[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
| |
三日坊主。
1
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/23(日) 20:50:48 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
今までやりたいことがなかった。
見つけたと思っても長い間続けられない。
今まで何もなりたい物がなかった。
自分の意志で動くことがなかった。
でもそんな私でも続けていけるものが、
なりたいと思えるものが一つあったんだ……!!
2
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/23(日) 20:54:06 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
こんにちは♪柚子こしょうです!
初投稿で、三日坊主という小説を書こうと思います。
ちなみに私自身も三日坊主でs((←
よろしくお願いします^^
3
:
燐
:2011/10/23(日) 20:57:50 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
三日坊主!!?
何か気になるタイトルやな・・。
何が三日坊主なんや?
4
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/24(月) 06:51:28 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐s>ありがとうございます!
主人公がメチャクチャ三日坊主ですかね(笑)
5
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/24(月) 09:17:31 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「もう、リオン!!今度はどこに行ったの!?」
後ろからアリアおばさんの怒声が聞こえてくる。
アリアおばさんは死んでしまったお母さんの姉。
いつもはもっと優しいのに今はとても怒っている。
私がピアノ教室をサボったからだ。
「こうなるから私はピアノ教室に行かせたくなかったのよ…。」
今までバイオリン、習字、水泳、釣り、ピアノ……など習い事をしたけれど、一つも1年続いたことがない。
だからおばさんは私をピアノに行かせても無駄だと思っていたのだろう。
私も最初はやる気がありあまってるくらいなのになんで続かないのかな。
「リオン!!」
もう追いつかないだろうと思って歩いているとアリアおばさんが前に仁王立ちしていた。
外見も体力も42歳とは思えない若さだ。
「あ、おばさん。」
「ほら。行くわよ。」
「どこに??めんどくさいよ〜。」
「めんどくさいんでしょう?ピアノ教室をやめに行くのよ!」
「本当!?」
「自分でやるって言いだしたのに嬉しそうにしないでちょうだい!」
6
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/24(月) 19:52:31 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「あ、そうだ!!キルラで約束してたんだ!!行ってもいい?」
「全くリオンったら…。しょうがないわね、いいわよ。」
アリアおばさんが苦笑いしてそう答えるとピアノ教室のほうへ歩いて行った。
「おばさーん、ありがとーう!!」
大きな声で呼んで手を振ると笑顔で振り返してくれた。
キルラと約束していたというのは嘘で、本当は港に行くつもりだった。
最近海に大きい魚だか魔物だかがいるらしく海が荒れていて危険だとアリアおばさんが言っていた。
きっと「港に行きたい」と言っても行かせてくれないだろう。
「レインいつ帰ってくるかな、今日って言ってたけど……。」
「あ、リオン!」
「あ、キルラ。やっぱりキルラも来たんだ。」
今日は一か月ほど船旅をしていたレインが帰ってくる日だった。
何をしにどこまで行ったのかはよく分からないけれど私もキルラもこの日を心待ちにしていた。
レインは18歳で、私やキルラのお兄ちゃんみたいな人。
ちなみにキルラは私と同い年。
キルラも両親がいないらしくておばあちゃんのところに住んでるらしい。
7
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/24(月) 22:07:23 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「レインかっこいいよね!!」
「だよな、早く来ないかなぁー。」
キルラと話していると海からとても大きなイカが出てきた。
私の5倍の大きさは絶対にある。
…あれ…?
「なぁリオン。なんか……こっちに来てないか…??」
「本当だね……。」
「「……うわぁぁァァァっ!!!!!!」」
全力で逃げる。
でも全然差が引き話せない。むしろ差が縮まっている。
捕まったらきっと海に引きずり込まれてしまう。
「キルラ、どどどどうしようっ!!」
「大丈夫、なんとかなるって。とりあえず逃げなきゃ!!」
ずっと走っていると、行き止まりになってしまった。
もうイカに捕まっておしまいだと思っていると後ろで大きな音とともに何か倒れる音が聞こえた。
恐る恐る後ろを見ると倒れているイカと私よりも頭2つ分くらい大きい人が立っていた。
「おいおい、大丈夫か?」
「「レイン!!」」
きれいな真っ黒で少しくせっ毛な髪。赤茶色の瞳。
鎧ではないけど動きやすそうな、かっこいい服。片手で持てる黒い剣。
おでこのあたりにある傷。
私とキルラが憧れ、尊敬するレインの姿があった。
「レインお帰り!!」
「今回はどこに行ったの?」
「今どうやってイカ倒したの?」
「どんな魔物がいた?」
「何食べてたの?」
「ちょっと待て!!そんなに一気に質問に答えることはできん!!」
8
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/26(水) 06:59:38 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「でもいいなぁ。俺もレインみたいになりたい!」
「いいのか?大変だぞ?」
レインは世界各地へ行き、時にはそこを冒険したり
時にはそこで何かと戦ったり、時には金銀財宝を取ってくる。
何の仕事をしているのかは実際よく分からないのだけれど、キルラはレインのような仕事をしたいという。
私は…何がしたいんだろう。
「でもいい!俺はレインみたいになるんだ!!」
「ははっ、がんばれよ。」
「うん!」
「リオンは??
続けてる物できたか??」
キルラに笑って言い、私にも聞く。
続けてる物…続けてる物…。
そんなの私には…
「…ない。」
9
:
柚子こしょう
◆DVwO4u6/Og
:2011/10/26(水) 19:14:22 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「…そっか。
でもこれから見つけていけばいいさ。」
「リオンはまだ13才だろ?まだまだゆっくりのんびりしてていいんだよ。」
「キルラも13才だろうが。」
レインに頭をたたかれるキルラ。
こんな些細な会話でもなんだかとても落ち着く。
「そうだね。」
「っていうか見つからないんならお前もレインみたいになりゃいいじゃん。」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板