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蝶が舞う時…。 ―永遠―
1
:
燐
:2012/01/13(金) 17:04:47 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
こんです!!!
暢気で馬鹿がモットーの燐です。
蝶が舞う時…。の第2期が終わり…いよいよ第3期です!!
此処で全てが完結します!
今までの謎も全て完結です!!
此処で注意事項は少々。↓
・荒らし・悪口はNG
・感想・評価は大歓迎。
・一部ショッキング・残酷シーンが入ると思うんで苦手な人は退散してください。
これぐらいですが・・また追加するかもです。
ジャンルは、恋愛×感動です!!
後、私の小説を真似・パクリなどはお控えください。
初心者丸出しですが宜しくお願いします!!!
2
:
燐
:2012/01/13(金) 17:46:56 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
ではではお馴染の登場人物から行きますね。
・月隠 夜那(女) 現在17歳。
・神頼 誠 (男) 現在18歳。
です。
登場人物は今回はこの2人です。
後・・その他諸々も登場する予定ですが・・・。
では、さっそく書きたいと思います。
3
:
燐
:2012/01/13(金) 18:21:24 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
プロローグ
―何でそんな事言ってくれなかったの!?―
私は誠に問い詰める。
―言ったら夜那が何処かに行ってしまいそうで怖かったんだ―
誠は泣きながら呟く。
ずっと変わらないと思ってた私達の絆――…。
でも絆って簡単に壊れる物だったんだね…。
もう一度…二人で一緒に誓い合ったあの頃に戻りたいよ…。
でももう戻る事も無さそうで怖い…。
ねぇ…どうして貴方はそんなに狂ってしまったの―――…?
4
:
燐
:2012/01/13(金) 18:27:30 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
第1章 憎悪
あれから約2ヶ月後―――…。
私は今まで通り普通に過ごしている。
憐の葬式後…私は家に戻ってそれから朝まで泣きじゃくっていた。
だから目の辺りは真っ赤に腫れあがっていた。
だから誠のお母さんには「元々夜那ちゃんは涙腺が弱いのね。」なんて言われてしまった。
当時の私にはそれがさっぱり意味が分からなかったのでそのまま受け流した。
憐はずっと私の傍に居て…心の中でちゃんと生きているから心配する事ない。
憐がくれたハートのペンダントはあの日から毎日見に付けている。
憐が生きた証として私が身につけておく資格みたいな物だから。
そう思った時、自分の部屋の扉が二回ノックされる。
「いいよ。入って来て。」
そう言うと扉が開き、誠がひょっこりと顔を出す。
「俺だって分かってたのかよ。」
誠は不機嫌そうに言う。
5
:
燐
:2012/01/13(金) 19:29:22 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「当たり前だよ。」
私はベッドに座って本を読みながら呟く。
「何だよ…冷たいな。」
誠は私のベッドに近づき、私の目の前に座る。
「冷たくて結構だよ。どうせ可愛げのない女ですよ!」
私は強気で言った。
「…そこまで言ってないし。じゃこれで機嫌直して。」
誠はそう言って私の顎に左手を添えて私の唇をそっと塞ぐ。
「…っ…。」
本を持っている右手が誠の左手と重なる。
「これで機嫌直っただろ?」
誠はそっと唇を離して意地悪そうに言った。
「…最初から怒ってないよ。じゃ一つ質問していい?」
「あぁ。いいけど…。」
誠は私のベッドの上で胡坐を掻いて言った。
「私の事好き?」
私は笑顔で言う。
「当たり前。後、夜那…。」
誠は私の髪を右手で絡ませながら言う。
「ん?何?」
「今すぐ夜那を抱き締めたいんだけど…。」
誠は照れながら言う。
誠の頬は真っ赤で、耳まで赤くなっていた。
「いいよ。思いっきり抱き締めて!」
私は笑顔で呟く。
私がそう言うと誠は一瞬驚いた顔をしたが、ゆっくりと近づいて優しく私を抱き締める。
「我儘なお願いでごめん…。」
誠は疲れ切ったような口調で言う。
6
:
燐
:2012/01/13(金) 19:59:46 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「そんな事ないよ。私も少しギューってして欲しかったし…。」
