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海でキミに恋をした〜ちょっとしょっぱい恋の味〜

10ぽよぽよ:2012/02/08(水) 21:06:24 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
次の日からあたしは海と口を聞かなかった。

海もあたしに話しかけなかった。

そしてそのまま、時間だけが過ぎていった。

でも、なんか胸の奥がモヤモヤする…。

何でだろう…。

11ぽよぽよ:2012/02/08(水) 21:06:57 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
そしてあたしは久しぶりに海に行った。

すると、海がいた。

12ぽよぽよ:2012/02/08(水) 21:12:56 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
「あっ…柚海」

名前呼ばれたの、久しぶりだなぁ。

「な、何?」

あたしは怒られるかと思った。

海に来るなと言われたから。

「ごめん…柚海」
「…どうしたの?」

海は右手に何か持っていた。

ちょっと気になる。

「俺…柚海に言わないといけないことがある…」
「何?」

いつもの海じゃない。

なんていうか…雰囲気が暗いっていうか…。

「俺、転校するんだ」
「へッ!?」

転…校?

「う…そ…。ねぇ、嘘って言って!!」
「嘘じゃない。…本当」
「そんな…」

あたしは海に駆け寄った。

「何で!?」
「…お父さんの都合で」
「で、でも、近い…よね?」

海は首を横に振った。

「嘘…もう、会えないの?」
「多分…」
「そんな…ッ!」

頭が鈍器で殴られたみたいにボヤーっとする。

「いつ…?いつ…転校するの?」
「…今週中には」
「そんなぁ…」

すると海はあたしに右手を差し出した。

「貝…殻?」
「海に落ちてた貝殻で、指輪つくってみたんだ」

だから…海に来るなって言ったんだ…。

海はあたしの左の小指に、貝殻の指輪をはめた。

「海…あたし…海と離れ離れになりたくないよ…」
「…俺、もうひとつ言ってないことがあるんだ」
「何?」

あたしの頬に一筋の涙が伝う。

「俺、柚海のことが好きなんだ。…付き合ってください」
「…あたしも!」

あたしは海に抱きついた。

「だから…転校しないでよぉ…。あたし…もっといい子になるからぁ…。うわぁ〜ん」

涙が止まらない。

すると海が、あたしにキスをした。

優しく、そっと。

「俺も転校したくないよ…。でも、運命は変えられないんだ」

そして海はあたしの耳元で囁いた。

「また、きっと会おうね」

そう言うと海は帰っていった。

「うっ…海ぃ〜〜」

あたし、やっぱり海が好き。

海が隣にいないとあたし…

「やだよぉ〜〜」

あたしはずっと泣いていた。

恋の味って、海と似ていて、しょっぱい味なのかな?

13ぽよぽよ:2012/02/08(水) 21:13:14 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
今日はここまでです^^


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