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狂気の沈黙科学者〜マッド・サイレンティスト〜
17
:
黒椿
:2011/11/04(金) 12:15:29 HOST:110-133-206-199.rev.home.ne.jp
「そうだけど・・・」
そういえばさっき、名前も呼ばれていたことにいまさらだが耀は気づく。
「さっきといえなぜ俺の名前を知ってるんだ?何か悪さをした覚えはないんだが・・・」
『あなたは、キング・ヨウ?』
「あ?ああ・・・」
質問返しをされ耀が豆鉄砲を食らったような顔をしていると、ジュエルはメモ帳を手放して白衣の中からありえないくらい薄いパソコンを取り出す。
キーボードを打ち、空白のページに書き込まれた分を耀に示す。
どうやら普段はこちらで会話をしているようで、メモよりも早いスピードで返信が来る。
『あなたはドンスの常用者』
「ああ・・・」
常用者という言葉を使われると薬のような印象を受けるので不服だったが、どうもこの少女の表情には逆らえない。
好奇心をまったく隠さない核心を求めるようなジュエルの顔が、耀には絶対的に見えたのだ。
『はっきり言う。あなたは世間から社会不適合者だと思われている』
「なんだと!?」
ジュエルの一言にさすがに耀もカチンと来る。
とはいえ、それが世間の目であるということは、ドンスをはじめてしばらくたってからなんとなく分かっていた。
『おちついて。私もわざわざあなたを怒らせるためにここに来たんじゃない』
そのために来たのであれば、耀とて手が出るのを押さえることはできなかっただろうが、それ以上に続きが気になった。
『ドンス常用者=社会不適合者という考えは、もはや世間の常識になってしまっている』
「ふむ・・・」
この考えは、一昔前のpcネットワーク世界でも言われてきたことで、勘違いに過ぎないのに、定着して離れないのが定めだった。
『だからこそ、世間の考えをただすためには、ドンス界の有名人に偉業を成し遂げさせればいいの』
(・・・ん?)
確かに世間のみんなを説得して回るよりは現実的な手段であり、確実なのかもしれないが、この話の流れに少しだけ耀はいやな予感を抱いた。
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