、あたし3番目だ・・・

どーせなら1番がよかったぁ!!←あほ。

うん♪これからも応援するよっ♪

それからー、どーせならつっきーのキャラを勝手に使って小説も読んで見てちょww←馬鹿者ww

更新待ってるね〜♪

84Mako♪:2012/06/28(木) 00:21:54 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ピーチ>>
 
 うん、まぁ、出てくる奴をいれると3番目、(いや、4番目か。)だけど、読者だと一番だよ!

それなら毎回読んでる!
紫の歌、紫の歌とのコラボは毎回!
ピーチの小説と月波sの小説って面白いもん!
ピーチの小説、3つとも楽しみにしております。

更新待ってるよん♪

こっちも頑張るね!

85Mako♪:2012/06/28(木) 00:52:43 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
20 公式戦 【宮園 対 小方】〜第3クォーター〜  連繋プレイ

 「お疲れさん!さすが美琴だな♪」
 雨依がタオルと水筒を持ってきてくれた。
 「……サンキュー。」
 美琴はそれを力なく受けとる。
 「何、放心してんだよ。美琴。試合 はこっからだぞ?」
 雨依が心配している。



 「第3クォータ始まるので、各チームの選手は来て下さい。」
ハーフタイムも終わり、宮園、小方、各自コーチに言われた選手が出る。

宮園・・・4.5.6.8.9
小方・・・4.5.7.9.10  である。
両者は各自一番番号の近い相手に着く。
小方ボールだ。
4番→5番→7番→4番とパスを繋げていく。そして4番はドリブル。その間に他の4人は走る。
1クォーターでは、ここでパスが出たのだが、今回は中々でない。

それもそのはず。
5番のディフェンスを信夜に任し、雨依は美琴と共に二人で4番のディフェンスに付いた。
二人共、背は低いが、ジャンプ力がある。高いパスも低いパスもとれるし、美琴の反射神経があればフェイントにだってついて行ける。
「クソッ」
4番が苦し紛れのパスを出すが雨依がジャンプし、カットする。
途端、美琴・信夜が走る。
雨依はまず美琴にパス。
3人は三角を描くような形をとる。
相手の4番が少し先にいた信夜に付いたため、美琴は雨依にパスを出した。雨依はレイアップに行くと見せかけ、自分に付いた4番を避けるように上手くバウンズパス。
そして信夜がシュート。
ここまでに掛かった時間、
たったの10秒。
高速連繋プレイが成功した。
美琴、雨依、信夜の3人はすれ違いぎわにハイタッチ。

86ピーチ:2012/06/28(木) 20:54:05 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

おぉっ!美琴ちゃんかっこいい!!

えっ、見ててくれたの!?

感謝感激っ!!ありがとー!!

うん!じゃあ文才ないなりに頑張るよ!!

87Mako♪ (happy☆人間):2012/06/28(木) 21:39:37 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
にょわぁ!?

ピーチは文才バリバリあるじゃん!

ウチにはお堅い文章しか書けないけど、
. .
ピーチは面白い小説が書けるもの!
だからピーチ様に美琴をほめてもらえて、感激の嵐!

88ピーチ:2012/06/28(木) 22:10:05 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

にょわぁ!?は、こっちの台詞だよー((泣

・・・あんね、あたしの脳内に「文才」と言う言葉は愚か「才能」と言う言葉がないのでゴザイマス。

あたしがピーチ様だったら、それはきっと地獄の番人的な存在だネww

89Mako♪:2012/07/07(土) 01:13:45 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
>>ピーチ

じ、地獄の番人……なんかかっこいー!
自分そういうの好きだけど、ピーチは断然!天使系でしょー☆
自分と違ってwww
はい、自分は腹黒ですので、たまーにやばい文章入りますが、気にしないでくださいね♪

90Mako♪:2012/07/07(土) 02:07:45 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
21 第4クォーター