私は動揺しながら答える。
「…っ…夜那って素直だな。俺と違って。」
誠は私の背中を擦りながら呟く。
「…素直じゃないよ。誠の前だから素直なんだよ?」
「お前の今の声…俺を誘おうとしたんじゃねーの?」
誠は苦笑いしながら言った。
「誘う?誠を誘うってどう言う事?」
私は誠の肩に顎を乗せながら答える。
「分かんなかったらいいよ。夜那には一生分かんねーかもな。」
誠は笑いながら言う。
「あっ!辞書見たら載ってるかな?後で調べるね。」
「どーせ調べても忘れるくせに。よく言うぜ。」
誠は私の身体から離れて額にそっとキスをした。
「ちゃんと憶えてるよ。昔から物覚えだけはいいからね。」
私はそっぽを向く。
「それ自慢になってねーから…。」
誠はそう言って私の頭を乱暴に撫でる。
7
:
燐
:2012/01/13(金) 21:22:54 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「…そう。この2ヶ月で前よりカッコ良くなったんじゃない?」
私は上目遣いで誠を見る。
「2ヶ月前とあんま変わんねーよ。寧ろお前の方が前より可愛くなったような気がするがな。」
「冗談は止めてよ。私なんて全然可愛くない平凡で普通の女だよ。」
私は笑いながら言う。
「冗談じゃねーから。はぁ…何かお前と喋ってるとやっぱ楽しいわ…。
何か嫌な事も忘れそうな気がするわ…。」
誠はドサッと私のベッドに仰向けに倒れ込んだ。
「嫌な事?誠にはあるの?」
私は訊く。
「……。」
誠は答えない。
「誠?」
私の問い掛けに誠は慌てて我に返る。
「あっ…ごめん。。考え事してた。」
誠は笑顔で誤魔化した。
2ヶ月前から誠の様子が可笑しいのは明らかだった。
誠のお母さんに少し相談してみようかな。
2ヶ月前私に見せてきたあの腕の傷も気になるし…。
一体誠は何を隠してるの?
「夜那。」
誠は悲しそうな表情をしながら呟く。
8
:
燐
:2012/01/13(金) 21:45:54 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「何?」
私は笑顔で返す。
「お前ってさ…人を憎んだ事ある?」
「えっ?」
誠が変な事を言うから私は思わず聞き返した。
「親とか今でも憎んでたりする?」
「憎むって言うか今はどうでも良くなっちゃった。
たしかに義理のお母さんについては今でも何であんな事したの?って思ってる時だって
あるけど…。でも何時まで経っても過去に囚われては駄目だから。今は気にしないようにしてる。
でもそれがどうかしたの?」
私は誠の顔を覗き込んだ。
「いや…夜那は何処までも強くて怯まない心を持ってるな。って思って…。
俺なんかお前のお荷物かもしれないのにさ。」
誠は天井を見上げながら言った。
「お、お荷物!?そんな事ないよ!!誠は何時だって私を助けてくれたじゃない!!
お荷物と言うより私の身体の一部なんだよ誠は……。私が辛くても必死に励まそうとしてくれてさ。
そんな人に出会えて良かったって思ってるんだよ?」
私は必死に誠の左手を握り締めて言った。
握り締めていくうちに私の目から涙が零れだす。
「…ごめん。こんな暗い話して…。」
誠はベッドから立ち上がって私の部屋を立ち去った。
9
:
燐
:2012/01/13(金) 21:51:58 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
誠…貴方は一体何を背負っているの…?
辛い過去を背負っているから何も答えてくれないんでしょ?
そう心の中で思いながら私はベッドの上で蹲る。
10
:
燐
:2012/01/14(土) 13:56:32 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
やっぱ聞いた方がいいのかな?
でも無理に聞くのは良くないし…。
んー…どうしよう…。
私はベッドに仰向けで寝転がった。
「ねぇ…憐はどう思う?」
私は胸元のハートのペンダントを右手で握り締め天井に向かって呟く。
答えは返って来ないって事は分かってる。
でも無意識に口が動いてしまうんだ…。
「私ね…誠の全てが知りたい…。でも誠は喋ってくれない。
精神面では秘密主義なのかもしれないね…。」
私は寝返りを打ってうつ伏せになった。
「私…やっぱり誠の事が知りたい…。過去も知りたいよ…。
だって辛そうなんだよ?辛い顔を見るだけで私…涙が止まらなくなるんだよ?
