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:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/25(日) 21:16:15 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「稜。どうしたんだ?」
「どうしたんだって…、授業中だし起こそうと思って。」
稜が少し苦笑いして言う。
「ん?…あ、ホントだ。ありがとな稜!」
苦笑いに対して俺は普通に笑って返す。
「よく毎日授業中に寝てられるね…。」
そう稜が言ったあと、チャイムが鳴った。
最後に号令をかけた後、俺は隣の席の稜に近づく。
「そんなに寝られて尊敬するよ。」
笑いながら稜が言う。
俺は軽くあくびをしてから稜のほうを向いて
「そうか?じゃあ今度特訓してやるよ。」
と言った。
「いや…それはいいよ。」
「えぇー、なんで。」
「えっと……尊敬はしてもその技がほしいわけじゃないから。」
いいわけを言うのに少し考えてから、稜は微笑んで言った。
俺と昴は小学3年生のころ同じクラスになってそれから中学3年生までずっと同じクラスだった。
いわば親友という奴だ。
最初に会った頃からずっと稜は微笑んでいた。
どんなに嫌なことがあっても稜のほほ笑みを見ると嫌なことも忘れてしまった。
「ふーん、まぁいいや。」
いつも他愛もない話をして休み時間を過ごしていた。
今は席も隣だから授業中も俺が寝ない時は話しっぱなしだ。
「うん…………。」
最近稜が浮かない顔をしていることがある。
でも何があったのかは聞く勇気が出なかった。
ある日の放課後。
理科室の掃除担当だった俺は帰る前に荷物を置き忘れていたのを思い出して教室に戻ろうとした。
すると教室から話している声が聞こえた。
深刻そうな声音だったので教室に入らないで廊下で聞き耳を立てていた。
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