第4クォーターが始まる。
メンバーはどちらも先程と同じだ。

スタートは、宮園。美琴がパスをもらい、一番得意なシュートを打つ。
___入った。と思ったのに、ボールが、ぶれた。
はっとして美琴の目線を追う。
そこには、___あの人が、いた。

無意識のうちに、雨依の口から声がこぼれる。
「__駿斗、さん。」

美琴は、確かに駿斗さんを見て、動揺していた。
どうかしたのだろうか。

雨依までが動揺する。そこへ、信夜がきて、
「おい、美琴と駿斗が、2秒くらい見つめ合ってた!!」
って囁く。
信夜は本当に変なところをよく見ている。

__そうか、見つめ合ってたのか。
それなら、動揺するのも分かる気がする。

その後、美琴は一度もミスをしなかった。
このまま、試合は順調に終わると思っていたのだが、

__パタリ。人が倒れるには軽すぎる位の音がして、音のした方を雨依が見ると、美琴が倒れていた。

会場がざわつく。試合が中断された。

「美琴!美琴!」
いくら呼び掛けても、美琴は目を閉じたままだ。

すぐ、上にいたはずの駿斗さんが、下りてきて、美琴を背負い、コーチにアイコンタクト。そのまま外に出た。
試合は、凪を入れて再開された。

91ピーチ:2012/07/07(土) 09:31:40 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

えええぇぇぇぇぇぇ!?美琴ちゃんどーしたの!?

ちょっと待って!何がどーなってんの!?

92Mako♪:2012/07/08(日) 00:03:32 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
22 ”美琴” = ”美斗”

 人気のない、静かな体育館裏で、二人は話していた。

「__っ、美琴!お前なぁ!」
駿斗が苛立ちの声をあげると、美琴は肩をビクリとさせ、そっと上目使いで駿斗を見る。
「熱中症ぐらい、気付けぇ!!」

そんな駿斗に美琴は、顔をひきつらせながら
「ご、ごめんなさい………」
声はだんだんと小さくなっていき、語尾は聞こえないぐらいだ。
「もう、あんまり無茶すんじゃねーぞ。お前を心配して、みんなだって試合に集中できないだろ?」
駿斗の正論に、美琴は首を縦に振る。


辺りを再び、静寂が包み込む。

駿斗が口を開く。
「なぁ、美琴。本当はさ、”美斗”なんて、もう居ないんだろう?」
__美斗。その名前を聞くと、美琴の目から涙が溢れ落ちる。

 __自分が作り、自分が捨てた、友。

「……うん。もう、今は居ないよ。……私がアイツを、美斗を、捨てたんだから。」

「そっか。」

「でもね、駿斗。美斗は今だって私の力。今日も、美斗が力をくれたんだよ。『久しぶりで、腕が鳴る』って聞こえたもの。」

「じゃあ、美斗は美琴の一部になったのかもしれないな。」

「うん。」

__美斗は今も、きっと、美琴の中で生きているさ。

駿斗は心の中で呟くのだった。

93ピーチ:2012/07/08(日) 00:09:37 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

おぉっ!騎斗君の台詞が凄い!

・・・熱中症だったのね。うん。

んじゃ、美琴ちゃんはしばらく安静にしてること←は?

94Mako♪:2012/07/08(日) 00:35:54 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
>> ピーチ

わわっ!

返信遅れてすんません(汗)

そうだよー。熱中症☆

それも、軽度だから安心してね☆

あのー、ピーチ、1ついいかな?

