私と死神ともう一人の自分

3：サンゴ ◆aZ/xDnTRtw：2011/12/15(木) 07:54:50 HOST:PPPbm8109.kanagawa-ip.dti.ne.jp: ▽『笑顔』

「ちぃ～、テストどうだったぁぁ～??」

私の友達、詩音が力なく聞いてくる。
今日は3日間ある中間テストの最終日。
今日の科目は英語、数学、社会で一番難しめな科目だったと思う。
　「私はあんまりかな。
　　詩音は……って聞かなくても分かるか。」
詩音を見れば誰でも全然とけなかったんだとすぐ分かる。
でも普段から塾でも話してばかりで勉強もしてないらしいし、
テスト勉強すら適当にやっているのだから仕方ないんじゃないだろうか。
　「あ、そうだ!!今日家に帰ったらK-POP聞こうかな!!
　　ちぃも来る?好きでしょ、韓国。」
詩音は韓国ｸﾞﾙｰﾌﾟが大好きだ。
この前お勧めされて動画をいくつかみたけれど私はあまり好きになれなかった。
でもなんだかファンの人に面と向かってあまり好きじゃないとは言えなくて、それ以来私も好きということになっている。
　「ごめん、今日は無理なんだ。」
　「そう?ならいいや。」
付き合い悪いと思われたかな。
……あ、また他人の目気にしてちゃった。
私の嫌いなところは無理にでも人の話に合わせてしまうところと
人の目を気にしてしまうこと。
なかなか自分をつきとおすことができない。

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