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テレプシコーラは踊り続ける。

10蜥蜴 ◆VgiTQ6FNm6:2011/09/21(水) 18:05:07 HOST:p105.net220148059.tnc.ne.jp
≪part4/放課後≫


――翌日。

放課後掃除が終わると荷物を持って部室へと向かう

その途中部長の榛原さんに会った


「よ、よぉ…えっと奇遇だな!」

何故かどこか慌てている様子の榛原さん、
私が不思議そうに首を傾けていると

「これから部活だ、一緒に行こうぜ!、掃除終わったんだろ?」

話を切るようにいきなり元気な声でそう言う


「はい…」

元気な榛原さんとは対照的な自分
小さく返事をすると榛原さんの後をついていくようにして部室へと向かう

「あ、やっと戻ってきたわね」

「こんにちは円華さん」

「おっす、こんにちは舞姫ちゃん」

部室のドアを開けると部員皆が私に挨拶をしてくる
「こんにちは…」と愛想笑いも浮かべずに私も挨拶をする


「部長ったら円華が本当に来るか心配でわざわざ迎えにいったんだよ?」

杏寿さんが可笑しそうに小さくクスクスっと笑いながらそう言った
それに反応して榛原さんは

「うわっ、バ、バラすなよ!」

と慌てふためく、嗚呼、だからあの時慌ててたのか…
そう思い出すと私も少し可笑しくなって無意識だが小さく笑ってしまった

「ま、円華さんが笑ってる…!」

「えっ!?、本当だ…」

皆いっせいに榛原さん達から今度は私に注目をする
私も笑っていたことに気づくと少し自分でも意外だと思った…私いまでもこういう風に笑えるんだ。

「円華ー…お前笑えるんだな!、やっぱ笑ったほうが良いと思うぞ!」

「ふふっ、あたしもそう思うよ」

嬉しそうにそう言ってくれる杏寿さんと榛原さん
自分の事じゃないのにどうしてそんな嬉しそうなんだろうと不思議になる

「よし!、これからはもっと笑わせてやるから覚悟しろよ?」

はっはっは、と冗談交じりに笑う榛原さん、それにつられて笑う部員の人たち
私には少し場違いな気がするこの部活、だけど嫌な感じはしなかった…なんだろう、この温かい感じ。


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