駿斗の名前が……漢字が。
↑は、「はやと」って読むけど、打つのは「しゅんと」でいいよ★
きっとすぐでるハズ。

★。.・☆。.・★。.・☆。.・★。.・☆。.・★。.・☆。.・★。.・☆。.・★。.・☆。.・★
お知らせです。
皆様、この物語も、もうじき100を突破します。(やったー☆)
皆様のおかげでございます。
ありがとうございます。
さて、本題です。
ここで、100スレ突破記念として、
番外編をやります。
ですので、99くらいになりましたら、書き込みを一時、ストップして下さい。101〜はOkです。

ご協力お願いします。

95ピーチ:2012/07/08(日) 00:40:39 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

いやいやいやいや!その☆の理由が・・・

あぁぁぁぁ!?ごめん!すまん!←あほ。

・・・はい。名前間違えないよう、努力精進いたします。←どーゆー意味だww

もー100レスかー。早いなー。あたしは、つっきーとのコラボもやっと60に突入したのにww

96Mako♪:2012/07/08(日) 01:01:17 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
えー?早くないってばwww

ピーチの方が後に書いたんだから、ピーチの方が早いのです(: 3 :)>
亀更新でごめんねー(>.<;)

97ピーチ:2012/07/08(日) 13:14:25 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

えー?はナイト思う・・・((泣

あたしは全然!だって無茶苦茶亀更新だもんっ!←いばるな。

仮に更新したとしても最悪な文章だしね・・・((泣

98Mako♪:2012/07/16(月) 22:30:55 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
23  俺達の”力”  雨依

 (……美琴、大丈夫かな。)
 コートの上を走りながら、雨依は一人、美琴の心配をしていた。
 (休憩のとき、おかしいと思ったのに。熱中症……)
(ゴメンな、美琴。俺達、お前が居なくても勝ってやるから!)
 一人、決意するのだった。

「キャプテン不在で大丈夫?」
相手がちょっかいを出してくるが、雨依達は、
「はっ!それがどうしたってんだ。アイツが居なくたって俺達は勝てる!」
といって、相手にしなかった。

信夜が絶妙なパスを出し、雨依はドリブルで運んでいく。凪にパスして、ディフェンスが凪の方へ行った隙に信夜は逆サイドへ走り込み、パス、シュート。
「「「「「俺たちの力を見せてやる!!!」」」」」

その後、宮園は、30点の差をつけて小方に勝利した。

99Mako♪:2012/07/16(月) 22:35:19 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
こんにちは!久しぶりに投稿しました。
もう、なんか最後の方は適当になってますね。はい。
すみません……。

 まぁ、それはおいといてですね!次は念願の100でございます。

ということで!月波sやピーチを見習って、ラジオ風にこの小説(?)の裏話を公開しちゃいたいと思いまーす☆

では、ごゆるりと。

100Mako♪:2012/07/19(木) 23:38:10 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
100スレッド突破記念

美「皆さん!こんにちは♪この物語の 主人公、美琴だよ!」
雨「今回は、100スレ突破ということ で、裏話を紹介するらしいぜ」
美「あー!もう雨依!!なに人の役割 、とってんのよ!」
雨「(う、なんか嫌な予感……)」
美「こら!逃げんじゃねー!待て!」
雨「イテテテ、殴んなって。ゴメン、 ゴメン。」

M「まぁ、二人は置いといて、始めよ っか。駿斗!頼んだよ!zzz…」
駿「は!?俺?……っておい!Mako♪! 寝るな!」
 「仕方ねーな。じゃ、いくぞ。」
 「なになに、この話は、作者自身周 りのこと。だと!?」
美「えー!?それって、私達にはモデ ルがいるってこと!?」
駿「あ、ああ。そうみたいだな。ん? なんか端っこに書いてあるな。」
美「どれどれ?『小方の人達のように 、モデルが存在しない人もいます。 モデルがいるのは今のところ、美琴 、駿斗、将斗、龍斗、雨依、信夜、 岬……』って宮園のやつ全員!?『 と、お兄さん』かぁ。あ、これ、私 の兄ちゃんのことか。」
信「え?俺のモデルって誰だよー!? Mako♪!起きろ!」
M「うるさいなー。聞こえてるよ。モ デル?秘密だよ。ちなみに、美琴ち ゃんは、私がモデル。なんだけど、 実際私の10000倍うまいからねぇ 。ま、『男バスのキャプテン』って とこが同じくらいかな」
美「えーーーーー!?私のモデルって Mako♪なの!?」
M「なに?不満かしら?(ニコッ)」
雨「あー、うん。この人がモデルだな 。完璧に。」