私も誠の力になりたいよ…。」
私はベッドのシーツに涙を零しながら小声で呟いた。
「…夜那。」
その声にハッとして後ろを振り返った。
「…何時から居たの…?」
私は震えた声で呟く。
11
:
燐
:2012/01/14(土) 15:19:48 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
でも唇の震えが止まらない。
私は起き上がり歯を食い縛って俯いた。
「さっきから…。」
誠は扉の方面に佇んでいる。
「そう、なんだ…。」
すると誠は私の隣に寄り掛かる。
「重たい…。」
「何そんなナーバスなんだよ…。俺の事なら心配すんな。」
誠はポンポンと私の頭を撫でる。
「過去…教えて?此処最近、誠の様子が可笑しいのは分かってたよ?
貴方の過去を全部教えて…!全部知りたいの!!」
私は泣きながら誠の身体に縋り付いた。
「…俺の過去を知ってどうすんの?」
誠は私に脅しをかけるように言った。
「それは…その……。。」
私は言葉を詰まらせた。
12
:
燐
:2012/01/14(土) 15:55:45 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「…でも俺の過去は意外と普通だしな。心配するほどでもないよ。」
誠は笑顔で言うが私にはそれが少し気がかりだった。
「…本当?」
私は誠に訊く。
「うん。本当。」
「じゃ2ヶ月前に見せてきたあの左腕の傷は?あれは何なの?」
私は啜り泣きながら呟く。
「あれなら昔の友達に受けた傷だ。しょーもない事で俺を何回も殴ってきやがったからビビったな。」
「そうなんだ。良かった…安心した。」
私は安心してその場で背伸びをする。
「…過去…か。」
誠はふと呟く。
「ん?何か言った?」
私は聞き返す。
「…何でもねーよ。夜那。」
「何?」
「これ聴いて見て。」
そう言って渡されたのはipodとヘッドホンだった。
私はヘッドホンを耳に当てた。
誠はそれを確認してipodの再生ボタンを押した。
それと同時にヘッドホンから音楽が流れてくる。
私は目を瞑って静かに聴いていた。
13
:
燐
:2012/01/14(土) 16:28:48 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「それ俺が一番好きな曲。半年前俺がアメリカに渡った時…夜那の変わりに聴いた歌なんだ。
俺の傍に夜那が居ない変わりにこの曲が変わりとなったんだ。」
誠は嬉しそうに言った。
「そうなの?何ていう名前なの?」
私は耳からヘッドホンを外して訊く。
「レミオロメンの“粉雪”って曲さ。いい曲だろ?」
「うん。誠って音楽とか好きな方なの?」
私は誠の隣に座って訊く。
「まぁな…。純がサックス習ってたから俺は純に何処か憧れてたかもしれねーな。
で、俺はギターを習おうと思ってアメリカに行きたくてさ。」
「いいよね…。誠はそんな未来があって…。私はまだ何にも決めてないし…。」
私は左手の指輪を見つめながら言った。
「じゃあさ、一緒にアメリカに行こうぜ。2ヶ月前一度言っただろ?
俺さ…夜那を連れてアメリカ行って4年ぐらい一緒に住まねーか?」
誠は真剣な顔で言った。
「よ、4年!?長くない…?幾らなんでも4年は長いよ…。せめて1年にしようよ…。」
「1年ならすぐ終わるぜ?せめて3年はどうだ?」
「3年も長いよ…。でも賛成する。」
私はニコニコ笑顔で言う。
14
:
燐
:2012/01/14(土) 16:51:31 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「…どっちでもいいぜ?夜那が嫌なら1年にするけどな。」
「ううん。3年でいいよ。たまには誠の意見にも乗らないと…。
憐に怒られるよ…。」
私は言う。
「…今は憐の話はなし。したら俺お前を束縛するかもしんねーよ?」
誠はにんまり顔で言った。
「それだけは勘弁。後先本当に困るから…。」
私はふと立ち上がって窓に向かった。
もう夕方…。
時間が経つのはあまりにも早過ぎだよ…。
季節はもう3月…。
4月になれば皆でお花見…。
今年はいい一年にしたいってそう思っていた。
15
:
そら
◆yC4b452a8U
:2012/01/14(土) 18:09:08 HOST:p071.net182021206.tokai.or.jp
第3期おめでとう!!++。
これからも応援してます!
