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panel game
12
:
ライナー
:2011/09/19(月) 09:58:45 HOST:222-151-086-002.jp.fiberbit.net
新はため息を吐きながら部屋に戻る。
「パネルゲームか……」
新は凜に貰った黒いWボールをポケットから取り出し、握ってみた。
しかし今度は輝きが無く、剣に変化することも無かった。
「?」
新が疑問符を浮かべていると、部屋の窓から物音がする。
咄嗟に新は窓の方を見上げると、窓の縁(ふち)には、凜が腰掛けていた。
「あのー。また何か御用ですか?」
「……ゴメンゴメンっ!キミの家だとは」
新は疑いの目で凜を見つめる。
「態とじゃ無いってっ!」
「じゃあ、何の用ですか……?」
凜は汗を額に浮かべながら無理矢理に笑顔を作った。
「……またちょっと不良に」
「で、どうしろと?」
「助けて」
「嫌です」
二人の間で、暫く沈黙が続いた。
「もう一個Wボールあげるからさ〜」
「僕は物には釣られません。大体さっき使おうとしたら出ませんでしたし」
新はさらに冷たい目で凜を見つめる。
「そ、それはパネルフィールドが展開されてないからよ」
新はまたも疑問符をあげる。
「じゃ、最初っから説明してあげるよ」
パネルゲームとは、Wボールという携帯武器を6個ずつ持って戦う競技。ここまでは新も知っている範囲にだった。
「それで?」
「落ち着いて聞きなさい」
Wボールは本来、パネルフィールドという場所でしか使用することが出来ない。
そして、パネルフィールド内で戦闘することがルールとなる。
Wボールには幾つか種類がある。
1つ目はAW(アタックウェポン)剣や銃などの武器類。
2つ目はDW(ディフェンスウェポン)盾や壁などの防具類。
3つ目はTW(トラップウエポン)一定の場所に仕掛け、相手の行動を妨害する罠類。
4つ目はMW(マジックウェポン)特殊的な効果をもたらす、魔道具類。
それぞれコストと言う物があり、武器コスト20以内が規定となる。
AW+DW+TW+MW=20 になるようにすると言うことだ。
例;AW(8)+DW(2)+TW(6)+MW(4)=20
コストは最高15の武器もあるが、それを選ぶと、他の武器のコストは1の物を選ばなければいけない。武器のチョイスにも頭を使うゲームなのだ。
「へー、そうなんですか。でも何であの時はWボールを使えたんですか?」
「それは、不良共が違法なパネルを街に勝手に展開したからよ。もうそろそろこっち側にもパネルが展開されるかも」
「……お引き取り願います」
凜は強引にも土足で、新の部屋に入った。
「ああっ!何してるんですか!」
「とりあえず手伝ってよ!」
お互いかみ合わない口論をしていると、窓の縁(ふち)にまた、何者かが立っている。
「よお、東城さんヨォ。ウチの者可愛がってくれたみてェだから、礼をしに来たぜェ」
「黒馬(ブラックホース)の馬場……!」
場の空気について行けない新は、先程から疑問符をあげている。
「えっと、僕の家の玄関はここだったっけ?」
13
:
ライナー
:2011/09/19(月) 12:02:12 HOST:222-151-086-002.jp.fiberbit.net
「んな事言ってる場合じゃないでしょ!」
凜の言葉を余所に新は部屋の奥からビニール袋を持ってきた。
「土足はいけないんで、二人とも靴入れて下さい」
セカセカと運動靴を入れる凜を見ている馬場は、顔が硬直していた。
「ったくもぉ〜!!」
「だって土足はいけないですよ?後で掃除しなきゃ。あ、馬場さんも入れて下さい」
馬場は顔を硬直させたままビニール袋に自分の靴を入れた。
凜は新のことを、こんな黒い革ジャン来て、厳(いか)つい顔している奴によく堂々としていられるなと思った。しかし、それよりも気になったのが馬場が靴を素直に入れたことだろう。完全に敵を見る目では無くなっている。
「じゃあ、良いですよ。スリッパは……大丈夫ですよね」
「……っと、と、東城!!今度こそ貴様に焼き入れてやるぜ!」
馬場の族語は、ハッキリ言って何の迫力もない。
「パネル展開!」と、馬場が言うと辺りが一瞬ブロックで囲まれたような光が部屋を覆った。
「森村君も手伝いなさい。バーチャルだから家は壊れない、そう言っておけば安心する?」
「うん……でも、戦える自信がありません」
そんな遣り取りの中でも、馬場は黒いWボールを展開させる。
馬場の展開させた武器は光を帯び馬場の脚に取り付いて行った。
「『壊滅蹴(かいめつしゅう)』ね……」
凜は真剣な表情で唾を呑んだ。
「あのー、土足は遠慮して下さい」
新はこの期に及んで、靴のことを気にしている。
「だからバーチャルだって!コスト10のAWで、バーチャルだけど痛みは感じる……」
「そう言うリアルはいりません……」
新達の会話を余所に、馬場の蹴りが凜に襲う。
凜は途端に目を細めて、新から目をそらすと、馬場の蹴りに手を置いた。
そして馬場の足を、鉄棒と思わせるような回転を決め、そのまま馬場の顔面を凜の足が直撃する。
馬場は微かなうなり声を上げて、壁に背を勢いよくぶつけた。
蹴りを決め華麗に着地する凜は、ベルトに付けたWボールを展開させる。あの時と同じ銃を。
「さ、『電砲銃(でんぽうじゅう)』の威力を味わいなさい!」
余裕の表情で凜は銃を馬場に向ける。
しかし、倒れていた馬場は脚を伸ばし、銃を蹴り上げた。
「……!!」
銃は部屋の天井付近に宙を舞い、凜はそれを見て呆気(あっけ)に取られていた。
