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狂気の沈黙科学者〜マッド・サイレンティスト〜

21黒椿:2011/11/24(木) 17:33:43 HOST:59-166-118-86.rev.home.ne.jp
「オーケー、事情は分かった。その上で言わせてくれ」
耀はジュエルの説明が終わると同時に重々しく口を開く。
ジュエルが未来の人間だというところから始まった信じがたい説明。
それから早2時間も足ってやっと一通りが終わったところで、聞いてるだけの耀もさすがにクタクタだった。
「ひとーつ!俺は馬鹿だから今の説明の意味が8割理解できなかった!」
『仕方ない。あなたの偏差値は理解している。何度でも説明させてもらう』
カチン!耀の脳内にそんなポップな効果音が響く。
やっぱり自虐ならいいが、人に言われると腹が立つことはたくさんあるらしい。
(落ち着け!宮井 耀!!お前はお前だろ!!)
そんなことを自分に言い聞かせて何とか怒りを納めると、少しにやけ加減になるまで表情筋を緩める。
「そうだ。だから学校内偏差値42の俺にでもわかるように、俺から質問させてもらう形でもいいか?」
『どうぞ』
「よし・・・じゃあまず、何で俺なんだ?ドンスの有名人って言っても俺は日本のゲーム界のキングというだけだぞ?」
喋り終わった後で、耀は自分自身のポリシーが崩れたことに気づく。
『キング』と言ってしまった。
耀が一番嫌いな言葉。というかトラウマの言葉。それを口にしてしまったことを悔いる暇もなく、ジュエルは話を進める。
『確かに偉業を成し遂げさせるなら、ドンスのみで経営してくる大手企業のカリスマ社長たちのほうが楽だと思う。実際に私ではないサポータが行ってるかもしれない』
「じゃあ・・・なんでだよ」
『そんな人に偉業を成し遂げさせても話題性がない。普通の科学者がノーベル賞とった時位のちょっとの騒ぎ様なだけ』
考えてみれば、確かに新聞の記事に載るぐらいでは意味がないのかもしれない。
それでは人々は目をすぐにそらしてしまうだろう。
『ショッキングであればあるほどに人々の目を引く。あなたのような娯楽ジャンルの人が偉業を成し遂げれば話題性は格段に上がる』
そこでやっと頭のほうが追いついて耀は理解した。


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