駿「ま、つまりは、だ。この物語は、 お前の理想が詰まってる訳だな。」
M「うーん。合ってるけど、合ってな いんだよな。これは、私の理想だけ じゃなくて、君達の物語だからさ。 私はそれを記録してるだけだね。君 達が物語を、今、現在、作っている んだ。」
美「へぇ。そうなんだぁ。」    
M「(……誤魔化せたかな?)」
美「ん?なんか言った?」
M「いや、いやなにも。あはは♪」
駿「(ボソッ)Mako♪。バレバレ。」
M「あっれー、駿斗君。そんなに死に たい?……そうだ!次駿斗が話に出 てくるときは恥ずかしいことさせち ゃおっと♪フンフン♪」
駿「わぁぁぁ!わ、わかった。黙っと くから、止めてくれ!」
M「プッ。分かったよ。クスクス。」

美「?どうしたんだろう。ま、いいや 。時間もないことだし。みんなー! いっくよー!せーの!」

全員「これからも『ボク恋』をよろしくねー☆」

101ピーチ:2012/07/20(金) 18:17:50 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

うわっ!美琴ちゃん面白い!けどそれ以上にまこ&駿斗君の最後らへんの言い合いも面白い♪

あたしは絶対ここまで出来ない…((泣

102Mako♪:2012/07/24(火) 23:51:36 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ピーチ>>

Thank you.
しかし、私にはあれが限界なのだ。
ピーチはもうすでにできてるよーー!

私なんかただでさえ短いタイトルをさらに短くしちゃうという、ね。www

103計ちゃん:2012/07/25(水) 01:42:26 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>1
まこちゃん可愛い

104計ちゃん:2012/07/25(水) 01:46:59 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
〉〉1

105計ちゃん:2012/07/25(水) 01:49:17 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>が打てない

106計ちゃん:2012/07/25(水) 01:56:39 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
PCの文字登録能力便利。

107計ちゃん:2012/07/25(水) 01:58:40 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
入力モードの文字登録モード便利。

108計ちゃん:2012/07/25(水) 01:59:09 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
まこちゃんのまxこch

109計ちゃん:2012/07/25(水) 01:59:54 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
僕は正義のヒーローだから、まこchも困ったことがあれば

110ピーチ:2012/07/25(水) 08:10:44 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
まこ>>

えーいーじゃん別に!文才あるんだから!!

…文才分けてくれません?←文才なさすぎて悲しい人w

111計ちゃん:2012/07/25(水) 14:05:23 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
計ちゃんねる
計ch

112計ちゃん:2012/07/25(水) 14:10:41 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>110
貴女だれ。

113計ちゃん:2012/07/25(水) 14:44:59 HOST:ntfkok216029.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
僕は、聖剣士ケルディオ。ビクティニの親友だ。

114Mako♪:2012/07/25(水) 23:20:56 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
24 連戦 ~復活と意外な助っ人~

