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狂気の沈黙科学者〜マッド・サイレンティスト〜
12
:
黒椿
:2011/10/26(水) 20:52:25 HOST:59-166-114-239.rev.home.ne.jp
結局あんたあの後も寝てたでしょ、先生もあきれてたわ」
確かに耀はその後の授業も殆ど寝過ごし、人生の時間を削っているのか、有効活用しているのか全く分からない状態だった。
そんな状態のまま、結果的にもう二人は帰路についていたのだ。
日が赤く染まってしまうほどたっぷりと睡眠を楽しんだ耀は、今日家で寝られるか心配になる。
「そうか、でも仕方ないよな。気づいたら授業が終わっていたんだから」
「こういうとき、言い訳しないのあんたぐらいなものよ・・・」
長い付き合いで、お互いのことは分かっている。だからこそ無理強いはよくないと、なんだかんだで真紀はいつも耀を見逃していた。
「ドンスはおれの魂だからな。ベッドの下の本を全部持ってかれてもやめないぜ!」
「何恥ずかしいことを大声で・・・そういうところが社会不適合者予備軍とか言われるのよ」
『社会不適合者予備軍』。それは耀がドンスに入り浸りすぎたため、友人たちから冗談で張られたレッテルのひとつだった。
耀自身自覚はあったため何も言わなかったのだが、本気の意味に取るともの凄いイタい奴に成り代わってしまう。
耀はまだ学校にいってるだけいいが、行ってない奴に向けたら凶器と呼べるに等しい言葉だった。
「一応言っておくわ。普段どおりと違う生活をするのも大切よ。と、いうわけで明日は早起きてまじめに授業を受けてね」
家の近くの分かれ道で、家の方向が違う真紀はそういい残すと去っていった。
『いつもと違う生活』その言葉が耀にとって重過ぎる言葉になるとも知らずに――――――
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