すると、馬場は急速に体制を立て直し、凜の腹部に弾丸のような速さで蹴りを打ち込む。
「グッ……!」
今度は凜の方が壁に背をぶつけ、腹部を抱えながら倒れ込んだ。
「と、東城さん!!」
馬場は倒れ込む凜を見てから、落ちてくる電砲銃を捕まえた。
「後は、そこのガキンチョだな!」
新は思わぬ状況で無意識に自分のWボールを展開する。
「……!!ほう、枯身剣(こしんけん)か。コストは8だが中々の威力だと聞く」
剣を片手に、新は心に決めていた。頼れる凜もやられてしまった今、自分が何とかしなければいけないと言うことだ。
そう思っている間にも、馬場の『壊滅蹴(かいめつしゅう)』による蹴りが飛んでくる。
何とか刀身で防ぐ新だが、相手は当然のことで脚が2本ある。防いだ後に、もう一発の蹴りが新を襲った。
「うわっ!」
胸部に当たった蹴りの勢いは、新をスライディングさせるように状態を倒した。
「へっ!ダサ坊はサッサとくたばりやがれ!!」
馬場は凜の持っていた銃の銃口を新に向け、激しい音を鳴らした。
14
:
槙
◆uXwG1DBdXY
:2011/09/19(月) 13:55:10 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
どうも、槙です
新作と聞いてコメントさせていただきました。
ボールが武器に変形したりする設定もとても面白そうですし、新君や凜ちゃんなどのキャラクター達も個性的で、更新が楽しみです。
二作掛け持ちで大変でしょうが応援しています、頑張って下さい!
15
:
ライナー
:2011/09/19(月) 14:32:08 HOST:222-151-086-002.jp.fiberbit.net
電流は新の体を貫き、新の全身を硬直させた。
「これで終わりだァ!!」
馬場は硬直して動くことの出来ない新に蹴りを嚼(か)ます。
しかしその蹴りは新の鼻先で止まった。
何故なら、凜が馬場の脚を掴んでいたからだ。
「終わらせない……!」
新はその時、凜のアイコンタクトを受け取った。「馬場を倒せ」というアイコンタクトを。
不意を突かれ驚いている馬場に、新は剣を突き出した。
その刀身は馬場の体を突き抜けた、と言うより、透き通ったと言った方がよいのだろうか、血などは一切出ていない。
「グゥッ……!!」
馬場が苦痛の声を上げると、新の部屋からブロックのような光が消えていった。
「チッ……ライフゲージが0になりやがったか……」
腹部を抱えながら、馬場は再び窓の縁(ふち)に立ち、元に戻った凜のWボールを部屋の中に投げ捨てる。
「そいつは返してやる!だが、今度来たときはぶちのめしてやる。いいな……!!」
そう言い残して、馬場は新の部屋の窓から姿を消した。
新は剣から形を変えたWボールを震える手で握っている。
一方、凜はゆっくりと立ち上がり、自分のWボールを握った。
「あ、あれ何なの……?」
新は体を硬直させたまま凜に言う。
「『黒生物(ブラッククリーチャー)』の奴らよ。時々出てくる荒くれ者で、ちょっと肩ぶつかったくらいでここまで発展するとはね……」
すると凜はポケットから緑色のWボールを新の手に握らせた。
「約束の物。まあ、森村君は使わないだろうけど、売ればお小遣いに成るから……じゃ、靴返して」
新は凜に靴を渡すと、凜も馬場と同じように窓から去っていった。
「あ、馬場さんの靴……ま、いっか」
翌日の朝、通学路のこと。
「はあ〜……昨日は大変だったな〜……」
ため息を吐きながら、新はいつもの通学路を歩いていた。
「オハヨ!平和主義者な森村君!」
声のする方に新は振り向くと、そこには凜が立っている。
「何ですか……」
ふて腐れたように、新は凜に言う。
「何か、嫌な人のイメージ付いてない?」
「当たり前ですよ……でも、正直良かったです」
新の顔は何だか嬉しそうな笑顔を見せていた。
「え?」
「いえ、そんな風に思える人がいなかったもので……」
新の笑顔をあからさまに覗き込む凜は、新に言った。
「今日の放課後スケジュール空いてる?」
「ええ、空いてますが」
「っじゃ、パネルゲームやってみない?」
そして放課後……
新は凜に連れられ、ある場所へと向かっていた。
「ホラ、こっちこっち!」
「ちょ、待って下さいよォ〜!!」
新は運動神経の悪さに、凜の5メートル後方を脚を縺(もつ)らせながら走る。
それから森村新のパネルゲームが始まった。
16
:
ライナー
:2011/09/19(月) 14:33:58 HOST:222-151-086-002.jp.fiberbit.net
遅れました、済みません^^;
コメントありがとうございます!!
はい、もっと面白い設定を作っていきたいと思うので応援宜しくお願いします。
17
:
燐
:2011/10/15(土) 18:31:09 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
こんなんあったんですか!!?
少し拝見させていただきます。
18
:
ライナー
:2011/10/15(土) 19:07:16 HOST:222-151-086-004.jp.fiberbit.net
燐さん≫
済みません、これちょっと動かしづらくなって削除依頼に出しました^^;
申し訳ありませんm(_ _)m
19
:
燐
:2011/10/15(土) 21:31:41 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ライナーs>>そうなんですか・・。
少し残念です。
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