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人生を自由と読むサイコ男と妖怪女

3脳筋トレ漢72キロ:2011/11/27(日) 00:58:45 HOST:zaqdadc6848.zaq.ne.jp
「書いてたのはこの辺だが・・・?」
二人が来たのは町から遠く離れて山の中にある川のそば。

「おお、迅騎よ。魚が泳いでいるぞ!」
「てめぇは何しにきたんだよぉ?」
「・・・泳ぎにきたのか?」
「ばぁか!」
額にデコピンをしてマリは真後ろに倒れた。こんなまぬけな姿をみても神と言い切れるのだろうか、迅騎は頭を抱えたがマリを起こしてあげた。
そして改めて依頼が書かれた紙を見た、直筆で書かれているのは念のためだろうが字が下手では元も子もない、下っ端の待遇はこんなもんなのだろう。
読める部分で解釈すれば川にいる妖怪を退治しろだ。

「かっぱでも居んのかよ?」
「河太郎がどうかしたのか?」
河太郎はかっぱの別名である、地方によって呼び方が違う場合のある。

「河太郎だぁ?」
「うむ。かっぱの友達ならたくさんいるぞ」
聞いてもいない事を言われ迅騎の苛々は溜まり始める。簡単にきれる男はもてない、男性の皆さまは気をつけたほうがいいだろう。
迅騎は懐から拳銃を取り出し安全装置を解除し川を見渡した。
とても静かだ。さすがは山だと感心したくなった。都会で生活する迅騎はコンビニに行くのにも銃を持っていくサイコ野郎なのでうるさい都会で銃を乱射しかけることも多々ある。ここはそんなことが起きないであろう。

「迅騎。ねぇ迅騎」
「なんだ? 俺は今大自然との親睦を深めようと」
「河太郎だよ」
「あぁ?」
マリの指差す方向にはかっぱと言わずになんというか、体格は子供のようで、全身が緑色、頭頂部に皿、口は短い嘴で、背中には亀のような甲羅が、手足には水掻きがある。まさに、[河童]
そして遠くからでも生臭さが鼻に効く。マリは慣れているのか、かっぱに手を振っている。

「あいつか?」
「そうなんじゃないの? 妖怪だし、悪いかっぱなのかも」
そういえば組織のおっさんにかっぱは両腕は体内で繋がってから片方の腕を引っ張るともう片方の腕が縮み、そのまま抜けてしまうって聞いたことがあったな。抜いた手で殴ってやろうかと迅騎はたくらんだ。
かっぱは頭の皿に川の水をかけている、こちらを警戒しているのかしていないのか分からないがとりあえず銃口を向けてみた。
特に反応をしない、恐怖を知らないのか無知なのか馬鹿なのか知らないがこれも仕事なので迅騎にためらいなどなかった。

「へへへへ・・・」
笑みを浮かべて迅騎は引き金に指をかけた。


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