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幸せのカタチ
1
:
ぱーさん
:2012/01/22(日) 23:30:48 HOST:115-39-252-178.aichieast1.commufa.jp
はじめまして!
小説は初めてなので
その辺はご了承ください。
2
:
ぱーさん
:2012/01/22(日) 23:41:23 HOST:115-39-252-178.aichieast1.commufa.jp
あなたと出会ったことは
今でもよかったのか分からない
どんなに思い返しても
楽しいことより辛いことの方が多い
でもその辛さの裏には
人の優しさや
人の愛の深さや
人の目を反らしたくなるほど
嫌なところ……
私の人生で出会ったことのないほど
人のたくさんの表情が見れました
たった半年しか一緒にいなかったけど
私は夢中で恋をしました
そしてこの半年は私にとって忘れられない
半年となるでしょう
そんなごくごく普通で
どこにでもありそうな恋愛話に
どうかお付き合いください
3
:
ぱーさん
:2012/01/23(月) 22:23:17 HOST:115-39-252-178.aichieast1.commufa.jp
カチカチカチ………
静かな電車の中に私が携帯を操作する音が聞こえる
時刻は平日の夕方
綺麗なオレンジ色の夕日が眩しく車内を照らしている
そんな夕日を避けるように
電車の隅で携帯をいじっている一人の女子高生
濱田千夏(ハマダ チナツ)
2月も下旬となり私は4月から高2になろうとしていた
何か特別出来るのではなく
特別熱中するものもなく
ただ毎日をなんとなく過ごしてる
そんな私が唯一毎日やっていることがある
それは………
(25歳で車持ちかぁ〜 メール送っておこ)
声に出さずにつぶやく
メール送ったのは今日で何回目だろう……
数えきれない
とりあえず少しでも気に入ったのならメールする
それが私のやり方
私は、あちこちのSNSに登録し
プロフィールを簡単に書き
誰でもいいから遊ぶ男を探している毎日を送っていた
ちょっとでも写りがいい写真を貼ると
面白いくらいメールが来る
逆に私がメールしても
返ってくる確立が高い
なんとなく毎日を過ごしている私には
これが唯一の楽しみ
休日は暇がなくなるし
美味しいものを食べさせてくれる
2〜3回会っただけでホテルに行くこともあった
けれど一人になると
自分はやっぱり誰からも愛されてないと
痛いくらい痛感するときがある
それでも抜け出せない
抜け出したらもっと寂しい毎日が来ると思っていたから
4
:
ぱーさん
:2012/01/28(土) 17:40:01 HOST:115-39-252-178.aichieast1.commufa.jp
私はもう本気で人を好きになれないとさえも思った
好きになって付き合っても
相手はただヤリ目
そんな人と何人も出会ってきた
信じても裏切られる……
だったら信用なんてしない方がいい
遊びなら私も傷つかないし
相手も満足する………
そんなことを考えてたら
ある一通のメールが届いた
『よかったら絡もう!』
いたって普通の文章だった
もちろん私はいつも通り返信をする
この人が私が今まで出会ってきた中で
一番優しくて
一番愛して
一番愛されて
一番傷ついて
一番夢中になって
一番出会ってよかったと思えた人だった
5
:
ぱーさん
:2012/01/28(土) 18:22:45 HOST:115-39-252-178.aichieast1.commufa.jp
男の名前は桜木祐樹(サクラギ ユウキ)
私の一つ上の高校2年生
あまり年上でないことにがっかりした
けれど遊ぶ相手なら誰でもいい…と
私はメールを続ける
祐樹とのメールは楽しかった
年が近いこともあり学校のことで盛り上がった
こんな変な校則があるとか
変な先生がいるとか
いつもメールするのは大学生や社会人が多かったから
年が近いとこういう楽しみもあるんだと
しみじみ思う
まるで同級生と話しているみたいで
変な気を遣わないでよかったから
ある意味楽だった
『千夏とメールしてると楽しいよ!』
『本当?嬉しいなぁ〜』
『めっちゃ気が合うもん。千夏が彼女なら幸せなんだろうなぁ』
こいつもか…
すぐにヤリ目だと分かった
でもそんなの予想内だし
別に何とも思わなかった
時刻は夜の12時
そろそろ面倒くさくなってきた私は
また別の人を探せばいいかと思い
メールの返信をしないまま眠りについた
6
:
ぱーさん
:2012/01/30(月) 23:20:23 HOST:115-39-252-178.aichieast1.commufa.jp
キーンコーン……
6限の授業の終わりを告げるチャイム
やっと学校が終わった
このチャイムは私にとっては幸せを告げるチャイムのように聞こえる
学校を出れば毎日恒例の
メールチェックから始まる
たとえ一日で終わってしまう相手でも誰かと繋がっていて
一日で終わる幸せを感じる
そんな為だけに生きているようにも
思えてくる今日この頃
学校を出て携帯でメールをチェックする
今日はいつもより少ないな
ちょっとがっかりして
受信ボックスを覗いていたら
TO:桜木祐樹
昨日の高2年生からメールが届いていた
ブッチしたのにめずらしい
メールが来てから
2時間くらい経っている
いつもならシカトしているのに
この日に限っては返信をした
今でもたまに
もしこの日メールを返信しなかったら
どうなっていただろうか考えるときがある
今思っても何となく返信しただけなのに
返信しなかったら……
私の人生は大きく変わっていたのかもしれない
この日から私にとって人生の大恋愛がスタートする
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