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涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/26(月) 21:56:58 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「はい……、ありがとう…ございました…。」
聞いてみるともう話は後半のほうな感じがした。
今ここにいると盗み聞きしようとしたのがバレると思った。
荷物は明日取りに行けばいいや、そう思って俺は昇降口に向かった。
そして昇降口で靴を履いていると
「あれ、昴?今日部活ないのに遅いね。」
稜に追いつかれた。
少しバレるかもと心配したけれど稜は全く気付いていないみたいだ。
ちなみに稜と俺は同じバスケ部だ。
「今日理科室の掃除だったんだよ。
んで杜村先生と話してたら時間かかっちゃってさ。」
これは嘘じゃない。
杜村先生はバスケ部の顧問で、部員や生徒と同学年みたいに接してくれるため他の生徒からも大人気だ。
しかも顔もいい方で女子生徒からも人気らしい。
「そうなんだ、僕も畑中先生と話してたんだ。」
畑中先生とは俺らの担任だ。
特徴は…ほとんどない。
さっき話していた相手は畑中だったのだろう。
「へぇー、でも畑中と話しててもあんまりおもしろくないよなぁ。」
「うん、まぁね…。」
畑中の話を続けようとすると稜が少し浮かない顔をした。
気になったがまた聞けなかった。なかなか聞けない自分が少し嫌になる。
「途中まで一緒に帰ろうか。」
稜がいつものように微笑んで言った。
途中までは稜と帰り道が一緒なので部活帰りは一緒に帰る。
でも部活がない時はバラバラで帰っている。
今日も帰りにたくさん話した。
「さっきさ、畑中先生と話してたって言ったよね。」
唐突に稜が言ってくる。
「え?あぁ。」
「実はあれ、相談だったんだ。先生に。」
稜は少し俯いてそう言った。
その目は絶望が半分以上を占めているような、そんな死んだ目だった。
「相………談……?」
その目をみて少し嫌な予感もした。
でも俺は恐る恐る聞く。
「うん。」
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