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友達はいらない

7 ◆pmLYRh7rmU:2011/09/24(土) 10:25:44 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「昴君、受験勉強はどう?進んでる?」
「……あの、俺受験終わったんですけど。」
「あら…、間違えちゃったわ、ごめんね。」
おばさんがふざけたように謝る。
そしておばさんに少しイラッとき時、遠くから別のおばさんが呼んでいる声が聞こえた。
「平田さーん。」
「あ、今行くわ!じゃあね。」
手を振りながら隣のおばさんは呼ばれた方に走っていく。
すると裕貴が俺のほうを見て笑って言う。
「俺もあのおばさんあんまり好きじゃねーなぁ。」
「え、俺もって?」
「昴も好きじゃねーだろ。」
「なんでわかったんだよ。」
「何となく。」
「俺さ、正直言っておばさんもだけど親も嫌い。」
「どうしたんだよいきなり。」
いきなりの言葉に驚いたのか、裕貴の笑顔が消える。
急に心配そうな顔をして俺を見る。
「だってあいつら、家に帰ってきたらすぐに「勉強した?」じゃん。
 自分のことくらい自分でできるのに勉強勉強ってさ。
 勉強しなくて困るのは俺なんだからいいじゃんそれで。」
裕貴は黙って俺の話を聞いていた。
そして俺と向かい合って一言言う。
「…まだ気にしてんのか?」
「…そういうわけじゃねーよ。」


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