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狂気の沈黙科学者〜マッド・サイレンティスト〜
16
:
黒椿
:2011/10/31(月) 17:46:34 HOST:110-133-210-156.rev.home.ne.jp
『ジュエル』
メモ帳にはそれだけがポツリと書かれていた。
「・・・本名?」
完璧100%純粋な外国人であるこの名前を呼称とするのはなんだか気恥ずかしいが、耀
が聞くと少女は首を縦に振った。
「じゃあ次の質問・・・何で筆談?」
数ある疑問の中からこれを選んだのは、もちろんこの少女が人間が獲得したステータスである言葉を発さないかであった。
喉の病気とか、喉が潰れてしまっているとか、軽々しい理由などひとつも思い浮かばないが、耀にとってはただの好奇心からだった。
『生まれつきで理由は分からない』
耀の気遣いむなしく、ジュエルは案外ケロッとした様子で答える。
それ以上根掘り葉掘り聞くのは気が引けたため耀は聞かなかったが、人といるときの沈黙というのは気持ちいいものではなかった。
『そういえば』
ジュエルが何か思い出したかのように目にも止まらぬ速さでメモを書く。
『ここは御伽市(おとぎし)3丁目の宮井家で合っているの?』
「へ?」
突然かつ的確なというに耀は思わず声を上げる。
ドンスで変なウイルスに引っかかったのでは?と危惧もしたが、この少女が漏れ出た情報をあてになぜここに来たのかも不思議だった。
どうにしろ親が不在の今、とりあえずは耀が対応するしかなかった。
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