 「先程はご迷惑をおかけして、すみません。でも、もう大丈夫です。」
美琴はチームのみんなに頭を下げた。
「美琴の復活。よっしゃ!」
チームメイトが喜んでいる。
「でもなぁ、病み上がりも同然なんだぜ?蒼井。大丈夫なのか?」
駿斗だけが不安そうだ。
駿斗が口を開くとすぐに、下級生達、すなわち信夜から、実波(みなみ)の5〜1年が駿斗のそばへ来る。
「駿斗!今日は練習ないのか!?」
と信夜、岬。
「駿斗さんですよね!バスケの腕は、美琴の何十倍も上だと聞いてます!」
これは雨依。
それに対して駿斗は冷静に答える。
「練習?入っているチームも無いのに、するのか?」
「ま、俺達は蒼井よりも3年先に始めてるからな。蒼井なんて龍斗の足下にも及ばねぇし、比べもんになんねぇって。こんな雑魚と比べんなよ。」
「えええええええ!?」
美琴と駿斗以外が驚きの声を上げる。
2つの意味で。
先程の答えの前者に対するのは、”事件”の前からいた者である。
「え、え?駿斗、違うチームに行ったんじゃ?」
その全員が混乱している。
後者については、”事件”の後から入った者である。
混乱するチームに美琴が冷静に、しかし最後の方は早口で説明する。
「益岡、早谷、吉原は確かに違うチームに行った。でも、益岡だけはね、家の事情で辞めたんだ。
益岡は3人の中で一番上手いからな。
そりゃ、ウチじゃまだ吉原よりも下手だけど、何もそこまで言わなくたって良いじゃんか!!!」
美琴は怒っているようだが、そうは見えない。

チームにしばらくの沈黙が走る。
「……ね、益岡。」
沈黙を破ったのは、美琴。
「次の試合。多分、いや全体私達じゃ勝てないと思う。だから、さ。」
そこまで美琴が言うと、駿斗は分かってると言うように肩をすくめ、言葉を繋げる。
「わかってる。俺が助っ人として出てやるよ。でも、俺が出るのは、本当にピンチになったときだけだからな。」
この言葉にはコーチも意見はないようで、駿斗は宮園の、助っ人となった。

115Mako♪:2012/07/25(水) 23:26:50 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
ピーチ>>

ええ!?私なんかのミジンコ以下の文才で良ければ全てどうぞ!!!

ピーチの為ならいろいろしますよん♪

116Mako♪:2012/07/28(土) 00:24:31 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
……。
どーしよー!?< (@ o @) >
なんか変になって、アイディアが浮かばねーーーーー!?
だれか助けてーーーーーーー!!!!!!!!!

117Mako♪:2012/08/05(日) 23:25:01 HOST:hprm-57422.enjoy.ne.jp
25 宮園 vs 峰ヶ崎

駿斗もチームに加わり、いよいよ決勝戦が始まった。
1クォーターに出場するのは、
美琴、雨依、空斗、翔、凪。
一方相手は、
4、6、7、9、11。

……………。

ピーーーーーーーーー!
試合開始の笛が鳴った。
ジャンプボールは美琴と陵。
「……。」
陵は何かを言いかけ、止めた。
それに気付いたのは雨依ただ一人。
ジャンプボールは美琴の勝ちで、試合は宮園ボールで始まる。
落ちるボールを雨依が拾い、空斗へパスを出した。
空斗はきれた美琴にパスを出す。
美琴はドリブルもつかずにそのまま大股でステップを踏みレイアップ。
宮園、先取点。
続いて、峰ヶ崎が攻める。
6番がパッと誰も居ないところへパスを出す。
__誰も居ないと思われた所に、黒いユニフォームが入った__。
__いや、横切った。
気付いたときにはもう、陵がゴール下でシュートを打つ姿勢に入っていた。
その場の全員が唖然とする中、ボールがゴールに入り、床を弾む音が聞こえた。
陵が走り、そのままドリブルで運んで自分で打った。
___これが見えていたのは、美琴と、駿斗だけ。
美琴は、見えていたのに追い付けなかった自分に苛立ちを覚えた。

美琴はすぐにボールを取り、雨依にパスを出す。雨依はゴール近くにいた翔にパスを__どちらかと言えば、ぶん投げるに近い__を出した。翔はそれをキャッチし、シュート。
__するのだが、そのボールはいつの間にか走り込んだ陵にはじかれてしまった。
運良く弾きとんださきにいた凪がボールを拾い、シュートした。
こっちはなんとか入ったのだが、試合を見ていた人全ての人が、陵の足の速さに驚きを隠せなかった。
(__そうか。あの試合も、こんな風になって負けたんだな。)
美琴は納得と共に、不安を心に抱いた。


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