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もしもタイムボックス
2
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絶望ニート
:2012/01/21(土) 18:56:19 HOST:145.214.12.221.megaegg.ne.jp
僕は、観光地である山に来た。
周りには観光客やハイカーがいた。子供連れの家族もいた。殺意の目で見た。
僕は、父親になりたかった。幸せな家庭を築きたかった。
だが、女の誰一人、小柄で冴えない顔で運動音痴で非力で弱虫でまともな仕事をしてない僕など、相手にしなかった。
僕を知ってる全員が、哀れみと蔑みの目で見た。
僕は誰もいない道を歩き出した。
適当なところで死のうと思った。
歩いて行くと、出店があった。
「お客さん。寄って行かないかい?」と老婆が言った。
「何の店ですか?」と僕は言った。
「お前さんの願いを叶える店じゃよ。ヒッヒッヒ」
「どうせ、叶えないよ」
「お前さん。死のうと思っとるじゃろ。そういう人しか、この店は見えないんじゃ」
「どういう事ですか?」
「ワシは、異次元の世界から来たんじゃ」
「異次元。うそだ〜」
「本当じゃ。さ、願いを言いなされ。どんな願いも叶えてしんぜよう」
「だったら、僕を子供の時に戻せる。女として、そして背が高く美人で、運動神経抜群の女に」
「出来るとも。このもしもタイムボックスに言いなされ。パラレルワールド、異次元の世界に行き、お前さんの思う人生を過せるじゃろ。最初は『もしも』と言って、最後は『たら』と言うんじゃよ」
僕は半信半疑で、「もしも、僕を、背が高く美人で運動神経抜群の女として子供の時に戻れたら」
周りが光った。
世界がグニャグニャした。
僕は目をつぶった。
そして目を開けた。部屋の中にいた。
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