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狂気の沈黙科学者〜マッド・サイレンティスト〜
19
:
黒椿
:2011/11/17(木) 14:57:49 HOST:110-133-204-51.rev.home.ne.jp
「ふぅ〜、終わったぜ・・・」
耀は腰をぽんぽんとたたく。
ジュエルのために使われていなかった物置状態だった一室をかたずけて居住スペースとするため、普段は使わない耀の筋肉が悲鳴を上げた。
正体の分からない小娘に部屋などあるか!!といって、ソファーなどを使わせるほど耀の神経は図太くもなかったからだ。
『ありがとう』
行儀よく部屋の前で正座していたジュエルが画面を示す。
「おう・・・おぅ!?」
耀が「気にするな」とかっこつけようかと思った矢先、目に入ってきたものがそれを拒み驚嘆に姿を変える。
さっきまで何もなかった廊下の一角に、今日から自分の家であるかのごとく大量の荷物があったのだ。
引越し業者も来ていないし、耀の知る限りジュエルはずっとここにいた。
「これは・・・なんだ?」
『何って、家具一式』
超単純明快なジュエルの回答に、耀はガクリと肩を落とす。
「そうなんだけど、そうじゃなくてどうやって持ってきたのかってことをだな・・・」
『どうやってって、テレポートだけど』
「は?」
ドンスのゲームでしか聞いたことのない言葉をジュエルはさぞ当たり前のように発する。
耀のしるかぎり、テレポートとは物質が質量をほぼ持たなくなるまでものを分解し、運びやすくすることで瞬時に各地に運べるシステムのことだ。
「つまりあれですか?未来に存在するかも分からない技術を使って今運んできたと?」
ジュエルは首を縦に振る。
「じゃ、じゃあ、お前は未来の住人だとでも言うのか!?」
『そうよ』
耀のあてずっぽうのありえない質問に、ジュエルはすべてうなずいた。
(イタイ娘なの?本気なの?からかってるの?)
耀の頭の中にはてなマークがたくさん並んだ。
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