16
:
燐
:2012/01/14(土) 18:22:01 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
そら>>ほいほいw
あざーすw
17
:
燐
:2012/01/14(土) 19:31:13 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
「何ニヤけてんだ?」
誠は私の右頬を人差し指で突きながら言った。
「来月はお花見だもん。機嫌がいいのは当たり前だよ。」
「俺も花見なんて初めてだ。実の両親はそんな行事には全く興味なかったからな。」
そう言った誠の表情は明らかに青ざめていた。
「顔色悪いよ?寝てきたら?」
「あぁ…。そうする…。」
誠は頭を右手で抱えて私の部屋を出て行った。
「…やっぱり訊かなかった方が良かったのかな…。」
私は壁に背を貼り付けて地面に座り込んだ。
こんな場面に遭遇したら憐はどう思うのかな?
心の中にそんな言葉が残る。
「憐…やっぱ私じゃ駄目なのかな…?そんなに過去に触れて欲しくないのかな?
過去に誠は深い傷を負ったとか…?そんな感じなのかな…。」
私は上の空で考える。
18
:
燐
:2012/01/14(土) 19:54:14 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
私はハートのペンダントを首から外して両手でペンダントを転がす。
ハートのペンダントは薄く鈍色に光っていた。
「どうすればいいと思う?誠をどうやったら過去から救いだせるのかな?」
私はペンダントに語りかける。
「何て…答えてくれる訳ないよね?」
そう呟いた直後だった。
“夜那”
その声に私は吃驚した。
「憐…!!居るの!?」
私は立ち上がって部屋に向かって叫んだ。
でも答えは返って来なかった。
空耳だったのかもしれない…。
そう思った瞬間、またあの声が聞こえた。
“夜那”
また聞こえた。
空耳じゃないんだ…。
「憐!何処なの…!?私に姿を見せてよ!!」
私は大声で叫んだ。
でもやっぱり答えは返って来ない…。
姿は見えなくても私の傍に居るんだよね?
ならそれで十分。
それに憐の声も聞けたし…満足だよ。
19
:
燐
:2012/01/14(土) 20:15:11 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
満足…満足…。
そう思っただけで涙が溢れてくるよ…。
ポタポタとペンダントを涙で濡らしていく。
「姿が見えなくてもずっと隣に居るよね?憐…。」
姿が見えなくてもいいよ…。
声が聞けただけならそれでいいよ。
私は右手で涙を拭いながらゆっくりと私の部屋の扉に向かった。
私は扉に寄り掛かって扉に耳をあてる。
何やら廊下が慌しい。
何かあったのかな?
私はそっと扉を開けた。
20
:
燐
:2012/01/14(土) 21:27:43 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
すると同時に隣の部屋から誠のお母さんが出て来た。
手には洗面器と熱用の薬。
「あら夜那ちゃん。どうしたの?」
誠のお母さんが笑顔で問い掛ける。
「あの…誠は…。」
「…少し熱があったみたいなの。でも気にしないで。一晩寝ればきっと良くなるわ。」
「そうなんですか…。」
私は黙り込む。
「そんなにションボリしないで。そんな顔してたら誠にまた指摘されるわよ。」
誠のお母さんはそう言って階段を下りて1階に行ってしまった。
私は誠の部屋の前に立ち、扉のノブを右手で握り締める。
そっと扉を開けて、音を立てないように部屋の中に入り込む。
何か…不法侵入みたいで誠に後で怒られそうだ。
中に入ると、誠はベッドに寝かされていた。
額には濡れたタオルが置かれていてスヤスヤと寝息を立てて眠っていた。
私は誠の寝ているベッドの隣に静かに腰を下ろして座り込んだ。
ごめんね…。
私…また気づけなかった。
熱がある事気づけなかった…。
「ごめんね…。」
私は両手の甲に涙を零しながら呟く。
そう言った瞬間、私は大きな身体に覆い被された。
「誠…。」
私は顔を上げてそう呟いた。
「泣くなよ…。俺まで悲しくなるじゃんか。」
誠は弱々しい口調で言った。
21
:
いちご
:2012/01/15(日) 12:35:24 HOST:ntiwte053067.iwte.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
>燐
ではでは、改めて
第3期おめでとう!(←2回目ww)
文才ありすぎww
自分のと比べてため息が出ますね´д⊂)‥ハゥ
続き楽しみ!(^_-)
22
:
燐
:2012/01/15(日) 14:50:35 HOST:zaqd37c5e53.zaq.ne.jp
いちご>>おお!!!
あざーすw
ま・・・恋愛も入ってて少し感動みたいな・・・。
引き続き応援宜しくw
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