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狂気の沈黙科学者〜マッド・サイレンティスト〜
18
:
黒椿
:2011/11/04(金) 12:16:01 HOST:110-133-206-199.rev.home.ne.jp
「・・・ジュエルさん?そりゃあまさか俺に・・・」
『そう。ドンス界でも有名なあなたがその役目を負うの』
その言葉を聞く、いや見た瞬間に、耀はひざをつく。
絶望しているわけでもない。無論嬉しいわけでもない。
ただ、現実世界じゃとりえがないからドンスに入り浸った一介の少年に、ゲーム以外のことで活躍しろというのがムリだった。
だからこそ、諦めと同時に耀の頭の中には面倒ごとに巻き込まれたことへの悲しみが強かった。
『勿論、一人でやれなんていってもできないでしょう?だから私が今日からここに住んでサポートをする』
「ほぇ?」
広範に衝撃の文面があったため、耀の喉から予想外にかわいい声が出る。
「ごめん・・・聞き間違いか後半をもう一度言ってもらっても?」
ジュエルはなんらの疑問や動揺がないのか、コクリとうなずくと目に見えない速さのタイピングでもう一度さっきの文を打ち込む。
確かにそこには―――――
「・・・ここに住む?」
間違えるはずのないデジタル機器の活字でそう書いてあったのだ。
「はぁぁぁぁぁぁ!?」
少しの間をおいて文の意味を理解した耀は、頭を抱えて叫ぶ。
しばらくしていると、やっと耀の狼狽の意味を理解したのかジュエルが焦りを少しだけ見せて画面を示してくる。
『ごめんなさい。いきなりすぎた。ご両親にも了解は取ってある』
「そういう問題じゃない!!」
『家事はちゃんとする』
「それでもだめだ!!」
『それに、本部からドンスポイントが10000ポイント加算されるわ』
「・・・え?マジで?」
ジュエルの最後の一言に、耀は思わず反応する。
こうして耀は愚かにも説得を受け入れて、これからのことなど考えなかった。
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